- Amazon.co.jp ・本 (467ページ)
- / ISBN・EAN: 9784267015625
作品紹介・あらすじ
わずか一片のパンを盗んだために十九年間投獄されたジャン・ヴァルジャン。主人公の名とともに馴染み深い不巧の名作がユゴー研究第一人者によって名訳で蘇る。
感想・レビュー・書評
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え、これ必要?ってくだりがだらだら続いて本編を忘れそうになるが、細かい事件や街の描写があってこそ、時代背景が分かって面白い。ドラマや映画で見るだけでは俳優の印象を追ってしまって、物語そのものを理解できていなかった気がする。
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舞台レ・ミゼラブルを観て、原作がどのようになっていたのか知りたくなって読んでみることにした。歴史的背景を知るために、簡単なフランス史も一緒に読みなすすめる。文中の歴史的背景を語る部分はちょっとしんどかったが、物語の部分は間違いなくおもしろい。舞台との違いを楽しみながら読んだ。
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ミュージカルを観たことがあるので、大体の話を知った上で読んだが、
ミュージカルは「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャンのエピソードを取り上げたにすぎなかった。
レ・ミゼラブルはその名の通りles miserablesだった。
ここまで読んで映画を観たけど、省かれてしまった背景のことを思いながら観てたら最初の方から泣いてしまった。。。
フランスの時代背景や偉人の名前(?)が結構出てくるので、すべてきちんと読むのは大変だけど、ミュージカルや映画で「レ・ミゼラブル」に興味を持った人は本も読んでおくべきではないかと思う。 -
3巻全て読んだ上で。以前、ドラマでレ・ミゼラブルが放映されていて、それ以降ずっと読んでみたかった作品だったが、さすがに文学界最高峰の作品の一つだけあって非常に読み応えがあり、社会全体のシステムについて深く考えさせられた。ユゴーは進歩主義を本気で信じていて、このような小説を書いたわけだが、相変わらず戦争もなくならず貧困もなくなっていない今の世の中を彼がみたら一体何と言うだろうか・・・色々と考えさせられる作品だった。読む際の心構えとしては、ところどころ話が脱線し、しかもそれが酷く退屈な話の場合があるので、そこを我慢して読まなくてはいけないところ。そこさえ耐えれば、本当に様々な示唆を与えてくれる作品だと思います。