ルードウィヒB

著者 :
  • 潮出版社
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本棚登録 : 61
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (505ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784267012105

感想・レビュー・書評

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  • 大作に中に大きなテーマを据える。反貴族社会と、影の存在…ブッダもそんな感じになっていた記憶がありまして、痛快ウキウキに進んでいるな、と思いきや影にやられ、しかし政治的テーマで力強く明言される主張が映画のようにバーンと出て感動したり、一気に読ませるってのはただごとじゃないよこれは、とドラえもんも共感するはず。フランス軍に絶望していく過程はどうなるのか、実に楽しみなところなんですが、これだけ手塚作品が世に出ていても、その未完描写を予想させないところもまた。

  • ベートーヴェンの生涯をたどる伝記作品。最晩年の作、そして『グリンゴ』、『ネオ・ファウスト』と並ぶ未完の絶筆ながら、漫画における新しい取り組み(音楽の表現方法等)が成されていて、まるで若さが溢れているようです。「手塚先生、いつまでも成長していたんだな〜」と何だかしんみりきちゃいます。

    個人的には、貴族フランツのどうしようもなく歪んだ心がユリシーズの出現によって今後どう変化していくのかが楽しみでした。

著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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