環境教育 善意の落とし穴 (クレスコファイル)

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著者 : 田中優
  • 大月書店 (2009年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (89ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784272408016

環境教育 善意の落とし穴 (クレスコファイル)の感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    環境問題に関する目からウロコの「落とし穴」話が満載。「みんなの心がけ」だけでは解決できない問題の本質が見えてくる。

    [ 目次 ]
    「みんなの心がけ」では解決しないゴミ問題
    努力・忍耐ではない地球温暖化防止を
    輸出されるリサイクル品
    援助の前に、同じ人間として見ること
    金融機関の「社会的責任」とは
    羊とペンギンの島の戦争利益
    オール電化は環境にいい?
    農業は「農」の「産業化」?
    「働くことが社会を良くする」?
    科学技術の発展で問題は解決する?
    「電気をたいせつにね!」
    ダムは水よりカネを貯める
    国内で植林するより、まず使おう
    「地球にやさしい」油やし?
    やめられないクルマ依存

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 教育誌『クレスコ』への全15回の連載をまとめたもの。
    環境教育への考え方が自分に近い。

    また、たった89ページだが、世界のさまざまな事例について書いてあり自分の課題が深まった。

    図書館で借りた本であるが、ブックオフなどで安く売っていたら手に入れたい。
    連載をまとめたものなので、1回ごとのページ数も少ないので、
    教員になったときのネタとしても使えそう。

  • 環境教育とは単に環境のことを考えればいいというものではなく、社会や技術のイノベーションを促し、雇用を生み出すことまでも企図する、いわば生きた社会学でなければならない。環境教育の対象分野は限りなく広いこと。環境教育には身近な視点と全体の中でどのような位置を占めるのかという視点があること。内容的には文系でも十分に読める。
    1980年代頃から始まったバブル経済は工場を経営するより、土地を売りその金利で稼いだ方が利益を上げられる状況をつくった。製造業の収益率がただ金を回すだけの金融に抜かれ、何も生み出さない方が何かを生み出すより儲かる時代を齎した。金が唯一の尺度となり拝金主義を助長した。額に汗する労働は価値を失い働くことに価値を見出せなくなった若者達はニートや引きこもりと堕した。こんな社会が良いわけない。額に汗して働くことにこそ価値を見出したい。

  • 確かに、【善意の落とし穴】でしたねぇ~

    あなたが環境に良いと思って行動していることが・・・
    裏では、はた迷惑だった!!

    そんなことがあるもんです。
    視点が狭いとそーなってしまうでしょう。


    俯瞰してみると分かってきます。

    それに加えて、

    地球全体に視野を広げて世の中を覗いてみることが重要である。
    それも、地球全体を俯瞰して眺めてみる事がいいと思います。

    環境以外でも・・・
    日本に生活していると分からないことばっかりですが・・・

    3.11以降の日本で起きた地震・つなみ・原発問題
    これらも、視野が狭い人と視野が広い人の戦いになっているのが
    なんとお粗末なことだらけです。

    敵は、政府、役人や東電、はたまた、原発メーカーであるのに
    国民同士がいがみ合っている!!
    お粗末です。


    視野を全体に広げて、視点を上にから下に向けてみると
    すごいおかしなことを発見できます。

    『え!!こんなものあったの??』
    『うっそーーー マジで??』
    目から鱗ということでしょうか!!


    日常生活でも同じことがいえます。
    いつも、目で観ているはずですが・・・
    あなたの脳では認識できないことになっている(しないようにしている)

    では・・・テストです。

    ○鼻を意識してください。
    そーすると、鼻の頭が見えてきませんか?

    ○周りを見渡して、赤いものを探してみてください。
    赤いものが一杯見つかります。

  • 田中優さんは、このところ毎日のようにどこかで講演会をしてはるそうだ。たぶんそのせいだと思うが、『原発に頼らない社会へ』というのが緊急出版されるらしい。どんな人なんかなーと、図書館にあった本を借りてみた。

    ▼もしカネや経済、私たちの生活の利便性を考えないなら、環境問題の解決は難しくない。…(中略)…解決しないのは、そこにいまの社会の仕組みがあって、利潤の最大化を求める企業と人の存在があるせいだ。…(中略)…現状の環境教育は、身の回りの心がけのように非常に狭いものにされている。生活の細々したところの心がけも大事だが、それだけでは解決しない。(p.5)
    ▼人々が社会を変えていける力をもつことが環境教育の目的だとしたら、本当の原因を知ることは不可欠だ。原因を知ることが効果的な解決策につながる。環境教育は、そこまで進んでいけるものになるかもしれないし、生活の道徳教育で終わってしまうかもしれない。その違いが、遠い世界の片隅に被害を及ぼしていることもある。こちらが善意のつもりでしていることが、遠い相手に被害を及ぼしていたとしたら、とてもつらい話になってしまうだろう。(pp.88-89)

    「我慢」の字が躍るちかごろの節電記事なんかを見ていると、「心がけ」方式は実に根強いと思う。「悪意がなくても、悪いもんは悪い」と、思わずにいられない。

  • 「ご家庭での省エネが温暖化を止めます。みんなで頑張りましょう」 「CO2を出すガスや石油を使うより、オール電化の方が環境にやさしいですよ」 などなど、巷にはエコを訴えるキャッチコピーが飛び交っています。 しかし、ちょっと待ってください。それらは本当にエコなんでしょうか? 目先のエコに飛びついて、本当は全然効果が無かった(むしろ逆効果)、なんてことは結構ごろごろと転がってます。 そんな「ちょっと立ち止まって、よく考えてみる」ということの大切さに気づかせてくれる本です。 たとえば、「ゴミ問題は一人一人がマナーを守ることが大切です」とよく言いますが、それで問題は解決するんでしょうか? この本で紹介される事例では、空き缶のポイ捨てに悩んだ公園が、空き缶を回収箱に入れると10円戻ってくる(デポジットの)仕組みを導入したところ、ぱったりとポイ捨てが無くなったそうです。 マナーとか心がけ云々よりも、好ましい行動にはメリットを与え、望ましくない行動にはデメリットを与えるような「仕組みづくり」こそが重要である、といういい例ですね。 冒頭のキャッチコピーの裏側に何があるか分かりますか? ちょっと考えてみてください。 「ご家庭での省エネが温暖化を止めます。みんなで頑張りましょう」 → 一般の家庭で消費するエネルギーによるCO2排出は、日本全体のCO2排出量の15%にも満たない。一方、全体の25%をたった200の事業所(製鉄所や火力発電所)が排出しています(2007年のデータ)。全国5000万世帯に省エネ活動を徹底させるのと、たった200の事業所に省エネ対策を徹底させるのと、どっちが大変なんでしょう?(日本では後者のほうが大変なようですねー) 「CO2を出すガスや石油を使うより、オール電化の方が環境にやさしいですよ」 →これはいろんなところで「本当はエコじゃないオール電化」という解説をしてるので、そちらを参照してください。

  • 目からウロコがぽろぽろ

    「私達の心がけが大事!」ってすぐに精神論にもっていく教育って
    かしこくないな〜と思った

    まずは問題は何なのか
    そしてその原因は何なのかを知ること
    が大事なんだな〜と

    田中優さんの話は具体的で
    わくわくするようなことがいっぱい書いてある

  • 最近よくある、環境に優しいって本当?の本。 電気を大切にの裏側。自己責任への転嫁。リサイクルの行き先。エコ油の実態、他、環境問題、環境対策の二面性を考えさせられた。これは元々、教師向け雑誌に連載したものらしい。押し付けがましい教師達に、このような二面性指摘の内容はどう映ったのだろう。

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