文庫版 小説 土佐堀川 広岡浅子の生涯 (潮文庫)

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著者 : 古川智映子
  • 潮出版社 (2015年9月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784267020001

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文庫版 小説 土佐堀川 広岡浅子の生涯 (潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 朝の連続テレビ小説で放映中の原案となった小説。
    広岡浅子の生涯を描いています。
    まだまだ女性の地位が確立していなかった時代にこんなにも激しく、心情を貫いた生き方をした女性がいたのか…、と感動しました。
    自身のこと、商売のことだけでなく、その時代のこと、後の女性たちのことにまで目を向ける、広い視野を持ち、行動に移した女性。
    毎日の~んびりと過ごすことに幸せを感じている私に、ちょっと”喝”を入れられた感があります(笑)

  • #あさが来た のモト本。 
    広岡浅子、三井のお嬢さまで、商才と胆力に恵まれ、その力を存分にふるって婚家を立て直すばかりでなく、何倍にも事業拡大して大成功をおさめた実業家。
    その人脈は、大成功した三井の後ろ盾もあって、政財界に大きくひろがり、女子教育への献身にもつながっていく。

    夫の信五郎とは円満だが、当時の社会通念に従って 自分の女中に彼の世話もさせ子も産ませる。
    まぁ、合理的である。
    欧米の高給取りの共働き家庭が、住み込みナニーを高額で(あるいは税金で)雇うのと似ている。
    そういう時代だったのだ。
    もし、こういうやり方が当たり前に残っていれば、 IMF女史に日本の女性は遅れているなんてことを言われずに済んだか?

    そして、これは朝ドラではなく大河のネタだ。
    前に女医をとりあげてコケたシーズンがあったそうだが、広岡浅子であれば政財界とのつながりもあるので掘りやすかろう。

    でも、大河がとりあげる女性は”奥を支える”人物だ。
    それは日本の社会通念の反映であると同時に、そのように世の中をあらしめようとする考えの表層化でもある。

    作品としては面白くない。
    名手による文章であれば、出版から20年も待つ事なく浅子は著名な人物になっていたであろう。
    だが、彼女を発見し歳月をかけて調べ上げた眼力と粘りに敬服する。

  • 朝ドラで興味を持って読んでみた。
    ドラマより数段男前の浅子が卓越した行動力を発揮して事業を繁栄させていく様子が胸をすくようで気持ち良い。そして単に事業に才覚があるだけでなく、浅子自身の人柄も大変魅力的。
    私の知っている活躍した女性の中で、スケールが一番大きいのではないかと思う。

  • 朝の連ドラ「あさが来た」のネタ本。

    とにかく元気でパワフル。
    止まることを知らない。
    動き出したら止まらない。
    多くの人を巻き込み、引っ張り、突き進む。
    とにかく商売への熱意と加島屋を守ることへの執着、そして延いては経済界を動かしや女子教育の礎を築いたことに驚きと尊敬の念を抱く。

    三井家の出身で豪商加島屋に嫁いだことから環境と人脈に恵まれたとは思わずにはいられないものの、本書を読み進めるに従い出生に恵まれただけではないことは自明である。

    是非経営や起業を志す方々には読んでいただきたいと思う。
    とはいうものの読み物としては淡々と事象が進み面白みに欠けた。

  • NHK朝ドラ「あさが来た」の原案本。広岡浅子はまさに不死鳥、「九転十起」。ピンチをチャンスに変えてしまう。自分だけのことを考えるのではなく、利益を社会にどう還元していくか等、学ぶべき点が多数。登場人物・団体が聞き知っているものばかりで、元々持っていた人脈を広げていく力もすごいな。諦めちゃだめなんだ。/小説を謳っているけど、あまり小説らしさはない。彼女の伝記を読んでいるかのようだった。

  • 10月からの朝ドラの原案本。
    女性実業家広岡浅子が主人公。
    三井が実家で、幕末の大転換期に
    子供の頃からそろばんが大好きで、
    実数感覚のある浅子は、
    当時大名の膨れ上がった借金で、
    店が大ピンチの時に、
    時代を先取りし、他に先駆け九州で炭鉱を買い取り
    改革を進め、外国からの船が欲しがる石炭という
    エネルギー開発を始め、(加島炭鉱)
    次に、女性の大学を作るため大阪、東京を奔走。(日本女子大)
    自分が大病を患うと、そこで気がつき(大同生命)を作る。
    (『小異を捨て大同につく』より、名付け)
    (その他、加島銀行、尼崎紡績)
    浅子は商売を通じて感じた
    時代の先を行く考え方で突き進む。
    『九転び十起き』が口癖の
    バイタリティー豊かな女性。

    本はストーリーを把握するにはいいが
    読み物としては、、、、楽しい、というところまではいかない。
    面白さは今ひとつ。

  • 古川智映子 さんの初読み。

     朝ドラが放映されていた頃、どこの書店へ行っても大量に平積みされていた作品。そもそも朝ドラに興味が無い人間なので、当然この本も、完全スルー。
     先日、たまたま、古書店にて程度の良い本が安価で売られていたので試しに読んでみようかと・・・。

     いやあ、圧巻。
     広岡浅子さん、すごいわ。江戸から大正にかけての、完全男尊女卑な世の中で、あんな生き方ができるだなんて!!!
     戦後しばらく経ってから生まれた自分の父母たちの時代ですら、やっぱり男尊女卑の考え方は抜け切れてなかったのを思えば、さらに驚き。

     朝ドラが観たくなった。

    ★4つ、8ポイント半。
    2016.08.31.古。


    ※夫の広岡信五郎・・・日和見で世間知らずな、金持ちのボンボンかと思いきや・・・いいやまあ、金持ちのボンボンには違いないけれど・・・なかなかどうして、素敵な夫だった(笑)。きっと、浅子が思う存分に力を発揮して偉大な仕事を成し遂げられたのは、「女だてらに」と反発することなく彼女の力を認め、信じ、それでいて愛し続けた彼の存在があってこそだったのだろう。

    ※自分を慕っていて、自分も心から頼りにしている小藤を、自らの意志で夫の側室に・・・という心理は、最後まで理解できなかったけれど。

  • ドラマを見ていたので読んでいても勝手に脳内で映像化されていきました。

    私は当たり前に学べる時代に生まれたけど、あまり学ぼうとしていなかったな…。

    彼女のように学ぶということに貪欲になっていたら現在とは異なる人生になっていたと思います。

    いや、今からでも遅くないから貪欲に学び続けよう。

    商売人として成功したことも素晴らしいですが、それ以上に学ぶことを大切にしていた彼女の姿勢が素晴らしいと思いました。

  • 久方ぶりにどっぷりはまったNHK朝ドラ『あさが来た』。
    その主人公のモデルになった、広岡浅子のことをもっと知りたいと思い、本書を手に取りました。

    読み終えたときの第一印象は、朝ドラはやはりきれいなフィクションだった…ということでしょうか。
    本書もフィクションなのですが、広岡浅子の史実をベースにしている分、より生々しい感じでした。(特に自分の腰元を夫の妾にした話など…)

    嫁ぎ先のお家を守るために奔走した女性実業家の底力には圧倒されます。
    肺結核、傷害事件、乳がんなど、度重なる命の危機を乗り越え、座右の銘である「九転十起」を体現した浅子。
    彼女の未来を見通す眼差しと実行力のおかげで、現在の働く女性たちがあるのだということを改めて深く感じたのでした。

  • いがいとたんたんと進むストーリー。
    ドラマが脚色されているんだなと思いました。
    五代さまの登場がそこだけかい?ってかんじで驚きでした。爆

    そして、ラストはこうなるんだ~と思い、あさこすごいなって女性は強いですね。

  • 丁度現在放映中の、NHK朝ドラ「あさが来た!」の原案本。

    三井家に生まれ、大阪の両替商加島屋に嫁ぐ。加島炭坑、加島銀行、尼崎紡績、大同生命、そして日本女子大学創設。

    三井という名前と、間を飛ばして、大同生命以降くらいしか実在の名前は聞いたことはなかったが、すごい女性実業家だったということでした。

    テレビとは違って、チャラチャラ・ドロドロした人情話はほとんどなくて、ストレートに感動しました。

    ただ、最終章あたりで、別荘や豪邸がバンバンと出てくるようになると、あぁ・・・所詮、上流階級のお話なんやなぁと興醒めの感もなきにしもあらずでした。

    (2015/12/3)

  • 朝ドラ「朝が来た」原案本。ドラマと少し違う部分もあるが、圧倒的な事実に引っ張られて読了。小説としては深みが欠けるが、事実のスケールの大きさにひきづられて読了。凄い人がいたもんだす。

  • 男尊女卑の時代、女性実業家として前に進む力がすごい。銀行に大学に保険、並の功績ではない。存在に感謝。

  • NHK朝ドラ『あさが来た』の原案本。ドラマとは多少ちがうけど、ドラマ同様、面白かったそ、広岡浅子さんという人の凄さに感心。
    花子とアンの村岡花子さんや市川房枝さんとは勉強会で接点があったとのこと。
    明治維新前後の激動の時代の話は本当に興味深いなーと。

  • 朝ドラの原作。
    とにかく痛快!今ならともかく、時代を考えるとこんな凄い女性がいたというのは奇跡的。

  • 面白い。大阪経済界の歴史とも言える内容だった。しかも主人公は女性。何度でも立ち上がる。忘れないようにしたい。

  • 朝の連ドラの原案となった本とのこと。面白かったです。こういう女性実業家が大阪にいたとは知らなかった。

  • 何でも初めてやる人はすごいと、当たり前の感想しか出てこない。
    今の時代だったらどうなんだろう…?
    おぼろげに記憶する市川房江さんの生涯に大きく影響を与えたと…

    家業の危機を乗り越え、新たな事業を展開し、基盤を盤石にしたうえで、社会事業や後進の育成を生涯の仕事として最後まで前向きに取り組んできた女性。

    先人の活動のおかげで今の当り前だと思っている自分たちがいることを改めて感じる。
    「志を同じゅうするものが集まって運動を起こすことや。家の中だけやのうて、外側から女性の立場変えていく。女たちのご一新や。」

    今からでも何かできるやろか?

  • 朝子が活躍できた土壌は、三井家の娘、ユルいダンナ、腰元の小藤と羨ましいほど揃ってます。
    しかし!転んでもタダで起きない精神力は真似できませんが、スピーチ力、行動力、自分のビジネスの本意を見失わなかった、、書物を書く、人脈を大事にするなど、商売人として必要な要素は現在にも繋がります。
    女子行員を教育する下りが印象的

  • この時代の女性といえば、男の後を3歩下がって歩くような
    感じだけれど、浅子に限って真逆。
    とにかくバイタリティーがあって、久々に女傑とよびたくなるような女性だと思った。
    そりゃ、朝ドラの主人公になるわなと納得。

  • 軌跡の概略がわかった。
    もう少し詳しく小説らしい切り口で読んで見たい

  • すごく面白かった。こんなすごい人がいたんや。広岡あさこだけでなく、他にももっと。渋沢栄一とか、成瀬仁蔵とか。一番最初に何かを始めるのって、なかなか認められんったり、批判されたり、いろいろあるけど、それでも自分の損得より日本の国の発展のために頑張ってくれてた人のおかげで、今こんなに素晴らしい国が出来てるんやと思う。昔の人が頑張ったおかげで今私らが大学にいけて、男女関係なく生きることが出来てる。それを忘れたらダメやなぁ。当たり前みたいになってるから。昔の人たちがいくら望んでもできなかったことを、私たちは生まれた時から当たり前のように出来てる。どんどん悩みが贅沢になってくね〜私たちは今の状況に胡座かいてちゃダメだなと思った。

  • 著者、古川智映子さんの丁寧な取材と描写で、広岡浅子の生涯がイキイキと伝わってきます。
    振袖の袖をまくりながらガニ股で歩いた姿、肺病をおして嫁ぎ先の資金繰りのために走り回った姿、融資を断った恨みを買い刺されながらも一命をとりとめた姿など、当時の様子が生々しく想像できました。

    幕末から明治、大正と時代が変わる中で、炭鉱、銀行、輸入業、保険、女子大学など事業を形にしていく様子は読み応えがあり、元気づけられます。
    発刊から27年間も経っていますが、これまで注目されなかったのが不思議なほど名著です。

  • 女性実業家の一生を描いているがちょっと駆け足過ぎる。

  • 出版社の信用度と宮本輝氏絶讚の惹句に絡めとられてしまいましたね。
    おこがましいですが、小説としても、伝記としても、中途半端なきがしてならないですね。
    この時代の御家様ものは、吉本せいや鈴木商店など色々ありますが時代考証、人物考証がしっかりしていると思います。
    ターゲットは良かったのですので、料理方法を工夫すれば、更に良くなったのではないでしょうか。
    油小路三井家、加島屋、日本女子大学、尼崎紡績、朝日生命を再度調べるきっかけになりました。

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文庫版 小説 土佐堀川 広岡浅子の生涯 (潮文庫)の作品紹介

豪商三井家から17歳で大坂の両替商・加島屋に嫁いだ浅子は、家運が傾くと持ち前の商才を発揮、「九転十起」の精神で難局を切り開き、大坂随一の実業家として大成する。晩年は女子教育にも力を注ぎ、日本初の女子大学開設に奔走。歴史に埋もれてきた不世出の女性実業家の生涯を、初めて世に紹介した名作が、待望の文庫化。

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