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猫の客 についての感想・レビュー・書評


猫の客
60人が登録 ★3.95

著者: 平出隆 
本 / 河出書房新社 / 137ページ / 2001年09月発売
ISBN/EAN: 9784309014302
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評価平均: 3.95
登録数: 60
レビュー数: 15
価格: ¥ 1,470

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みんなの感想・レビュー・書評

しぐさんのレビュー 4 読み終わった

稲妻小路の光の中に登場し、わが家を訪れるようになった隣家の猫。いとおしい訪問客とのこまやかな交情。しかし別れは唐突に訪れる。崩壊しつつある世界の片隅での生の軌跡を描き、木山捷平賞を受賞

sarasara63さんのレビュー 4 読み終わった

ネタバレ 猫と主人公夫婦の距離感が心地良く、読み終えたときに切なくなる。

7kichiさんのレビュー 読み終わった

派手な話ではないし、クライマックスがまっているわけでもない、ただ静かな日常をゆったりと描いているだけ。でも、これがとてもいい。文庫も買った。

アヴォカドさんのレビュー 4 読み終わった

こんな、密かな宝石のように美しい言葉で綴られる猫は幸福だ。

ふさふささんのレビュー 5 読み終わった

遊びにくる隣の猫に、どうしようもなく惹かれてゆく中年夫婦の話。
鳴かず、決して抱かせようとしないが多くの時間を夫婦の家ですごすようになるが、
隣の家の猫であるから、どんなに愛しくても、いつまでもお客さんである切なさが書かれている

猫を飼っている人だったら、そんな不思議さを持つ猫を想像するのはそんな難しくない。

猫が全くでてこない装丁が、ものすごくかっこいい。

けいとのぱんつさんのレビュー 5 読み終わった

向田邦子は愛猫家だったが、そのはじまりは、知人宅にてコラット種という銀青の毛並みをもつ猫に「感電」したことだったという。

「猫に感電する」という言い回しはたいそうすてきだ。猫のばねのような筋肉と、しなやかな身のこなしと、自らをのみ主とする誇りとが、うまく表れているようで。
平出隆が「稲妻小路」にてチビ猫に出会ったのも偶然のこととは思われない。

あちらからこちらへ、境を越境する猫。「うちの」猫、というときの「うち」って一体どこなんだろうか。

土地を分筆するという言葉を覚えました。

吉日なりさんのレビュー 3 読み終わった

詩人だからか、ひとつひとつの風景描写に光や風を感じる。静かな生活のなかに迷い込んできた仔猫が次第に心の奥まで入り込んでいく過程が丁寧に描かれ、猫好きの心理が理解できる。心静かに読ませてくれる。

うへのさんのレビュー 5 読み終わった

小説の美しさというものを最も体現しているものの一つとして、その重要性からもっと読まれなければならない小説であると言えよう。日常生活の中に潜む出会いと別れ、そして感情の揺れと振る舞い。文句なしに極上の逸品。こういう出会いがあるから、書店に行くことに意味を見いだせる。

yumiemonさんのレビュー 2 読み終わった

猫好きにはきゅんとする一冊。
ノラや的なおはなしです。

aosaさんのレビュー 5 読み終わった

自伝的小説というものを読むのはあまりなくて、でも個人的にこの本はとてもお気に入りになった。平出さんは詩人ということもあって、文章が大変美しい。話の中に出てくるたくさんの猫たち。主人公夫婦の猫への接し方がとても好き。確かに「猫」を相手にしてはいるのだけど、心のある生きものとして(そこは人間に対するもののような)の接し方、とか。

サラミさんのレビュー 4

しみ渡る文章。妻と、猫のチビと大家が良い。
とうとうと注がれる慈しみの眼差し。

ranakayさんのレビュー 5

「存在すること」と「所有すること」の間に横たわる、かぐわしい魂と景色。せつなくて温かい無常感。

isaさんのレビュー 5

稲妻採り、若い夫婦、猫、なんだかせつなくなる

湖蓮さんのレビュー 4

淡々とした時間の流れの中に感じられるリアルななにか。

あしかとあしたさんのレビュー 5

猫は家をいくつか持つという話をきいたことがあるけれど、まさにこの本で謎が解けました。
飼い主ではなくとも、こんなにも愛情をそそげるものなのですね。
これなら、他に家を持っても文句は言えません。
猫を客として迎えた著者の着かず離れずの関係がとても気持ちいいです。運命的な猫との出会いから、猫の神秘を最後まで美しく描いた随筆です。
読めば表紙の渋さにも納得。

全15レビュー中 1 - 15件を表示
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