メイド・イン・トーキョー

  • 鹿島出版会
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784306044210

感想・レビュー・書評

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  • 1.なぜかわからないが建物のことに興味を持ったので、1番近くに置いてあったこの本を手に取りました。

    2.東京周辺という狭くて地形も悪いからこそ建てられた建物について、「ダメ建築」と愛称をつけて紹介してます。駅と一体化してる住宅や線路下にある住宅、インターチェンジの下にあるテニスコートなど、様々なダメ建築があります。イラストで紹介されているため、わかりやすくなっております。

    3.正直なところ、あまり面白い本ではなかったです。私の場合は世界遺産が好きなので美しい建築や自然の方に惹かれる性格なのだと思いました。ただ、本書に書かれている建築がダメというわけではありません。限られた土地を最大限に活用した結果の表れなので、すごいとは思いました。
    それと同時に、東京にはいろんなモノを詰め込みすぎて人が住むことに限界がきてる都市ではないかともおもいました。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/791939

  • 東京じゃないと絶対できない「ダメ建築」
    ガイドブックでモノクロ調トーンで落ち着いてる
    渋谷のバス団地は上下でありえない世界観で面白い

  • 東京の建築物
    今はない物も
    写真は一点もの

  • 都市を読む、ということは60年代からたくさんの試みがなされているが、その中でも僕は、これからの都市や建築を規定していくような規則(ノイズ)に興味がある。目には見えないが確かに存在している規則に興味がある。概念ではなく僕らが住んでいる実際の都市に目をやると、目に見えるものが意味もなく歪められている事例がたくさん存在していることに気付く。今和次郎の「考現学」や藤森照信他の「路上観察学」のような表層的発見(高度には現象学的という)ではなく、表出している歪みの原因を知りたい。発見した歪みを目の前にして、この歪みは実は無関係に思える別の事柄を関係しているのではないか、そんなことを考え始めるととてもワクワクしてくる。

    2001年にアトリエ・ワンによって出版されたこの「メイドイントーキョー」は、建築的な構成の美学や形式にとらわれることなく、周辺環境やプログラム等の条件への愚直な対応を優先させた建物(ダメ建築と呼ぶ)を収集し、ガイドブックという形で紹介したものだ。優等生的建築だけを評価するのではなく、変な建築を「ダメ建築」として愛情をこめて呼んでみる、この試みは非常に面白いものだと思うし、スタンスとして非常に好感を持てる。

  • 東京と言う世界的に見ても不思議で、変で、ひとつの言葉で語るには到底難しい都市をどのように読むか。

    塚本らは東京にあふれる「ダメ建築」に注目し、それらをあくまでフラットに羅列していくことによって、特徴が見出せると考えた。さらにそこで得られたダメの要素をモノに還元することによって、この変な都市東京に不思議に似合ったモノができあがるのではないかと考えている。

    例えば、海外旅行から帰ってきて、東京で感じる違和感を解き明かしている。カテゴリだったり、構造の一体性であったり、使い方の統一やそもそも建築単体かどうかということの何かが必ず欠けている、美しくもなければ、何の変哲もない(変ではあるが)いわゆる建築学の教科書的には「ダメ建築」を発見してくれた。

    ガイドブック形式になっていることが面白い。海外の友達が日本に遊びにきたらぜひともプレゼントしたい。

  • メイドイントーキョー。我らが愛して敬する黒田さんとアトワン共著のメイドイントーキョー。

    この頃から、ネーミングセンスをこれでもかと見せつけるみなさん。トーキョーの形成過程を目の当たりにしておらず、生きたその時からトーキョーをありのままに見ている現代人だからこそ出来る、スーパーフラットな建築群の扱い方。
    トーキョーがなぜ人を惹き付けるのか、面白いのか。それを可視化してくれた一冊、世界に誇る一冊です。

    意外と、建築を学ばずに、この本を読んだ方々のレビューが面白い。

  • 本書ではあえて雑誌に載っているような有名建築はとりあげられていない。東京の欲求が即物的、合理的に具現化した建物を愛情と軽蔑を込め「ダメ建築」として紹介されている。どんな建物にも歴史がある。都市化によって生まれた副産物をいかに利用するか当時の人々の知恵や生き方が伺え、なんだか「ダメ建築」に愛着すらわいてしまうかもしれない。着眼点が面白い本です。

  • 東京の変な建築集。

    まあ、変なのには理由があるってこともよくわかる。公園だったり神社だったり歴史的に動かせないものがあるところで、強引に商店街とか物流センターとかを挿入するからこういうことになる。

    きっと、普段眺める風景が違って見えてくるよ。この本読むと。

  • こ、こんな場所があったなんて。。。

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