- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784272440382
感想・レビュー・書評
-
数学的な観点からみた音楽。民謡を例に出しながら音階が発生していく様子や、2008年にノーベル賞を取った小林・益川理論(物質は反物質より100億分の1ほど多い)という例から対称性が崩れることで生まれる美に話を広げたりと面白い話が多かった。他にもバッハ、ヘンデルの時代にはオイラーがいたとか、作曲家と数学者を横に並べてて、へぇー、そうなのかぁ、と見る視点が変わった気がする。難しい数式も出てくることもあるけど、音楽とは何か?これからの音楽に必要なものは?としっかり問いかけてあって色々と考えさせられる一冊だった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初の音律の話は面白かったけど後半の2/3はスピリチュアルな感じで気持ち悪かった
-
文系分野もままならず、数学Bすら学んでいない僕には些か理解が難しい部分もあったが、それでも十分に楽しめる内容だった。特に、数や音に潜む無限、数の宇宙の話は理解もしやすく、面白かった。ただ、やはり自分の不勉強を痛感するばかりで、いつかまた改めてこの本を読み直したいと思った。
-
中世の大学では音楽は理系科目だった。音楽は比率と調和を求める意味で、数字と同根だからだ。それが現代ではどうなっているのか、その事を編曲家とサイエンスナビゲーターの二人がコラボして書いた本。
-
量子コンピュータで作った音楽、楽しみだなぁ。
-
占星術勉強するのがちょっと脱線して読んだ。「歌うネアンデルタール」の話がちょろっと出てきてあれも読み切りたい…と思った。(途中)
5度ってなんのことかわかってなかったのとドレミの意味がわかってなかったのでその辺勉強になった。ド-ミ6いわゆるトラインの位置にくるのにミ-ソはならないな…と思った。まあそもそもピタゴラスコンマがあるのでホロスコープと相関させるのは無理があるのですが。
音楽の初歩的知識は頭に入ったけど数学はちょっと微妙。既有知識がないので…logってなんだっけかな。
等差音階と等比音階とか…純正律とか平均律とか…。
あと中国の十二音階の話が出てくるのでそこらへんはメモした。
761 -
中学の音楽の先生が「1オクターブの中にある12の音は均等に割ったものではなくて、ズレているんだよ。だから、ハーモニーがちょっと気持ち悪くなってるんだよ。」と言っていたのが、ずっと頭に残っていたけど、その理論が目に見えて嬉しい。感動した。
-
"この宇宙の最低振動音は、ビッグバンの始まりの大きさであるプランク長(10のマイナス35乗m)から、現在の宇宙の大きさ(10の26乗m)までの膨張が発する波動で、その10の26乗mが最低音を奏でる波長です。最高振動音は、超ひも理論(スーパーストリング・セオリー)の予測する、10次元時空にあるという、素粒子の最小単位である1次元のひもの振動です。この波長はおよそ10のマイナス35乗mと言われています。現代物理学に従えば、これが宇宙の音楽(ムジカ・ムンダーナ)の振動音域と考えることができます。"
-
【推薦文】
今でこそ音楽と数学は全く違うものとされていますが、昔の人々はこれらをまとめてひとつのものとして考察しています。この本では数学のみならず、物理学や生物学との関連についても言及されていて、読み物として味わい深い本です。
(推薦者:知能システム科学専攻 M2)
【配架場所】
すずかけ台: 3F-一般図書 760.4/Sa -
音楽は、時間の科学、主観寄り