近世語研究のパースペクティブ: 言語文化をどう捉えるか

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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784305705556

作品紹介・あらすじ

近世語研究は、日本語学研究に、日本文学研究に、何をもたらすのか。
研究者ごとにさまざま異なろうとする、近世の言語文化の「像」。それらをすりあわせるべく、「新鮮で見晴らしのよい」眺望を提示する。
2010年の日本語学会春季大会で開催したシンポジウムB「外から/外への近世語研究」での白熱した議論を経て、それらのテーマを深化させ、シンポジウム参加以外のメンバーも加え一書にしたものである。

【近年の研究の進展とそれに伴う細分化によって、近世の言語文化というものに対して、我われ近世語研究者、日本語研究者が捉える「像」がそれぞれに異なろうとしている。そしてそれ以上に、日本文学や歴史学の研究者の描く「像」が、大きくその趣を異にしつつあることは想像に難くない。本書では、これまでの日本語史研究者の長年に及ぶ「執拗な」追究の集積を出発点とし、そこに拠って立ちながら、言語研究者たちが何に感動し、事実をいかに追い求め、それによってどのような「像」を見ようとしているかが描き出されている。この「像」と、読者各自のそれとをすりあわせることにより、日本語研究者にとってはもちろんのこと、他分野の読者にとっても、それぞれに新鮮で見晴らしのよい眺望--パースペクティブ--が立ち現れる契機になることを信じるものである。】......本書より

執筆者は、金澤裕之/岡部嘉幸/矢島正浩/彦坂佳宣/福島直恭/佐藤貴裕/屋名池誠/井上泰至。

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著者プロフィール

1952年生まれ。
上智大学文学部新聞学科、及び、法政大学文学部哲学科卒業、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程(日本学専攻)修了。
岡山大学文学部助教授、横浜国立大学教育人間科学部教授を経て、現在、目白大学外国語学部教授。横浜国立大学名誉教授。
博士(文学)。

主な著書
『近代大阪語変遷の研究』(和泉書院、1998)、『留学生の日本語は、未来の日本語―日本語の変化のダイナミズム』(ひつじ書房、 2008)、『日本語教育のためのタスク別書き言葉コーパス』(ひつじ書房、2014〈編著〉)、『SP盤演説レコードがひらく日本語研究』(笠間書院、2016〈編著〉)、『SP盤落語レコードがひらく近代日本語研究』(笠間書院、2019〈編著〉)、『日本語の乱れか変化か―これまでの日本語、これからの日本語』(ひつじ書房、2021〈編著〉)。

「2022年 『スキマ歩きの日本語学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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