閻魔の弁護人 (新風舎文庫 ま 136)

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  • 新風舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784289504268

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     宗教。ファンタジー。

     六道輪廻、その中の地獄で、亡者の弁護人をしている藁掴(わらつかみ)。
     たくさんの閻魔たちの中で、実力者の明鏡止水(女)から依頼を受けて、ひよっこの弁護士(川流)を預かり、人を探して闇閻魔(非合法の閻魔)のもとへ。

     阿弥陀仏という虐殺しまくる独裁者。こいつよりも、無夜が受け付けなかったのは、弥勒菩薩……。
     「血を流したくない、犠牲を出したくない」とか言って、自分についてくる人間にババを引かせて、父親のような存在も見殺しにしたくせに。
     「愛する男を殺した種族」だからと「修羅討伐」に賛成し「修羅なんて少しぐらい死んでも」と考える。 結果、大虐殺される修羅(その前もかなりひどいことされていた)。
     そして、目の前で彼女(弥勒)を庇い、死んでいく闇閻魔たちを見ても「私が犠牲になれば、血は流れない」みたいなことをいう。
     この女……。 自分のことを思ってくれる人間に対して、甘えすぎだ。なに考えてんだろう。
     そして、それでも、阿弥陀に反撃する理由……。
     娘を殺されそうになったから。

     うわぁ……。ざけんな。
     最後に、阿弥陀を連れて奈落に沈もうとして、やっぱり「私には彼を道連れにする資格はない」と一人で沈んでいく。
     ……ちょっとマテや、諸悪の根源の阿弥陀の始末ぐらいつけていけっっっ!

     こんなむかつく女、ひさびさに見ました。

  • マイミクのワラツカミさんのデビュー作です。
    みなさん、応援ヨロシク!

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著者プロフィール

東京都出身。代表作に『雨の日のアイリス』『白銀のソードブレイカー』シリーズがある。(いずれも電撃文庫)

「2021年 『僕の愛したジークフリーデ 第2部 失われし王女の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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