海のカテドラル 上 (RHブックス・プラス)

  • 91人登録
  • 4.00評価
    • (10)
    • (16)
    • (4)
    • (3)
    • (0)
  • 19レビュー
制作 : 木村 裕美 
  • 武田ランダムハウスジャパン (2010年5月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270103302

海のカテドラル 上 (RHブックス・プラス)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • これほどまでの絶望のなかで生きるには、やはりこういう信仰が必要なのだね。それにしても読んでて辛い。下巻で幸せになれるといいんだけど。

  • スペイン版「大聖堂」といった趣き。

    14世紀のカタルーニャが舞台。
    土地に縛られた農奴だが、あたりで一番豊かなバルナット。
    農奴といっても4代前は自由民。支配者が勝手な法律を作って農奴にしたのです。
    めでたい結婚の日に、強欲な領主が現れて、祝いの席は一変、初夜権を要求されて無惨なことになる。
    美しい花嫁フランセスカは以来、夫に口もきかない…
    しかも領主の子の乳母として召し出されてしまい、城へ出向いたバルナットは自分の子が放置されていたのを見つけて連れ出し、バルセロナに逃亡。
    妹の嫁ぎ先に身を潜め、バルセロナに1年と1日住めば市民権を貰えるという希望に賭ける。
    幼い息子のアルナウは、当初は従姉達と一緒に可愛がられて育つが、悲劇が襲う。
    バルナットの妹が亡くなり、夫のプッチが貴族と再婚。
    プライドだけは高い貴族の新妻に、逃亡農奴だったバルナット親子は疎まれる。
    もっと悲運な育ちをしている男の子ジュアンがアルナウと仲良くなり、ジュアンにもわが子同様に接するバルナットだったが。
    バルセロナで蜂起が起き…

    海辺に市民のためのカテドラルが建築中というのが美しく、希望を感じさせます。
    尊敬されている建築家が、大勢の市民が入れるようにと、広くするために高さはそれほど高くないカテドラルを設計したのだ。
    地中海の光を取り入れた大きな窓とステンドグラスが特徴。現存するカテドラルです。
    石切場から「海の仲仕」と呼ばれる力持ちの男達が、無償で重い石を運んだのだそう。
    アルナウは少年ながら、これに挑戦するのです。
    一番小さな石を運ぶのにも一歩ずつよろけそうになって、背中が傷だらけになった少年が、何年かするうちにはたくましく成長します。

    スペインは一つの国として統一されておらず、四つの王国の王の権力も安定していない。
    ローマ教皇庁も絡んできたり、ユダヤ人差別の問題も大きい。
    ややこしいが、それも新鮮。
    どう転ぶかわからないので、目が離せない。
    基本はドラマチックなエンタテインメントです。

    恋愛も豊富というか~全く違うパターンの男女関係がいくつも出てきます。
    アルナウは初恋の娘アレディスへの結婚を申し込んでもかなわず、アレディスが老いた親方に嫁がされた後に、彼女から迫られて関係を結んでしまうのですが…
    当時は不倫が発覚したら組合を辞めさせられて男性は職がなくなり、女性は生涯幽閉の可能性もあったという。
    とんでもない法律がたくさんあったのです。
    美しいアレディスは奔放で軽率ですが、それ以上に父親にも夫にも囲いこまれるだけで全く世間知らずにされてしまったがために、堕ちていく…
    後半でまた意外な展開に!

  • 2010年9月5日読了。

    17世紀スペイン、バルセロナの普通の人々の暮らしを描いた歴史もの。貴族でも王族でもない普通の人が主役です。
    でも、当時の厳しい世の中…生きていくだけで大変だった。
    特に女性は男性の所有物という時代。

    本当に大変だったんだなぁ。
    スペインの歴史ってあんまり知らなかったけど、結構面白いです。

  • ちょっと乱暴に簡単に説明するとスペイン版『大聖堂』。時代背景や封建制度、宗教と政治と金の構造も良く似てます。似ているけれど海の、、、とあるようにバスターシュという荷揚げ人のことや船での交易を仕切る両替商のことなど、養老さんが帯で書いていた「スペインという国を知るよすがになる」という言葉に納得。面白かったです。全体的に、男性の登場人物に比べて女性の描かれ方がもの足りない感じ。ジュアンが偏っていく過程が描かれていないのとあと他にもいくつか展開が唐突で違和感感じたところがあったものの、いったいどうなるんだと思いながら一気に読んでしまいました。

  • 中世スペインの世界を一人の男の生涯を通じて描く歴史小説。
    理不尽な世界を懸命に生きていく主人公、成功を収め這い上がっていくが、世界は決して優しくはなく、それでも歩み続けていく姿に心動かされる。
    本当に大切なものを手放した時は、かなりイラっとしたが(♯`∧´)

  • 中世のバルセロナを舞台にした歴史ロマン。

    土地に縛り付けられ、領主の搾取され虐げられる農民たち。その身分から自由になるために自由都市バルセロナに向けて旅立つ父と子。彼らの生き様を通して、厳しい封建制度の中で生きる市井の人々の日常が描かれて行く。

    どんどん苦しく追いつめられて行く展開のまま下巻へ。

  • 読みたいと思ってる武田ランダムハウスの本4

    武田ランダムハウスのPR
    「 全世界400万部突破!
    読み出したら止まらない、超弩級歴史エンターテインメント!!
    「一気に読める面白さ!
    スペインという国を知るよすがになる」
    ――養老孟司(脳科学者)
    14世紀、カタルーニャの農村で、農奴と村娘の婚礼の宴が晴れやかに行なわれていた。
    しかし、領主の来訪によって一変。
    泣き叫ぶ娘は領主に暴行され処女を奪われてしまった。
    領主は夫より先に新妻と同衾する権利が認められていたのだ。
    この衝撃的な冒頭から一代叙事詩の幕はあがった。
    理不尽に絶望し自由という新天地を求めて力強く歩き出した農奴バルナット。
    時代の渦に翻弄されながらも尊厳を失わずに生きていく運命は如何に!? 」

  • 14世紀カタルーニャ。ばるナットは息子を守るため、すべてを投げ打ち、自由を手にするため一路バルセロナへ!
    人物の掘り下げは甘いかもしれないが、その分テンポよく物語は進んでいく。
    当時の生活、社会、歴史の描写などはいきいきとしていていい。
    面白い!!!

  • 中世スペインの熱気が伝わってくる

  • バルセロナ、フランスなどを舞台とした作品です。

全19件中 1 - 10件を表示

イルデフォンソ・ファルコネスの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
カルロス・ルイス...
カルロス・ルイス...
三浦 しをん
伊坂 幸太郎
村上 春樹
村上 春樹
伊坂 幸太郎
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印

海のカテドラル 上 (RHブックス・プラス)に関連する談話室の質問

海のカテドラル 上 (RHブックス・プラス)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

海のカテドラル 上 (RHブックス・プラス)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ツイートする