- Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309018638
感想・レビュー・書評
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まだまだ若いね、青いね、幼いね。
唄は化学変化のようにミラクルで。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一青窈さんが気になりだしたのは、いつごろからだったろうか。
『あこるでおん』って言う不思議な歌詞が気になったころか。
この本は昨日、図書館で見つけて、いっきに読んだ。
彼女が小学生のころの先生が、
図画の時間の前に、
目をつむって、緑の色を思い浮かべてみなさいと教えたそうだ。
印象的なエピソードだ。 -
あまり著者に注目したことはなかったけれど、
それは故意にだったように思う。
中国語ができて、感性が豊かで、歌って詩も書ける。
そんな人がいるなんてずるいと思っていたのかもしれない。
けれどどんなに避けていてもなんだかどうどうめぐりしてまた、この人の何かに戻ってきてしまうようなそんなかんじで、
それで今回ようやく諦めて本を手に取った。
なんだかそんな感じなのだ。
家族の思い方とか少し自分とも重なる気がする。
「ハナミズキ」という流行った彼女の歌があるけれど、
あのときも、「やられた」とおもった。
たくさんある花の中であえてこのハナミズキに着眼するところがずるいとおもった。
私が、先に心にとめておいた花だったのにと
そんな風におもって。
ハナミズキの花は昔父と散歩した時に、
この花を見るたびに父が「これ、ハナミズキ」と
まるで機械のように繰り返すので覚えたのだ。
父は本当は私ではなくて弟に言っていたのだけれど、
私はその弟の特権を横取りして先に覚えた。
とにかくなんにしても、彼女は少し私の前を
私の存在など気にもかけずにいるわけで、
それが悔しいのかもしれない。結局のところただの「大衆」にすぎない自分としては。
私だってヴァイオリンを習っていた。
私だって中国語を話せる。
私だって、ハナミズキに気づいていたし
私だって、電車の読書を自分の欲求でなく何か別のものを意識したことが動機になっていたことがあった。
私だって、谷崎潤一郎を手に取った。
ようするに著者はよくある普通の子だったのだ。
そして少しだけ違ったのは表現する手段を持っていたということ。
近頃作家のように文字をかいて言葉を操って
それで生きているにもかかわらず、言葉を大切にしない人がおおいなかで、
著者はとても言葉を大切にしているという印象を受ける。
そこが他の類似したタイプの本と違うところで、
そこが悔しいけど好きなところ。 -
持ってるけどまだ読んでない・・(><)
落ち着いて読みたいですね。 -
音楽の人なんだけど、音がなくて言葉だけでも伝わる魂がすごい。次作も期待。
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彼女の歌の歌詞の中の世界が、本にこぼれた一冊。
文学作品や詩集とも一味違う、ある意味行間だらけの本の中から
あなた色の意味合いを持って見てみたら?ぐらいのゆるさがいいかもね。
手に取る本 さらっと、
読んじゃ だめ、なんて言わないけど。
点の打つ位置が謎で、オリジナルで、彼女らしいです(笑)
真似できなかった! -
一青 窈の誌集。亡くなった父親と母親への追慕、姉も含めた家族への想いが深い。
ツアーの最中に尾崎行雄氏(日米親交の証として桜を贈り、ハナミズキが日本返礼された時の東京市長)の言葉の色紙を頂いた。そこには「人生の本番は常に将来にあり」と書かれていたそうだ。
「あなたとあなたの幸せが百年続きますように」との彼女の想いが重なる。