猫道楽

著者 :
  • 河出書房新社
3.46
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本棚登録 : 963
感想 : 139
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  • Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309014715

感想・レビュー・書評

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  • 終始一貫、官能的な話。
    耽美という言葉が相応しい。
    長野さん、初読みだったけど、こういう文体なんだと意外な感じ。
    もっと明るい感じかと勝手に思ってました。
    BLといってしまうには勿体ない、やはり文学かな。
    こんな道楽を息子たちに教えた先代の方に興味が湧いた。

  • 可愛らしい表紙に引かれ、図書館にて読了。猫ってそっちのネコですか!と、読み終わった瞬間に盛大につっこみを入れました。いわゆる同性愛的な表現が多々あるので、苦手な方はご注意。枕美的な雰囲気や美しい装飾品など色々と楽しめました。艶やかである。

  • とても…BLです…
    最初から最後まで男性同士のあれそれがメイン。
    ただBLレーベルとは違い直接的な表現や分かりやすい隠喩は使われていない。
    全体の文章がきれいで、BLより薔薇という言葉を使いたくなった。
    図書館で読めるBL代表として推したい。

  • 猫飼亭という屋敷に住んでいる不思議な兄弟たちを軸にした話。
    主人公は章によって違う男性だけれど、何かしら猫飼亭の先代と関わりがあるのが共通点。
    猫違い、耽美、BL。
    猫飼亭の兄弟たちは猫に姿を変えられるって事なのかな?

  • 猫は猫でもアッチの猫。
    主人公は話ごとに変わるけど、最終的に皆<猫飼亭>にたどり着くというお話。

    <猫飼亭>の描写がとても綺麗で実際に映像でも絵でもいいから見てみたい。
    というか住みたい。住人はともかく内装はとても好みで憧れる。

    主人公達は皆先代の子供で異母兄弟ということ?

    裸婦モデル最初は日暮くんの母かと思ってたけど一郎の母って解釈でいいのかな。
    4話目の話の写真に写ってた幼女は母なのか、母じゃなく寧だったってことなのかが分からない。
    母だったら寧だけは先代の孫ということで、母は父を探してたというふうにも取れる。
    けど今までの話の流れ的に幼女が寧なのだろうなと。

    一郎と日暮くんもよく考えたら異母兄弟同士で・・・って思ったけど<猫飼亭>の兄弟のこと思ったら別になんともないことなのかとも思った。芳緑にあんなことさせてる時点で。笑

  • 映像化したらさぞ綺麗だろうなと思いつつ、映像化したらこの世界観が壊れるだろうなと終着。これぞ耽美。

  • あーそうかそうか、猫ってそういうことだったのね^^; あまり生々しさを感じず、品があって、これが長野さんの世界なのですね♪

  •  最初と最後は良かったかもね。
     全体としては面白くない。

     良くも悪くも長野まゆみらしい小説です。


     同性愛小説NGなかたはタイトルと表紙にだまされて読まないようにね!


     猫違いですから。

  • 大学生の青年が猫の子守バイトでとあるお屋敷に向かうと「良い三毛猫が来た」と言われて…。
    かわいいデザインの表紙であり、区立図書館に置いてあるし、ノホホンとした話かな~と思ったら、腐女子向け同人誌的な内容であった。あー、びっくり。

  • 読み終わってみると、タイトルがすべてでした。怪しくて妖艶だけど、重すぎずどこか楽しんでる感じがまさに「道楽」。まあ、猫ではなくネコですが。

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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