アディダスVSプーマ もうひとつの代理戦争 ((RHブックス・プラス))

  • 武田ランダムハウスジャパン
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (498ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270103463

作品紹介・あらすじ

ロッカールームの茶封筒、ホテルの盗聴、突然の裏切り、変わらぬ友情、厚い信頼-。スポーツイベントが現在のように華やかになった舞台裏で、黙々と繰り広げられる、男たちの熱く、過激な勢力争い。アディダス、プーマだけでなく、ナイキ、リーボック、オニツカタイガー、ミズノ、アシックス、デサント、コンバース等、さまざまな特徴をもつスポーツブランドたちが繰り広げる壮大なスポーツビジネスの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 世界を代表する2大ブランドの壮絶なる歴史。
    よく電通が槍玉に挙げられるけれど、草創期の日本サッカーを支えてくれた恩義を考えれば、アディダスという会社をチョイスするのは必然のような気がした。
    利権が絡みながらも人と人との繋がりがモノをいうのが何とも人間らしかった。
    とてもドラマティックな一冊。

  • プーマが好きで読んでみたが、会社のデカさのせいかほとんどがアディダスの話。プーマ(というより兄貴のルドルフ)の話はほぼ、けんか別れするところまで、と子孫同士の争い。でも、スポーツメーカー界から見たスポーツ界(主にサッカー)が見られ、面白かった。

    日本語版用に追加されたモノだと思うが、日本代表とアディダスの関係についても書かれている。

    3社持ち回りから、アディダス一社との契約時からは"10"はアディダス契約者というのは事実だったようだ('06中山は例外)。香川が”10"であることに少し疑問があるし、本田が付けられないのはミズノだからと思うと残念。そこにアディダスが口出しできないようにして欲しい。メーカーをアディダスにする必要はないんだし、JFAがもっと権限を持って欲しい。カズがフットサル日本代表でプーマを履けなかったのもしかり!!

  • 初めのうちはプーマ創設者とアディダス創設者自身の争い、その後は、後を引き継いだ家族のごたごた、後半は新たな所有者の金銭問題の話だった。たびたび日本人も登場するのだが、読んで面白いのは序章と最後の3章くらいではないだろうか。
    02年W杯ベルギー戦の同点ゴールが鈴木ではなく稲本になったいたが修正をしなくてもよいのだろうか。

  • スポーツマーケティングの歴史をアディダスとプーマを立ち上げた兄弟とその家族を中心に、ライバル、スポーツ選手、政治家などが権益を得るための史実を描いている。まさに事実は小説より奇なりと感じる。
    この本のテーマが、自分が最も興味のある分野のひとつであるスポーツをテーマにしているということと、まさに自分で時代の変遷を体験していることと、マイブームと思って買っていたスポーツウェアのブランドが裏ではこんな駆け引きをしていたことが面白く感じる。
    残念な部分は、原文か、訳文か、どちらが悪いか判らないが、読みにくくてストレスがすごく疲れた読後感。でも読もうと思ったのは、やはりテーマが良かったからだと感じた。

  • おもしろい。スポーツメーカーの歴史にこんなに引き込まれるとは思わなかった。
    アドルフ・ダスラーがアディダスの創始者、ルドルフ・ダスラーがプーマの創始者。兄弟であることは知っていたが、仲が悪く、それがビジネスにまで大きく影響していたとは。
    デサントとアディダスの関係とか全く知らなかったし、第三者目線では非常に面白い関係。
    登場人物も、オリンピックのサマランチ、FIFAのアベランジェとブラッター。OMのタピなどの大物が続々と出てくる。

    スポーツビジネスの戦略とドロドロ、グズグズ感がたまらない。

  • クラフツマン・トゥ・ビジネスマン

  • ラジオのブックレビューで紹介され以来ずっと気になっていた本。
    アディダスとプーマはもともと一緒に同じ屋根の下で働いていた兄弟が、会社が拡大したことや戦争などがからみ、別々の会社を興したことに始まる。
    会社を大きくするためにその裏で行ったの熾烈な戦いは、スポーツ界を巨大市場に成長させたのと同時に、物事を複雑にし家族関係も複雑にしてしまった。立て直そうと試みるも時にすでに遅く、ライバルの台頭などで結局現在は双方とも他人の手に渡っている。
    ビジネスは時に我を出すことも大事だが、相手を尊重することも大事。それでお互いが切磋琢磨できたら素晴らしい。しかし、一歩踏み出した足を引くのは難しいということなのでしょうね。

  • 学生時代、スポーツに打ち込みつつ、アスリートとしての限界を感じ、技術者としてスポーツ道具開発の道を目指したことを思い出した。
    そう、この世界だ。
    今は技術よりビジネスオリエンテッドだから、過去の思いと相まって、本書で語られているマーケット拡大と各種スポーツの興隆、そこで繰り広げられたメーカー競争を、非常に興味深く読んだ。
    次の50年で、この世界はどうなっているだろうか?ますます興味深い。

  • 2006US出張中に読破。MBAホルダーに根性つけさせるより、トップアスリートに経営を教えた方が早いって話は心に残った。

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