老いと死は遺伝子のたくらみ プログラムとしての老い

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著者 : 日高敏隆
  • 武田ランダムハウスジャパン (2012年8月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270007044

老いと死は遺伝子のたくらみ プログラムとしての老いの感想・レビュー・書評

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  • 日高敏隆氏(1930~2009)の「老いと死は遺伝子のたくらみ」(2012.8)を読みました。生は自分の知らない偶然によって始まり、その後は発育・成長・老化・死と遺伝的にプログラムされている。そんなことを知らない動物と知ってしまった人間、どちらが幸・不幸というのではなく、「無」になる日まで楽しく生きようとの著者の生き方、少し理解できる気がしました。「死の恐怖から逃れるために老いという現象があるのかも」とのご指摘も、そういえばそうかもと思いました。

  • 確か、ドーキンスの名前を知ったのも日高さんの本だった気がする。ミームという言葉は忘れてしまっていた。40代からのエピソードがたのしかった。人生一度しかないとわかっているのは人間だけだから、楽しく過ごしなさいということですかね?!

  • 雑誌『正論』1996年5月号から97年4月号連載分、雑誌『週刊朝日』1997年7月4日号掲載分に大幅加筆して1997年に講談社より刊行された『プログラムとしての老い』を復刊、「巨福 雨安居」を追加収載したもの。あとがきによると1997年刊行の際の大幅加筆は、口述したものを出版社が起こし、まとめている。

    遺伝子についての情報は当然当時最新だったのだろうが、元は少し古い発行なので、今となってはさほど目新しい内容とは感じなかった。

    全編を通じ前向きな達観、静けさがある。宗教への接近がもたらしたところもあるのだろうが、それは主にそれまでの科学的合理的思考の積み重ねにより到達した境地なのだろう。

    明快な文章を書いておられた記憶がある。今となっては叶わないが、本書も全編、自身の手になる文章で読みたかった。

  • 老い・・・って、なかなか認めたくないよな、避けて通りたいよな言葉。だけど、遺伝子の“たくらみ”ってどういうことなんだろと思い、気になる日高敏隆さんの本を読んでみた。


    日高敏隆さんは、イギリスの動物学者ドーキンスの著書「利己的な遺伝子」を翻訳して紹介、動物行動学の第一人者として研究を重ねた人。

    『利己的な遺伝子』は、生物の個体の動向の大半は遺伝子の自己戦略にもとづいている。固体は、体内で遺伝子を生かして、子孫を送り出すだけのもので、目的達成のために遺伝子によって周到なプログラムが組まれていると説いたのが、リチャード・ドーキンス。機械論的だけど、ドラマ性を感じておもしろい。


    人は、「生」は自分が知らぬまま、偶然に始まるけど、その後の発育(言葉、歩行など)、成長(恋愛)、老化、死は、プログラムされていて、どんなものを学習していくかはプログラムされ決まっている。人間の遺伝子プログラムは、誰も同じ、そう簡単には、変わるものではない。だからしゃべるようになり、歩くようになり、恋をするのと同じように老化し、死を迎える。ただ、プログラムは決まっていても、どのように演じるかは本人次第。

    ちなみに、老いは、動物の中でも、人間ならではのもの。動物は、生涯現役なので、自然界の中では、身体が衰えた時は、敵、病気、寄生虫などによりほぼ同時に死が伴う。人間には“老い”はくる、それはプログラムされているから、でも、死は、プログラムされているけど、いつ、どのようにくるかという記述も指示もない。シナリオがない。

    どう生きるか試されている、それが遺伝子の“たくらみ”っていうことか。

    人間というプログラムをいきているうちに、どれだけ楽しく、感動し、ささやかでもいいから出来るだけ多くの満足感を得るか。老い・・のメリットは、人間長く生きると、人生とはどんなものか、世の中どんなものか、若い時にはわからなかったことも見えてくる、、と、日高さん。


    どう生きるか自分で決めなさいってことかな。あんまりいろんなこと気にせずに、楽しく生きたいなぁ。

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