ロボット考学と人間―未来のためのロボット工学―

著者 :
  • オーム社
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784274215889

作品紹介・あらすじ

ロボット工学者よ、哲学を持て。ロボコンの父にして「不気味の谷」提唱者が綴る!ロボット考学の神髄とは-。21世紀を生き抜く道がここにある。

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  • 著者は不気味の谷現象やロボコンで有名な先生。
    ロボットを考えるということは、人間とは何かを改めて問いただすこと。現代の技術者には哲学が足りないという。

    - ロボットは「自我」をもつことができるか
    - ロボットに「所有」の概念を理解させられるか
    - ロボットだけの「社会」は成り立つのか
    - ロボットに座標ではなく「空間」を認識させられるか

    また著者は「ものづくり」は人を育てると確信している。少年時代にロボコンに打ち込んだ人は、あらゆるモノを丁寧に扱うようになるのだそうだ。

    昨今は安価で便利過ぎるモノを求めすぎたせいか、モノに対して傲慢で薄情な人が増えている。生産性やコストではなく、創発されたモノが人や社会に何をもたらしているのかまで考えるべきだと強調する。

    この本の最大の面白さは仏教を中心とした著者の哲学だ。後々また読み返す時の為に要点はあえて書かないでおく。

    良書。

  • 仏教とロボットをつなげる頭の体操的本

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著者プロフィール

1927年(昭和2年)、三重県に生まれる。名古屋大学工学部電気学科卒業。工学博士。東京大学教授、東京工業大学教授を経て現在、東京工業大学名誉教授、日本ロボット学会名誉会長、中央学術研究所講師を務める。ロボットコンテスト(ロボコン)の創始者であるとともに、「不気味の谷」現象の発見者であり、約五十年にわたって仏教および禅の勉強を続け、仏教書の著作も多い。紫綬褒章および勲三等旭日中綬章を受章、NHK放送文化賞、ロボット活用社会貢献賞ほかを受賞する。おもな著書に『機械部品の幕の内弁当─ロボット博士の創造への扉』(オーム社)、『今を生きていく力「六波羅蜜」』(教育評論社)、『親子のための仏教入門─我慢が楽しくなる技術』(幻冬舎新書)、『退歩を学べ─ロボット博士の仏教的省察』『仏教新論』(ともに佼成出版社)等があり、共著に『ロボット工学と仏教─AI時代の科学の限界と可能性』(佼成出版社)がある。

「2023年 『般若 仏教の智慧の核心』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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