不気味な建築

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制作 : Anthony Vidler  大島 哲蔵  道家 洋 
  • 鹿島出版会 (1998年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784306043763

不気味な建築の感想・レビュー・書評

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  • 目次
    1 住居(居心地の悪い家
    生き埋め
    ホームシック
    ノスタルジア)
    2 身体(寸断された建築
    顔の喪失
    トリック・トラック
    地表面の変換
    サイボーグのための家)
    3 空間(闇の空間
    ポストアーバニズム
    サイコメトロポリス
    夢幻性
    放浪の建築
    透明性)

  • アンソニー・ヴィドラーの名著にして、歴史的誤訳まんさいの書。
    「不気味なもの」というものさしで、近代の建築のもうひとつの側面を探ろうと試みている。
    修士論文の際に読むも、悪訳のおかげで理解に苦しんだ。
    読むなら原文か。

  • 古本で安く見つけた(2000円)ので買ったのだけれど失敗だった。難解な評論は、難解であるがゆえに興味の方向性が一緒でないと、通読するのキツい。フロイトの「不気味なもの」っていう概念で建築をいろいろ語る、という趣旨のもの。最後の、「透明性」の項は面白く読んだけれど、あとはまぁ、なおざりに。

     *

    この著書の標題は正しくは「建築の不気味さ」、サブタイトルは「現代(住居)の居心地の悪さに関するエッセイ集」で、不気味な建築のあれこれを紹介するものではない。したがって第一部の「住居」で分析されるのは特定の建築家の作品ではなく、文学に表現された住居内で異変や幻視が起きる心的メカニズムに照準が合わされている。ところが第二部以降ではコープ・ヒンメルブラウからコールハースにいたる作家の作品(空間)がいかなる不気味な質をもつのかの分析に充てられ、論述の内容にズレが生じている。自身の建築論の守備範囲を作家論で検証しようとしたとも考えられる。
    『建築の書物/都市の書物』

     *

    歴史家でもあるアンソニー・ヴィドラーによる評論集。フロイトの「不気味なもの」の議論を下敷きとしながら、住宅のもっとも落ち着く場所が反転して、その内部に不気味な場が立ちあらわれる脱構築的なエッセイを収録。
    『建築ノートEXTRA 01−住宅を読む100冊』

     *

    外見的な様式上の区別を超えた、一般に「モダン」と称される時代に共通する、新たな建築の枠組を(心理分析的レベルで)提起するというのが、本書のもつ意図と言えるだろう。
    『不気味な建築』訳者あとがき

     *

    19世紀は、外部に対して家庭こそがおちつける場と認識された一方で、反対にその家のもっとも内部が不気味な場所になるというおばけ屋敷の話やゴシック小説が広く普及する。(・・・)
    不気味さはいわゆる美しいという概念では回収されない。それを最初に空間に関連づけたのは、心理学者のイエンチュが1906年に書いた論文だが、さらにフロイトは辞書をひもときながら語義を考察し、(・・・)ハイムリッヒ(気楽な)の語は、秘密の、内緒の、埋められたという意味にズレていき、とうとう反対語のウンハイムリッヒ(不気味な)に導かれるのだ。ハイムリッヒはウンハイムリッヒを抑圧する。しかし、すぐさま不気味なものが言葉の下部から頭をもたげようとする。
    『終わりの建築/始まりの建築』


  • 2冊

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