【文庫】 悪鬼のウイルス (文芸社文庫 に 2-2)

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著者 : 二宮敦人
  • 文芸社 (2015年6月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784286161464

【文庫】 悪鬼のウイルス (文芸社文庫 に 2-2)の感想・レビュー・書評

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  • スリリングなホラーサスペンス。子供たちが大人を監禁し支配する村に囚われた主人公たち。やがて明らかになる「腐り鬼」という風土病。果たして彼らは村から脱出することができるのか、というありがちな展開かと思いきや。
    ……え? そんなのってあり?
    なんとも意外な真相だったのですが。事の発端はある意味、最初に思い描いていた「ホラー」より数段恐ろしいのかもしれません。大人と子供、どちらから見ても恐怖であり悲劇であるこの物語。でも読後感は穏やかでした。

  • すげー面白かった。
    個人的には表紙の二人、智樹と日名子じゃなくて、シンとマイだと思うんだけどどうなんだろう。
    二宮さんは、夜までに帰宅→超巨大密室殺人事件→鬼のウィルスの順に読んでるんだけど、面白さが鰻登り状態。夜までに帰宅で冷めても次に手を出して良かった。一冊で判断しがちなのはやっぱ悪いのは分かってはいるんだが。どうしてもやりがち。

  • 続きが気になって一気に読めた。
    最初の方は、ちぐはぐ具合が不気味だったけど、やっぱり子供が支配する世界だから、詰めの甘さというか、まぁ完璧な支配ではないよなぁと思った。
    だから恐怖というよりも、読みながらなんか可哀想だなーってきもちの方が強かった。
    こうやって身を守るしかなかったのかなぁと。
    いくら武装して、大人に対抗しても、子供だから力は大人に敵わないし、抵抗される恐怖もあるから、彼らは常に不安定でギリギリ。
    だからちょっとした異分子で、支配体制はすぐに瓦解するよね。
    この作品では、殺人っていう極端な手段が取られているけど、強がって、外見を飾ったりして威嚇したり攻撃されないようにする不良とかはよく見かけるし、大人になめられないようにっていう子供もたくさんいるだろうし、そういう縮図?が描かれているようだった。
    子供と大人がお互いを怖れてて、猜疑心がどんどん膨れてって、腐り鬼を生み出した。
    大家がきっかけで始まったことだけど、それでもそもそもの原因はやっぱり大家の暴挙を止められなかった大人たちにあるのかなぁと思う。
    大人たちが子供を守ってればこんな事は起こらなかったよね。
    あと、シンとマイは罪を償う為に死を選んだけど、死ぬべきではなかったと思う。
    それはやっぱり「逃避」なんじゃないかな。
    支配体制は崩れ、大人と子供達がこれから分かり合えるんじゃないかというところで終わったけど、足を踏み入れた4人は人生を狂わされて終わったね。
    1番の被害者は奈々枝だよね。
    殺人をさせられて、殺した奴の幻影に捕らわれて挙句の果てに最愛の颯太まで殺して、死にたくても死にきれず火傷の痕だけ残って。
    いっそ壊れてしまえたら楽だろうに、壊れる事も出来ず。
    一生己の罪と向き合っていくしかない。
    日名子は己の弱さをまざまざと見せつけられて。
    智樹が唯一、前を向けそうな感じで終わったけど。
    3人の続きが見てみたいけど、続編はなさそうかな。

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