こんにちは、バネッサ (あたらしい創作童話 (22))

著者 : マージョリーWシャーマット 小杉佐恵子

• 岩崎書店 (1984年2月29日発売)

感想・レビュー・書評

[虎目 梨那さんの感想 · 2015年10月23日]

バネッサは、いっぱい努力して失敗しますが、それらは無駄じゃないんだと思わせる魅力がありました。

[arukudesuさんの感想 · 2015年9月23日]

とっても引っ込み思案なバネッサが頑張る様子がほほえましいです。

[ブクブクあわだつさんの感想 · 2009年11月23日]

子ネズミのバネッサはとても内気な女の子、家に遊びに来る友達もいないし、学校でも一人ぼっち。おかあさんにアドバイスをもらい、こんにちはと挨拶することから始めてみますが、うまくできません。
でも、学校でみんなが答えられない問題に思い切って手を上げたことがきっかけになり、バネッサにも友達ができたのでした。

ちいさなバネッサがとても可愛い！ソファーの下から顔をのぞかせたり、椅子の上でお人形さんのようにカチンコチンに固まっていたり、思わず抱きしめたくなる愛らしさです。
ドールハウスのようなバネッサの家や、バネッサたちのおしゃれなファッションなど、眺めるだけでも楽しい絵本です。
バネッサがなかなか足を踏み出せなくて落ちこんでしまう様子は、引っ込み思案な子供だった私にはとても共感できました。それだけにバネッサの得意なことがきっかけで友達ができるハッピーエンドがとてもうれしかったです。
なかなか友達ができないバネッサにもできることはあって、それがきっかけになって事が良い方に転がり始めるなんて、なんて幸せなお話でしょう！現実はお話のようにうまく行きはしないけど、小さな勇気でもふりしぼり続けたらいつかはいいことがあるかも……？
あんなに小さなバネッサだってがんばったんだから、私ももうちょっとがんばれる！と勇気をもらった本でした。