水漬く魂 第1部

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309018164

作品紹介・あらすじ

新聞記者・堀口大示は長男が精神を病んでいることに心を痛めつつ、長く会わない友人の運命を思いやる。友人・河井はある過激派の非合法活動家として潜行しているらしい。そんな中、大示はやはり新聞記者であった父の日記をひもとく…。時代の波にのまれ、時代とたたかった新潟・長岡出身の一族とその友人たちの、数奇な運命の群像を描く巨篇。

感想・レビュー・書評

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  • うーん、まだ分からない。
    それなりに読ませるのだけど、今のままでは元新左翼の初老男の述懐と淡い(けどいささか都合の良い)恋物語だ。
    あんまり読みたいシロモノじゃない。
    だけどこれ、かなり重層的な構造を示唆していて、第5部まである。第1巻の最後では、話が戦前の上海にとんで、かなり面白くなっているし。
    第2部に期待かな。

  • 58歳の壮年男の息子が心の病を発した事から自分の姉が精神を患い死んだ事を思い出し、自分の親、親の兄弟のルーツ、死因等を辿る話。読み綴るに連れ、段々気分が暗くなって来たので、読むのを止めた。この内容が第5部まで続いていると思うと気が重くなる、読んでいる自分が精神を患ってしまうのではと恐ろしくなった。

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著者プロフィール

1944年、秋田県生まれ。早稲田大学卒。『鉄塔の泣く街』『清十郎』『おらホの選挙』「風が呼んでる」がそれぞれ直木賞候補となる。1995年、『刑務所ものがたり』で吉川英治文学新人賞受賞。2010年、『真幸くあらば』が映画化。『蜂起には至らず 新左翼死人列伝』(講談社文庫)、『ふぶけども』(小学館)、『水漬く魂』全5巻(河出書房新社)、歌集『明日も迷鳥』(短歌研究社)など著者多数。近年は、『悪武蔵』『我れ、美に殉ず』『蕪村―己が身の闇より吼て』(ともに講談社)、『天のお父っとなぜに見捨てる』(河出書房新社)、『走れ、若き五右衛門』(講談社)などの歴史小説、また体験的新左翼小説『彼方への忘れもの』『あれは誰を呼ぶ声』(アーツアンドクラフツ)を刊行。

「2021年 『ここは何処、明日への旅路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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