- Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270006467
感想・レビュー・書評
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人間の子供が妖精によって攫われ、妖精と入れ替えられてしまう、
というヨーロッパの伝説がベースになっている物語。
日本で言えば神隠しのような、間引きにも通じるところがあるような話。
この作品では、
人間の子→コブリゴン(妖精?)→人間の子。
という様に、妖精が元々人間の子供というのが現実感があるようで非現実的なちょっと変わったファンタジー。
妖精の、見た目が子供で中身が大人、という設定に、私の中で“えなりかずき”が邪魔をしてイメージしづらかった(笑)
なので、映画化されたら是非観てみたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
取り替えっ子。
もう一人の人生。
どうしても知りたい自分のルーツ。
野生生活がリアル。 -
ヨーロッパに伝わる昔話に、取り換えっ子(チェンジリング)がある。人間の子どもが妖精やゴブリンなどと入れ替えられてしまうという昔話。この本は、その昔話を下敷きに、取り換えられた子と入れ替わった子の双方かを語ることで、二人の成長を描く。
自分自身も過去に取り換えられ、森で同じ運命の子どもたちと暮らしてきた主人公は、ヘンリー・デイという少年と入れ替わりヘンリー・デイとして成長していく。成長とともに、元の自分の記憶や森で取り換えられてしまった仲間たちと暮らしていた記憶は、徐々に薄れていく。大人になるにつれ、自分の過去を知りたいともう一人の自分を探し始める。一方、取り換えられた元ヘンリー・デイも、やはり同じ運命の取り換えられた子どもたちと、次に人間の子どもと取り換えるチャンスを待つ。
ヘンリー・デイになった者と、ヘンリー・デイだった者。過去を忘れたくない、本当の自分を知りたい、過酷な運命の中で成長していく二人のヘンリー・デイを描きだす。