近代日本文学の周圏

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  • 笠間書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784305600417

作品紹介・あらすじ

没後10年。
変遷する時代の研究動向とは距離をとりながら、独自の存在感を持った方法論を打ち立てた、独創的な国文学者、高橋新太郎の仕事を、今、振り返る。全3冊のシリーズ。

第1冊目『近代日本文学の周圏』は、生前の著者の構想をもとにした論攷を収めた。
文学者たちは、戦中・戦後の困難のなかを、いかに生きたのか。近代日本文学の時代精神を、資料自身に語らせるように、鮮やかに炙り出していく様は、圧巻である。「氏は〈「戦争責任」についての問題〉は、自身の〈年来の課題〉であるといい、また〈表現者としての多くの文学者が、〈己の戦争〉を原点とせずに戦後を出発させた〉ことを難ずる。―高橋博史氏」。解説・高橋博史[白百合女子大学教授]。【推薦】紅野謙介・安藤宏・十重田裕一。

【高橋新太郎氏は、近代文学研究の表通りを闊歩するというタイプの研究者ではなかった。変遷する時代の研究動向とは距離をとりながら、独自の、存在感をもった研究を進めてこられた。それを支えていたのは氏自身の方法であった。いうまでもなく文学研究においてどのような方法に拠るかは、避けて通ることのできない問であり、変遷する時代の研究動向とは、様々な方法の交代劇に他ならない。そうした中で高橋氏は、氏自らの方法を―氏が好んだ言い方を借りればおのがじしの方法を探り、作り出していった。】......本書「解説」(高橋博史)より

著者プロフィール

1932年5月5日生まれ。1960年、学習院大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1969年、学習院高等科教諭。1982年、学習院女子短期大学国文科助教授。1983年、学習院女子短期大学教授。1990年、学習院女子短期大学図書館長。1998年、学習院女子大学教授、国際文化交流学部日本文化学科主任。2003年1月11日逝去(享年70歳)。2003年4月、学習院女子大学名誉教授。
著書に『杜と櫻並木の蔭で』(非売品。2004年7月30日、笠間書院刊)。

「2014年 『高橋新太郎セレクション1〜3・3冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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