あつあつ卵の不吉な火曜日 (卵料理のカフェ 1) (ランダムハウス講談社 チ 1-9 卵料理のカフェ 1)
- 武田ランダムハウスジャパン (2009年12月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270103333
作品紹介・あらすじ
小さな田舎町にアンティーク調のカフェが開店。その名もカックルベリー・クラブ。スザンヌをはじめ、少々訳ありのおばさま三人組が振る舞うのは、豊富な卵料理。ふわふわオムレツにベイクドエッグ-自慢の料理のおかげで店は連日大賑わい。ところがある朝、日替わり卵メニューをテイクアウトした弁護士が、店の駐車場で殺される事件が!否応なく三人は事件に巻き込まれてしまい…!?人気著者による新シリーズ開幕。
感想・レビュー・書評
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お茶と探偵シリーズの作者の、新シリーズ。
わけありのアラフィフ女性3人組が開いたカフェが舞台。
40代のスザンヌ・ベイツは、夫をガンで亡くして4ヶ月。
シルバーブロンドの髪でよく日焼けしている活気に満ちた女性だ。
仕事に困り、自らオーナーとなって卵料理が中心のカフェ「カックルベリー・クラブ」を立ち上げた。
幼馴染の親友トニが給仕係。赤毛で細身、夫のジュニアと離婚申請中。
50代の頼りになる友人ペトラが調理係で、併設したニット素材の店も担当。
スザンヌは本を置いているコーナーなど、すべてに目を光らせる。
3ヵ月後、店は軌道に乗っていた。
夜には読書会を開いてみたり、たまにイギリス式のお茶会や、ニット好きの集まりも企画してみたところ。
スザンヌも世話になった弁護士のボブが、店の裏で事件に。
3人は、いやおうなく事件に巻き込まれる。
ボブの妻はロマンス作家のカーメン・コープランドで、見るからにゴージャス。ボブとは別居結婚だった。
宗教コミューンの女性が困っていることを知り、何とか助け出したいと思うスザンヌ。
そんなとき、スザンヌの亡くなった夫に思わぬ疑惑が持ち上がり、夫の名誉のためにも、スザンヌの好奇心はさらなる行動へばく進!
こわもての保安官ドゥーギーもカフェの常連で、スザンヌと睨み合い口げんかしながら、だんだん協力体制に。
絵はがきのように美しい田舎町キンドレッドでの事件簿。
お茶と探偵シリーズは、古都チャールストンでの優雅なお茶会が多いので、このほうがより庶民的な雰囲気です。レシピも、作れそうな料理が多い。
ミステリ要素はやや多目で、書き慣れて来た感じはあります。
でも、自分の趣味がある人向けに~店を出したいという夢を満足させるような描写が一番多いかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アラフィフ女性3人が切り盛りするカフェを中心に描くコージーミステリ。
弁護士の殺害、横領事件、カルト集団と盛りだくさんの内容は、そんなにネタを使ってしまって大丈夫?と思わせるほど。頑張ってるなあと感じる。
謎解きも悪くはなく、及第点かなー。
キャラも1作目にしては動いているし。
そして何より、同じ作者のお茶シリーズよりも料理が美味しそうでw
食べている人の描写の違いなのかな。お茶シリーズは少し上品な印象が強いのかもしれない。
ってことは、読んでる自分が所詮は庶民ってことだな。
でも世界や感覚が近い分、こちらのシリーズの方が好きかも。 -
わけありアラフィフの仲良し3人組が開くカフェで起こった殺人事件。
主人公スザンヌを中心に謎を解くコージーミステリー。
卵料理に読書コーナー、編み物教室。
魅力的すぎるカフェ『カックルベリー・クラブ』♪♪ 是非常連さんになりたいっ!!
ペトラの作る料理のまた美味しそうなことっ!
途中ハラハラドキドキしながら読み進めましたが、最後はスッキリを終わって読みやすかったです^^
巻末にレシピ付き。 一応メモしておこうかなぁ♪♪ -
ミステリーではありますが、読後感も爽やかで楽しい一冊です。登場する料理やお菓子、お茶まで美味しそうでお腹がすいて困ります。読むと元気になれる本です。
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美味しそうな料理と複雑な謎。「お茶と探偵」シリーズよりもミステリー要素は強め。
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主人公の経営しているお店がいい感じ。出てくる料理がどれも美味しそうで、レシピはもちろんついてる。ただアメリカンなのでカロリーは高そう。。読後感が良いので、爽やかな気分になれる。
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ランダムハウスのコージーなので、あんまり推理小説としては期待していなかったんだけど、これは結構面白かった。
少しとはいえ伏線も張ってあるし、犯人も「ええ?いきなりその人?」ってことはなく。
トニがいったいいくつなの?と思うくらい男性関係に頭軽い(笑)のはある意味微笑ましかったですが、ラスト…主人公、いきなりその初対面に近い男に行っちゃうんですか??それはどうなのよ!
と思わせる展開でした(笑)
保安官は最初嫌なやつめ…と思ったけど、いいひと。
あとカーメンは嫌いになれないなあ。
出てくり食べ物が、いかにもアメリカン!て感じでした。特にスイーツ。
直前にフランス系カナダのミステリ読んでたから余計そう思ったのかな。
カフェがクリスティ風になる日、是非私も参加したいです(笑) -
お茶と探偵シリーズの作者による新シリーズ。
新シリーズだからか、事件を詰め込みすぎな気が。盛りだくさんすぎてお腹いっぱいって感じです。
まだシリーズ一作目なんで様子見。主人公が1人で突っ走って危ない目にあうのはやっぱり様式美なんだろうなぁ。
しかし相変わらず読んでると出てくるメニューが食べたくなってしょうがない。いいなぁ卵料理。 -
個性的な三人の女性が経営している、卵料理がメインのカフェを中心に起こる殺人事件。また卵料理だけではなく美味しそうなメニューも豊富で本の最後にレシピもついています。またその他個性的な住人達、そしてスザンヌへそれぞれのアプローチを見せる二人の男性も気になります。<お茶と探偵>の作者であることから(翻訳も良い)読みやすい一冊です。
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読みかけのコージーミステリーのシリーズものがあるのに、
卵料理と聞いては、書架に手を伸ばさずにはいられなかった。
しかも、クッキング・ママよりもクッキー・ジャーよりも、
さらに妙齢な女性3人組が活躍する話だし。
卵料理もおいしそうで、
アフタヌーン・ティーもできるとあっては、
ぜひうちの近所にもこの「カックルベリー・クラブ」に開店してほしい。
しかし、
手がかりがつかめるまでがあまりに長すぎるし、
怪しい宗教団体や教会の火事が唐突すぎるし、
ミステリーとしては今一つなのかもしれない。
あと、保安官にしても、卵を届けてくれる養鶏業者にしても、ひとりの離婚協議中の夫にしても、
登場する男性陣の感じが悪すぎ。