最後の授業 ぼくの命があるうちに

  • 武田ランダムハウスジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270003497

感想・レビュー・書評

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  • この本の良さは,この人物は全くといって「悲壮感」を出さずに感じさせずに,人生の教えを説いているところではないだろうか。
    読む前に,重い内容かと思い覚悟していたが,すぐさまに裏切られた。
    しかし,奥さんに対しての最期のBirthday presentに感動し涙した。
    それ以外は,この人物の素晴らしさが凝縮している。

  • タイトルで予想できる通り、余命数ヶ月の癌患者だった大学教授の最後の授業です。
    講義の1ヶ月前、癌が転移している事がわかり、余命数ヶ月の宣告を受けていました。残された時間があとわずかの彼がした最後の講義の内容は「子どものころからの夢を本当に実現させるために」

    本だけ読むとしんみりしてしまいそうですが、講義内容の動画を見るとかなり観客を笑わせています。強いですね。命の重みもあってか、強烈なメッセージを感じました。嘆き悲しむことだけに終始しなかった彼の最後の人生に、畏怖の念を表します。彼の死は多くの人に意味を与えたような気がしてなりません。
    かなりラディカルな方だったようですが、最後の講義の内容を見ても、やっぱり人って最後にはそっちの方に行き着くのかな、と思いました。

    幼い子ども3人と、まだ若い奥様を残して語った講義内容の本書より好みで抜粋。

    ・サバティカル(長期研究休暇)の存在
     サバティカルとは、使途に制限がない職務を離れた長期休暇のことで、長期間勤続者に対して付与され、少なくとも1ヵ月以上、長い場合は1年間となることもある。6日間働いた後、7日目は安息日とする旧約聖書のラテン語 "sabbaticus" (安息日)に由来する。
    引用 Wikipedia
    →フランスの教員にもサバティカル制度があるのは知ってたんですが、アメリカにもあったんですね。Wikiの説明だと長期間ブラッと遊びに行っちゃう感じですが、「何の研究のためにどこに、どれくらい行くか」、「研究の結果」の報告・発表がほとんどのケースで義務付けられています。

    ・正直であることは、道徳的に正しいだけでなく効率的でもある。だれもが真実を言う社会になれば、ものごとを再確認する時間を大幅に節約できる。
    →時間を有意義に使える方って、本当に正直な方が多い気がします。私を含めて嘘をつける間はたぶん暇なんでしょうね。

  • 願えはかなう。では何を望むのか。本書の本質はここにある。
    筆者は末期がんで余命3ヶ月を宣告される。そして選択したのは最後の授業をするということ。
    それは残された3人の子供への遺書。ビデオ撮影されたそれは記憶が残らないであろう乳児も含む彼らに残されたのだ。
    何らかに没頭する。仕事やら趣味やら。それは死の恐怖を感じなくする。その事自体も忘れている。
    たまにはこのような本を読んでみる。そして死を恐れずに向き合う。そんなきっかけになる本である。

  • 余命が判った時、人として何を伝えるべきか考えさせられた。

  • 読みやすさ★★★★
    学べる★★
    紹介したい★★★
    一気読み★★★★★
    読み返したい★

    いかに死ぬときまで自分らしく生きるか。
    明日死ぬとわかっていても今日その選択をするのか。
    豊かに生きる知恵がぎゅっと凝縮されている。
    死生観には共感でき、父親としても一人のコンピューターサイエンティストとしても生き方はカッコいい。死ぬ間際まで周りを笑わせ勇気付けるスタンスは見習いたい。

    一方で、日本の「普通の」癌患者を数名みてきた身としては、元々英知、才能、ルックスにも恵まれた著者だから言えるのかも、と少しばかりナナメから読んでしまった。いかにもアメリカンなハリウッド的なテンションは、日本での末期癌患者の心情とは少し違うかもしれない。

  • 若くして膵臓癌で亡くなったバーチャル・リアリティーの第一人者、ランディ・パウシュが、生前の2007年9月18日にカーネギーメロン大学で行った夢を実現することと題して行った「最後の講義」をもとにまとめられた本。

  • //破棄

  • フォトリーディング&高速リーディング。

    面白そうだったので手に取ったが、テーマに分けて書かれたエッセーのような本であった。もう地上に存在しない著者に対して失礼かとは思うが、日本人には「死ぬ前の授業(本)」を意識するより、「いい人生だった」というような読後感を得るのではないかと思った。それはきっと敬虔なキリスト教徒の家に育ち、自分でも教会に行っている著者だからかもしれない。ここら辺は、日本人には多少の勘違いを起こさせ、「俺も今を真剣に生きよう・・・」とだけを感じさせるかもしれないと思わされた。

    その点が不満なので星三つにしたが、エッセーとして面白いし、著者の「生きててよかった」感が気持ちよくさせてくれる。

    付箋は三つしか貼らなかった:

    41:父を引き合いに出す理由は、第三者の例を出すと受け入れてもらえ易くなるから。

    43:父は「もっともキリスト教徒らしい人」だったが、教会という組織に帰依したわけではなかった。

    126:計画はいつでも変えられるが、計画がなければ変えることさえできない。


    以上、その他にも自己啓発的な内容や、目標達成のヒントとなる話があり、面白い。然し乍らそれらについての本を多く読んでいる人には、新しい事はない。むしろこの世の人生はいつか終るということを意識させてもらいたかった。

  • 自己啓発
    思索

  • 強烈な生きる力、希望の力。子どもを思う力。妻を思う力。
    こういうかっこよすぎる人って羨ましい。

    第五章の『人生をどう生きるか』がすばらしい
    かっこよくあるよりまじめであれ。
    時には降参する
    不満を口にしない
    ひたむきに取り組む
    決してあきらめない

    など一言一言がズシンと心に響き渡ります。



    「グループでうまく活動するコツ」
    #1.初対面は礼儀正しく
    #2.共通点を見つける
    #3.集まる時は最高の状態で
    #4.全員が初が発言する
    #5.自意識は最初に封印
    #5.代案として問いかける

    自分が何を知らないかを分かっていて知らないことを率直に認め、理解できるまであきらめようとしない。

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