グルメ警部キュッパー (ランダムハウス講談社 シ 5-1)
- 武田ランダムハウスジャパン (2008年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270101582
作品紹介・あらすじ
大富豪インカが何者かに殺された。事件を担当するのは、いつも料理のことばかり考えている警部キュッパー。殺害現場の食べ物もつまみ喰い。容疑者を相手にレシピの交換。刑事としては優秀だけれど、こと料理となると盲目に。そんな彼が、味音痴の部下と一緒に難事件解決に挑む!ビアホールで呑むケルン名物ケルシュ、美人秘書の焼く魅惑のタルト・タタン…。美味しい料理とドイツ・ケルンの魅力たっぷりのグルメ・ミステリ。
感想・レビュー・書評
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グルメていうほどグルメなキャラ表現もなかったような気がするな。
帯に書いてあった感じからすると、もっとユーモアミステリな感じがしたけど、そこまででもなくて、訳し方のせいかもだけど、ちょっとハードボイルドぽい雰囲気を出そうとしてる感じ。ちょこっとだけどね。
場面転換が細かいけど、そこまで分かりにくくもなかった。
最後の最後まで目が離せなくておもしろかった。
それにしても…、人間として品性の欠けるキャラが多かったかな。
マリオンさんとか、初対面の警部に何でビンタするの? 情緒不安定にもほどがあるでしょ。暴力振るったのに、捕まらないの?
最初、キャラの意味が分かんなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
完全にジャケ買いしましたが面白かったです。 読んでみてはじめて、ドイツの小説だと知り、初のドイツ作品だったので読みにくいかなと思いましたがわりとスラスラ☆ キャラもなかなか良かったんだけど、トリックと犯人はすぐにわかります(笑) 最後のほうの、犯人がわかるシーンは引っ張りすぎだなと思いました。 でも格闘シーン⁇はハラハラドキドキでした。 続編があったら読みたいんだけどないみたい。他の作品は書いてるみたいなのでいつか読んでみたいです☆
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話の筋は割合単純だが、キュッパーのキャラクターが愉快。古くからのトラウマを克服することと事件解決がつながっているのもきれいな出来栄え。しかしキュッパー、食にこだわりすぎていて、ドイツ人というよりフランス人みたいだ。
個人的に、マックス・ハルトマンのイメージがなぜかアメリカドラマ・パーソンオブインタレストのイライアスになってしまったが、たぶんちがうだろう。 -
そんなにグルメ押しじゃないのは
邦題で改悪する日本の悪しき習慣のせいだな。
「飢えた殺人者」が原題らしいんだけど…
話はちょいユーモアのまあ
普通の推理物だった。 -
ドイツの方の本を読むのは初めてかも?
ケルンが舞台のコメディっぽい刑事物です。
ベートーベンの綴りはeが3つのくだりがわからなかったなぁ。
ドイツだし、ドイツ語でBeethovenで3つでいいんだよね?
ラーベンホルストがひっかかってアホの子扱いされただけなのかしらん。
翻訳物の常で、ちょっとしたジョークとか暗黙の了解が国が変わるだけでさっぱりになるので、そこがちょいちょい詰まるところ。
今回はグルメ警部なだけあって、特に料理の名前が!
ザウアーブラーテンはすんごい手間のかかるローストビーフっぽい物なのね。前者は蒸し煮、後者は蒸し焼き。
ザウアーはザワークラウト(ザウアークラウト)のザワーなのね。と、読了後にささっとwebで補完。
アクの強い登場人物が多かったけれど、シバの女王とラーベンホルストのお母さんがよかったです。
続きがあるならキュッパー警部には、レシピ蒐集よりも実演が見て(読んで)みたいかも。なんだかんだ料理できるのにするところが出てこなかったような。 -
12/17 読了。
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ナシ
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ミステリなので殺人事件だし、殺され方は残忍だし、検死解剖とかも出てくるんですが、全体的にコミカルな感じ。キュッパー警部が長年一緒に暮らした彼女に捨てられてしまうという、事件にまったく関係の無いエピソードから始まります。でもそういうところでキュッパーの人となりだとか、考え方、食べること飲むことが好き(容疑者にアリバイの尋問をしてるときでも食べた料理はなんだったか、それと一緒に飲んだワインは何か?っという情報に興味津々だったり)だとか、コンビを組む部下で味音痴のラーベンホルストとのでこぼこ振りも、なかなか良かったです。読み始めだけ、このどたばた風というか漫画風の世界ににわかに入れずむむ?っと思いましたが、いったん入ってしまえばあっという間にするするするーっと読んでしまいました。