- Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
- / ISBN・EAN: 9784295400882
感想・レビュー・書評
-
「技術は非対称性を生み出す」
「戦略は非対称性を利用する」という表現がツボ。
それだけで、この本を読んだ価値があったかな。
一言でいうと、タイトル通り「技術を知り、活用法を探り、世界をリードすること」
そんな内容が戦争での勝因・敗因の具体例と共に紹介されていた。
戦争での具体例は、無知な私には難しかったけど、筆者の言う戦略はマーケティングに応用して考えると面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
軍事面に特化し、技術が戦略に対してどう影響を与えたか、ということを広く浅く紹介している。個々の事例については知らないことが多く、面白いとは思うものの、著者による一般論としてのまとめが(カバー領域の広さ、紙面を考えると仕方がないものの)どうにも浅く感じられてしまい、イマイチ。正直肩透かし。
-
戦略を覆してきた技術開発について紹介して、教訓を考察した本。後半は流し読みになってしまったが、技術と戦略の相関について学べた。
-
レーダーや航空機の技術革新が、戦争をどう変えたかについてわかりやすく解説している。当時の基礎的と思われる科学の進歩が相手国のプレッシャーとなり、戦略だけでなく研究の競争が進んだことを感じた。当時も今もオリジナリティの追及や、個人のパッションに基づく長期投資、人のネットワークとある種のオープンイノベーションは重要だとわかった。
-
2つの大戦について勉強になった
-
基本は戦史において技術が果たした役割と教訓といった内容の話である。
戦史と聞くとそれだけで古めかしくて退屈という印象を抱いていたが、戦史に関する記述は、あくまでも技術の果たした役割を語る上での最小限にとどめられており、退屈することなくスラスラ読めた。
また最初に、技術と戦場との関係を既存・新規で4象限に分け、各象限における技術の使われ方を見ていくという形ですっきり見通しが示されており、その点も読みやすかった。
内容に特に不満はないが、あえて不満を述べるとすれば、導かれる技術に関する教訓がその節・章限りであり、最終的なまとめとそれに基づく洞察がないこと、及びタイトルにある「戦略」に関してあまり語られていないことぐらいか。
ただ、戦争と技術の関係を俯瞰的に理解出来るという点で本書は良書であり、不満というほどのものではない。