- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784286155814
感想・レビュー・書評
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全てをさらけ出さなければ人はついて行かない。
虚飾に紛れた言葉なんて、本気で聞いている人には分かるもの。
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企業買収を繰り返し、億単位の稼ぎ出す主人公。幾多の職種に手を染めてきたが、仲間が反対する芸能プロダクションに進出することを決めた。買収する企業はアキバで活躍する地下アイドルたち。債務も膨れ上がり、主人公が債務を受け持つ代わりに社長の座を手にした。会社の方針に合わないドル箱のアイドルを解雇し、メジャーレコードデビューの契約を蹴って、オタクたちのアイドルとして地道に活動し続けるという言い分に主人公の右方である副社長と対立し、解雇する。だが、本心は自身がオタクであり、プロダクションの看板であるアイドルを追いかけるオタクで、メジャーデビューして自分の手の届かない所に言って欲しくないという思いが膨張して、独りよがりの経営となる。最終的にはハッピーエンドを向けるのだが、ご都合主義な箇所があり、構成としては惜しい内容である。だが、相手の気持ちを考えることを見直せる作品である事は間違えない。
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地下アイドルのTOがそのアイドルのために企業買収して社長になるというありそうでなかなか無いお話。
かなり取材もして書いたんだろうけど実際の地下のヲタはもっとダークだと思った。
主人公は諸先輩方ヲタクの鏡ですよ()
さくっと一気には読めるので興味ある方はぜひ。 -
アキバの地下アイドルの売り出しを巡り、二人の幼馴染の奔走する姿を描いた作品。臭い友情小説のような感じで、黒新堂とも白新堂のどっち付かずの作品。
企業買収を生業とするK&Nコンサルティングの桐谷と名倉が次に狙ったのは、芸能プロダクション。アキバの地下アイドルを売り出しを巡り、桐谷と名倉が対立するが…
最近の新堂冬樹作品は、ズシンと後頭部をぶん殴られるような作品が減ったように思う。