柿本人麻呂 (コレクション日本歌人選 1)

著者 :
  • 笠間書院
4.00
  • (2)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 21
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (122ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784305706010

作品紹介・あらすじ

うたの森に、ようこそ。
柿本人麻呂から寺山修司、塚本邦雄まで、日本の代表的歌人の秀歌そのものを、堪能できるように編んだ、初めてのアンソロジー、全六〇冊。「コレクション日本歌人選」の第2回配本、柿本人麻呂です。

人麻呂は、古代的呪術の世界から覚醒していた歌人だ、と私は考えているーー佐佐木幸綱

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)
七世紀末、持統天皇の時代を中心に活躍した万葉集を代表する宮廷歌人。天皇の行幸を賛美したり、皇子(みこ)皇女(ひめみこ)の死を悼む挽歌を詠作するなど、律令制が確立していく過程での集団の感情を、大地に根ざした古代性と近代的理性とを合わせ持つ感性によってスケール大きくうたいあげる。また、妻との生別・死別なども作品化することで、個人的な抒情にも卓越した技量を示す。その名を冠する人麻呂歌集も和歌確立期の種々の様相をうかがわせ興味深い。後世、山部赤人(やまべのあかひと)と並ぶ歌聖として崇(あが)められ、伝説的歌人となった。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 飛鳥時代の伝説的な歌人。歌と政治の密接さに驚いた。

    この頃の帝は好みの女性がいたら簡単に手を付けてポイ捨てしていたらしく、毒牙にかかった女性がその後入水自殺したという歌が二編あった。非常に胸糞が悪い。

  • 勉強になりました。

  • 今昔秀歌百選掲載の「あしひきの山川の瀬の鳴るなへに弓月が獄に雲立ち渡る」
    平成新選百人一首「東の野にかぎろひの立つ見えて かへり見すれば月かたぶきぬ」
    のいずれの解説もなかったが、柿本人麻呂の人について知り始めることができた。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

* 1966年長野県上田市生。
* 早稲田大学大学院中退。
* 現在 早稲田大学教授。博士(文学)(早稲田大学)
* 主要編著
『古代和歌 万葉集入門』(トランスアート)
『上代和歌史の研究』(新典社)
『日本古代文学と白居易-王朝文学の生成と東アジア文化交流』(共編、勉誠出版)

「2011年 『柿本人麻呂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高松寿夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×