黒猫ルーイ、名探偵になる (ランダムハウス講談社 タ 2-1)
- 武田ランダムハウスジャパン (2009年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270103227
作品紹介・あらすじ
いかがわしい裏路地すらも、勝手知ったる自分の庭。ラスベガスの裏社会ではちょっとした顔の黒猫ミッドナイト・ルーイは、ひょんなことからブックフェアの会場で出版社社長の他殺体を嗅ぎつけた。同じく死体につまずいて第一発見者となったのは、美人広報のテンプル・バー。身体は小さいが頑張り屋の彼女を相棒(飼い主)に、黒猫探偵ルーイが犯人に迫る!猫と本が事件の鍵を握る、コージーミステリ・シリーズ、第1弾。
感想・レビュー・書評
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猫コージーの大人気シリーズ1作目。
黒猫ルーイが探偵役です。
ラスヴェガスの裏社会に通じ、いくつもの事件を解決してきた大物・ルーイ。
と自ら、とうとうと語るのは、8キロもある大柄な黒猫。
自由に出入りして悠々と暮らしていたのだが、飼い主夫婦に赤ちゃんが生まれてうっとうしくなり、長い散歩に出て、ヒロインに出会う。
広報の仕事をしているテンプル・バーは小柄な美人。
魔術師の恋人マックスを追いかけてラスヴェガスに来たのに、肝心の彼はどこかへ去ってしまった‥
今のテンプルは、ブックフェアの仕事に夢中。
エキセントリックな作家たちや、何かと張り合う関係者をなだめつつ、身長を補うようなハイヒールを履いて走り回り、奮闘中なのです。
書店の看板猫が行方不明になってしまう。
テンプルは必死で会場を探しているときに事件に遭遇!
ついでに別の大きな黒い猫に出くわして、アパートの部屋に連れて帰ることにします。それが、ルーイ。
アパートの大家は名物女。
越してきた隣人の男性は、ちょっと良い感じ?
頑張り屋さんのテンプルは機転が利くが、どっか抜けたところもあるチャーミングな女性。
黒猫ルーイがそれほど賢いとは思いもよらないまま、視点は二重構造で、事件は展開していきます。
このバランスがなかなか、面白く書けているんですよ。
なるほどねえ‥
ヴェガスのホテルやカジノが舞台なので、「私の職場はラスベガス」を思い出します。
ヒロインの身長は真逆だけど、どっちもハイヒールは好きなのね~。
これから色々ありそうな伏線もあるテンプル、続きも楽しめそうです☆詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
原題:Catnap
著者:Carole Nelson Douglas
訳者:甲斐理恵子
初版:1992(US),2009(JP)
コージー・ミステリ
ミッドナイト・ルーイ・ミステリ・シリーズ第1弾
ミステリ的には動機が謎物。トリックは特に無い。
主人公になかなか感情移入が出来ずに苦労したが、ルーイが良いキャラなので読めた。
本国では20冊以上続く人気シリーズなので、とりあえず読んで行こうかな。 -
なかなか面白かった。思ったよりキリッと読めた。
94年だからだろうか?もどかしさがスリル。途中、ルーイが探偵だから、次回作はテンプルいないのかな、それは残念だなあ、と思っていた。どうやら彼女のシリーズという事みたいで安心。ハイヒールは力をくれる、に納得。 -
表紙がとってもキュート。
他愛なくってまたキュート。 -
クロネコ的ハードボイルド。
真っ赤な口紅とピンヒールのお嬢さんのために頑張るところが古き良き探偵っぽい。
飼い主のお嬢さんが、よくあるコジーに出て来るタイプではないのも良い。 -
黒猫ルーイシリーズ第1弾。
第1弾ということと、ブックフェアという会場だからか、無駄に登場人物が多い気がする。なのに、わりと登場する脇の人物の名前が登場人物表になかったり(-_-;) 判りづらかった・・・・。
うちにも、最盛期に8kg越えてた黒がちなタキシード猫がいるので、ルーイがこれくらいかなーと思いながら読んだのは楽しかった。
エレクトラやマットとか、脇に魅力的な人物がいるのだけど、主人公テンプルがあまり魅力を感じないのが残念。小柄がコンプレックスだけど美人って設定必要かなぁ? モリーナ警部補が小柄で、テンプルが大柄の方が面白くないかなぁ。 -
ブックフェアが舞台なのにあまり描写がなくて残念。
あと警察側のキャラクタであるモリーナと主人公のテンプルの対立構図がざっくり過ぎてどちらにも感情移入できず。
何よりルーイが万能すぎて鼻白む。
手掛かりをきちんとわかる形で伝えちゃダメでしょ…。ファンタジーになっちゃうよ。 -
翻訳物を読むのは苦手な方だけど、割とすんなり読めた。猫と女性秘書の活躍物。出てくる登場人物も、いかにも西洋の人っぽい感じだった。