チャーリー式100Q/100A 「悩み方」を考える超・人生相談

著者 :
  • 武田ランダムハウスジャパン
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本棚登録 : 103
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270004609

作品紹介・あらすじ

「文化系トークラジオLife」でも人気の若き社会学者・鈴木謙介が、勉強、恋愛、仕事、社会問題、思想までゼロ年代のお悩みに100問100答。時代のキーワードがわかる、350の注釈も収録。

感想・レビュー・書評

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  • チャーリーの本気が垣間見えて本当におもしろい。様々な問いに対して、こんだけ様々な視点で回答できる事が純粋にすごい。

  • 2ヶ月くらい前から「文化系トークラジオLife」を聞きあさっていて、鈴木謙介がなんでチャーリーって呼ばれてるかが気になったので読んでみた。その理由は、へー(°_°)って感じだ。

    鈴木謙介に寄せられた100個の質問を鈴木謙介と荻上チキとの対談形式で答えていく、というもので、Lifeのノリに近くて面白かった。
    100個の質問だけど、1つの回答につき3ページぐらいだし、文字数も多くないので読みやすい。
    内容は高度で、何が言いたいかはよくわからないけど、なんとなく勉強になった気がする。

    社会学者だし、ロスジェネロスジェネ言ってるけど、恋愛の話や、マンガやゲームの話も多くて、チャーリーは終わらない青春を生きているなあ、と思った。

    チャーリーは方眼形式のノートを使っているらしい。言われてみると確かにその方が使いやすそうだ。真似してみようと思う。

  • 100の質問に対しての解答ではなくて、応答。こんな考えかたもありますみたいな。

    社会学者っていうのは、何を研究するひとなのかしら?

  • ▼ちょっと立ち読みして面白かったので。「教室内でキャラが他人とかぶった」「自分がKYなんじゃないかと疑心暗鬼」「お父さんが仕事を辞めて勝手にデビューした」とかいう、最近のリアルな人生相談室。悩みを解決する、斬るっていう雰囲気ではなく、「あるあるwww」という意見で纏めていく。
    ▼質問の「あるある」と、回答者の草食男子系ノリが、サンプルデータとして興味深かった。
    ▼あと、下段の注釈が妙に面白い。「デトロイト・メタル・シティ」に関して「何でも強引に『伝説』にしてしまうファンのリテラシーの高さは異常」だって。吹き出した。
    ▼ゼロ年代って何が流行ってたっけってことを総括するにはとてもいい本。逆に言うと、それ以上の普遍性はない。もともと、批評としての読み応えを期待する本ではないけれど。
    ▼回答センスに光るものがあって面白かった。具体的に言うと、KYを「地形効果」(つまり、環境の空気が自分には合ってないという意味)で説明した箇所とか、オタクっぽいけど(笑)わかりやすいと思った。こういうふうな表現でオタクがものを自由に語ってよくなった時代が、ゼロ年代の後半なんだろうと思った。
    ▼いわゆる『文科系男子』の話題になると脳裏を掠めるのが、「つまり『文科系男子』って、ジャニーズの嵐ってことなんでしょ」という(私の)意見。SMAPはどう考えても体育会系で、そこが良かったと思うんだけど、急激に、最近の「かっこよさ」は「そういうもの」ではなくなった。ストイシズムが薄まった代わりに、優しさとか理解力とかいうパラメータを伸ばさないと「かっこよ」くなくなった。まあ、だからなんだってことだけど。
    ▼ネタになることと、消費されずに残ることにどんな違いがあるんだろう、ってことを妙に考えさせられた。これだけネタで語られると、特に。(09/10/1 読了)

  • シリーズ「14歳のときに読めていたら・・・」な書籍。
    10年代は、早くこういった書籍が出てきて世の中サバイブできる状況だといいな、という期待を込めつつ。

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著者プロフィール

関西学院大学准教授。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター客員研究員。専攻は理論社会学。ソーシャルメディアやIoT、VRなど、情報化社会の最新の事例研究と、政治哲学を中心とした理論的研究を架橋させながら、独自の社会理論を展開している。
著書に『カーニヴァル化する社会』(講談社、2005年)、『ウェブ社会のゆくえ─〈多孔化〉した現実のなかで』(NHK出版、2013年)、『未来を生きるスキル』(KADOKAWA、2019年)ほか多数。

「2022年 『グローバリゼーションとモビリティ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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