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- Amazon.co.jp ・本 (505ページ)
- / ISBN・EAN: 9784267012105
感想・レビュー・書評
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大作に中に大きなテーマを据える。反貴族社会と、影の存在…ブッダもそんな感じになっていた記憶がありまして、痛快ウキウキに進んでいるな、と思いきや影にやられ、しかし政治的テーマで力強く明言される主張が映画のようにバーンと出て感動したり、一気に読ませるってのはただごとじゃないよこれは、とドラえもんも共感するはず。フランス軍に絶望していく過程はどうなるのか、実に楽しみなところなんですが、これだけ手塚作品が世に出ていても、その未完描写を予想させないところもまた。
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ベートーヴェンの生涯をたどる伝記作品。最晩年の作、そして『グリンゴ』、『ネオ・ファウスト』と並ぶ未完の絶筆ながら、漫画における新しい取り組み(音楽の表現方法等)が成されていて、まるで若さが溢れているようです。「手塚先生、いつまでも成長していたんだな〜」と何だかしんみりきちゃいます。
個人的には、貴族フランツのどうしようもなく歪んだ心がユリシーズの出現によって今後どう変化していくのかが楽しみでした。