マネー・ボール (RHブックス・プラス)

  • 武田ランダムハウスジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270100288

作品紹介・あらすじ

メジャーリーグの球団アスレチックスの年俸トータルはヤンキースの3分の1でしかないのに、成績はほぼ同等。この不思議な現象はゼネラルマネージャーのビリー・ビーンの革命的な考え方のせいだ。その魅力的な考え方はなんにでも応用できる。
マイケル・ルイスはこの本で、その考え方を、切れ味のいい文体で、伝記を書くように書いた。ここには選手たちがたどる数々の人生の感動と、人が生きていくための勇気が溢れている。

文庫・Kindle版どちらも好評!

感想・レビュー・書評

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  • 久々に夢中になったノンフィクション!これは面白い!!
    野球を少しでも知っているならば、一読の価値アリです。

    著者マイケル・ルイスは、
    「ライアーズ・ポーカー」でお馴染みのベストセラー作家です。

    舞台はメジャーリーグ、オークランド・アスレチックス。

    「アスレチックスの選手年棒総額が、
    ヤンキースの年棒総額の3分の1以下であるにもかかわらず、
    なぜ勝利数はほとんど変わらないのか??」

    筆者の問いかけはここから始まっています。

    アスレチックスの成功の原点は、古い野球観念に囚われることなく、
    体系的な科学分析を通じて安くて優秀な人材を発掘してきたところ、

    そして、その新しい観念を実行に移したGMビリーのリーダーシップにあると感じました。

    打率よりも出塁率、盗塁・バントはするな…etc
    一見するとそれが正しいと、なかなか信じることができません。

    最後に、解説から一部抜粋します。

    マイケル・スイスが書いたものは頭の使い方、ものの考え方の本だった。
    一般に人間はとかく在来の考え方、方式にとらわれがちで、
    新しい視角からものを見ることができない。
             …(中略)…
    しかしものの考え方を改めれば話が違う。
    別の天地が開け、新しい勝者となる可能性が生じる。
    そういう、思考と生き方のマニュアルを彼は書いた。

    う~ん、肝に銘じておきます。。

  • Kindle版でiPhoneを用いて読んでみました。
    うーん、やっぱりiPhoneでは読みにくい。早くKindle試してみたい。

    それはそうと、作品自体は有名な話だったのでもともと知っている内容も多くその確認という感じになってしまいました。
    映画も見てたし。

    ただ、全然ビリー・ビーンという人物に関して知識がないなら一回読んどく価値はあります。
    野球好きならせ絶対楽しめるし、野球知らなくても経営者に興味があるならそれはそれで楽しめる!
    興味深い一冊でした!

  • 日本の球団もFAの高年俸の選手や失敗出戻り大リーガーばっかり取ってないで見習えばいいのに。
    でも、やり過ぎるとその球団への魅力半減するしな〜。

  • なによりビリービーンがかっこいい。野球ものでノンフィクションだったが結構読みごたえがあった。あんまりメジャーリーグには詳しくはないが、だからこそなのかビリービーンの人間臭さと従来のやり方に立ち向かう姿に痺れた。

  • 面白い。
    野球の見方が変わる一冊。

    端的に言えば、「理論的野球の実践例」ということなんだろう。
    しかしながら、そういった話は大抵は、
    ・フィクション
    ・監督の采配の妙
    などをクローズアップしているモノが多い。

    一方、この本は下記のような特徴を持っている。
    ・オークランド・アスレチックスでのノンフィクション
    ・統計データが重要であり、監督の采配は機械的

    ペナントレースは長期戦であり、大数の法則に従うはずである。
    実は(野手で言えば)打率・打点・本塁打数など以外にも勝利に相関するデータがあるのだが、それらはほとんど重視されることはない。
    それ故に、チームへの貢献度は高いけれども、評価が低い(つまり年俸が安い)選手は球界に数多く埋もれており、彼らを発掘することで貧乏球団アスレチックスが成り上がる様は、とても痛快である。

    ベースボールは歴史が長いため保守的であり、非効率的なことも多い。
    これは、日本の野球界にも言えることだし、野球界以外でも歴史のある組織・生態系には当てはまることだろう。
    この本は、そういった存在に理論を組み込んでいく一例として、多くの人にとって参考になるところがあるのではないだろうか。

  • 野球好きで、「『打点』とか『勝利数』とか、あんまり意味ない数字だよなー」と普段から思っている人に超おすすめ。

    --
    「打率」という基準は1859年にヘンリーチャドウィックが広めた。四球は投手のエラーとみなしたため打者の能力を計る指標に含めなかった。
    「打点」は、打者のやる気を出させるため。
    STATSに入った若者は情報の売り込みに奔走し、失望してやめていった。
    セーブポイントも意味が無い。そこそこの投手を守護神にして、高値で売る。
    長打率(塁打率)。

  • 野球を数値で表すアスレチックス。

  • データを武器に、貧乏球団アスレチックスをプレーオフ常連球団に育て上げたGM、ビリー・ビーンのお話。いや~、普通に面白かった(-_-)
    ビリー・ビーンに焦点当てたら、メジャーリーガーとしての挫折からGMとしての成功、なサクセスストーリー。セイバーメトリクスに焦点当てたら、主観に囚われず客観的にデータを分析することの大切さ、なビジネス書的お話にもなるなあ。映画は多分前者やな(-_-)

  • 競争の場を作り変えること、そのイノベーティブな評価軸でNO1になること。

  • ≪メジャー球団のなかでもきわめて資金力の乏しいオークランド・アスレチックスが、なぜこんなに強いのか?≫
    についての本ですが、僕は野球の見方自体が変わりました。

    こういうデータ解析に基づく選手補強なんかは、今は常識なんですかね?
    僕はたまに観る程度なので、この本で野球の見方がガラッと変わりました。
    アメリカ野球にも興味がわきました。

    型破りな男が常識を打ち破っていく物語としても面白い。

    1冊で2度おいしい。
    映画観てみよーっと。

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