山上憶良 (コレクション日本歌人選 2)

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  • 笠間書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784305706027

作品紹介・あらすじ

うたの森に、ようこそ。
柿本人麻呂から寺山修司、塚本邦雄まで、日本の代表的歌人の秀歌そのものを、堪能できるように編んだ、初めてのアンソロジー、全六〇冊。「コレクション日本歌人選」の第5回配本、山上憶良です。

憶良は、「妻への愛とは何か」「子への愛とは何か」「夫に対する愛とは何か」ということをかなり雄弁に語っています。同時に、そうしたものへの愛も、つねに死によって悲しみにかえられてしまうという運命観もうかがえます。----中西進

山上憶良(やまのうえのおくら)
人も知る万葉「貧窮(ひんきゅう)問答歌」(万葉巻五)の作者。民衆の心に寄り添って自分のごとく悲しんでうたい、貴族の最下位であったが、大伴旅人にその大陸的で自由な詩才を愛された。歌人としての才能のみではなく、漢詩人であると同時に日本初の評論家でもあった。当時としては珍しく思想詩人としての視野を持っていたことが特筆される。後代にもこの憶良に匹敵する歌人はそうそうはいない。帰化人の子孫ではないかという魅力的な説もあって、和歌史における憶良の存在は無視できぬものがある。

感想・レビュー・書評

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  • 和歌の方は、自身の興味を引っ張るのが難しい。もうちょっと理解できるようになってからでないと、面白さがわからない。
    山上憶良という一個人に関しては、略歴から思想など、和歌から汲める範囲だけでも興味がわく。

  • #山上憶良 いざ子ども早く日本へ大伴の御津の浜松待ち恋ひぬらむ #和歌 #返歌 我子供日本の浜松大學で通信規約遅延と待ちと #萬葉集 #短歌 #説明歌 静大の論文遅延差測定をけんとうしたよ時刻同期と

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、2階開架 請求記号:911.108//Ko79//2

  • 勉強になりました。

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著者プロフィール

1945年1月30日 北海道生まれ
1973年3月31日 成城大学大学院博士課程満期退学
現職 國學院大學名誉教授・同客員教授
学位 博士(文学・成城大学)
2018年度日本学賞(一般社団法人日本学基金)受賞

著書
『万葉集と中国文学』『万葉集と中国文学 第二』『詩の起原 東アジア文化圏の恋愛詩』『万葉集に会いたい。』『短歌学入門 万葉集から始まる〈短歌革新〉の歴史』『詩霊論 人はなぜ詩に感動するのか』『折口信夫 東アジア文化と日本学の成立』『山上憶良』『万葉集の歴史 日本人が歌によって築いた原初のヒストリー』『懐風藻全注釈』『王梵志詩集注釈』(以上、笠間書院)
『長屋王とその時代』『歌垣 恋歌の奇祭をたずねて』『懐風藻 古代日本の漢詩を読む』『大伴旅人 「令和」を開いた万葉集の歌人』『「令和」から読む万葉集』(以上、新典社)
『万葉集と比較詩学』(おうふう)
『悲劇の宰相長屋王 古代の文学サロンと政治』(講談社)
『万叶集与中国文学』(武漢出版社)

編著
『万葉集歌人集成』(講談社)
『悲劇の宰相 長屋王邸を掘る』(山川出版社)
『懐風藻 漢字文化圏の中の古代漢詩』『懐風藻 日本的自然観はどのように成立したか』(以上、笠間書院)
『郷歌 注解と研究』『古事記歌謡注釈 歌謡の理論から読み解く古代歌謡の全貌』(以上、新典社)

「2021年 『懐風藻全注釈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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