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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
斎藤美奈子も選評で書いていたが、日本人の側から「在日」問題に取り組んだ(もしかしたら)初めての、珍しい作品。
作中に書かれているように普段自分が「日本人」であることを意識しない自分は、やっぱりボーダーに対して「そんなのは僕は気にしないよ」とか、もしくはおじさんのように急に「日本人」であることを代表したくなってしまったりする。
そのへんの描写はとてもうまいと思った。
しかし、やはりこういった問題を小説に書くのであれば、もう一歩踏み込んで欲しかった。
口語調の文体は、わざとらしさスレスレのところでとどまっていて、悪くない。
結構書ける人だと思うんだけど、この後作品は発表してないのかな?
露出狂のくだりはいらなかったかな。
なんだ、このすがすがしい読了感は?
若い人の、斜に構えず、正面から向き合おうする姿勢を、きっちり書ききろうとする態度が潔い。
第46回文藝賞受賞作。芥川賞候補作。
期待せず読んだらなかなか良かった。大森兄弟なんかよりずっとずっとおもしろい。
テーマが明白で、様々な見えない境界線がみれる。
装丁が気に入り手に取った一冊。帰国直後のタイミングだったせいか色々と思うことがあった。すーっと読み終えることができたし、重いテーマのはずがちっともしんどくはなかった。美化された感情で綴られていないところが良かった。
在日韓国人ソンウと日本人まさともとの関係を通して、「在日」という事象について、綴られた物語。
「愛は、暴力。とは言うけれど」
「反駁の、余地を与える、のも愛だ」
この表現にぐっと来た。
シンウとまさともとの言い合いが、もう少し長く続いてほしかった。
まさともは在日について真摯に考えようとするけれど、深くまでは考えていないような気がした。まさともの疑問の繰り返しで終わってしまうのが、小説を物足りたくしているような気がした。
二人の友情は固く結ばれはしたけれど、在日という問題を、もう少し深くまでつっこんでほしかった。
ばんそうこう。
絆創膏貼って、見ないふりして、それでいいと思ってた。
そういうことってほんとにたくさんある。
悪気がないのが一番、たち悪いんだよね。
ソンウとりーりんが可愛くて等身大な感じが、好きでした。
結局なにも解決してない、浅くて軽くて生煮えな話なんだけど、でもそれを承知でこのテーマを描いたんじゃないかなぁ。著者である同世代の彼女の気持ち、わかるような気がした。
悪気はなくて、軽薄で。きっと、誰しも。
芥川賞候補作だったそうで。 同期の新入社員として出会った、在日韓国人のソンウと「僕」の溝と友情の話。 いやー ソンウのユーモアセンスがだいすきだと思いました。 「僕」の、嫌な先輩社員への愚痴を聞いて、 「前世は藻とかでさ、たぶん人間になるの初めてなんだよ」 とか、やんわり笑って言えるとか素敵だと思う。 たまたま五七五だったメールに七七で返したり、 ふたりの会話がおか... 続きを読む »
新入社員として出会った江口理倫(えぐちまさとも)と趙成祐(チョ ソンウ)の、青春小説。 江口目線で進む、友人と社会と女と…といった感じ。青春小説って大体そんなもん? けど、内容の中にはソンウの在日という問題が纏わりついている。 りーりんと呼ばれる江口はいつも「どうして」と思う。「どうして」が繰り返される。それに対してあらゆる答えを自分の中で意識してはいたけど、明確にするのはいつも他の... 続きを読む »
在日問題
というとなんとなくのイメージもつかめない人が増えているのではないだろうか「ヒトはみんな平等だし、不幸なことも幸せな事も血なんて関係ないよ」という御都合主義が社会的に浸透していることもあるだろう
本作はずばり在日問題だ
ライト、ポップでさらさらとリズムよく頭に入ってくる文章とは裏腹に
登場人物たちは「絶望的」だ
そんな彼らにも一筋の光を、と読者が願えば自然と展開は晴れていく
しかしそこで残るのは爽快感だけだろうか
在日韓国人のソンウ君と、同じ会社の新入社員まさとも君の友情物語といいましょうか。
会話がなんとも「イマドキの若い子」という感じでした。
主人公のまさとも君、なんともハッキリしないというかウジウジしてる感じなのだけど、よく考えてみると私も彼と同じ立場になってみたら、結構似たように立ち回るかもなぁ…と思いました。
まさとも君のソンウ君に対する感情とか、勤務態度について先輩に言われる場面とか、そういうのがすごくリアルで、「わかるわかる」と伝わってきました。
この表紙の色、こんな2色の魚いたなぁ。
よくペットショップで見かける。
「小学生の時、ボルボックスを飼いたいとねだったことがあった。」
この冒頭の文がすき。
仲良くなった同期が在日で、その中でどうしても生じてしまうすれ違い、みたいな。
でも線を引くとか、向き合うこと、アイデンティティーの問題は誰しもあるはずで、それについてすごくすごく考えさせてくれました。
良く言えば拘泥しない、悪く言えばいい加減な僕=江口理倫(えぐちまさとも)と、会社で同期になった在日三世=趙成佑(チョソンウ)の話を軸にした物語。淡々とおもしろかった。 20代前半のこういう感じ、なんかわかるなーと思いながら読んだ。同じ行為がどうして場所が違えばNGになるのか。ある言動の「正しさ感」と、そのうっとうしさ。ある行為の「正しい感」のすごさ。確かで正しすぎてびっくりする。 ... 続きを読む »
ゴッチが薦めていたので読んでみました。
在日の方の問題って難しい・・・。
私には到底答えは見つけられないよ。
主人公が唯一面と向かって対峙した問題が在日に関することだったな、と。
それ以外、女性問題等は、考えはしてこそ向き合うのを避けてたのに。
主人公は悪い男だなァと思う。こわいこわい、かけひきこわい。
とりあえず溝はどんなものにもあるよね。
それを認めるのも成長だよねっていう感じでしょうか。
読みやすかったし575調だったりするのは面白かったけど、何かが残る内容ではなかったかな。
藤代泉さんの「ボーダー&レス」です。 社会人1年目の主人公と在日韓国人の友人との物語。 重くなりすぎないように書いてるので、 在日問題の色は濃くないです。 まだ始まったばかりという感じ。 下ネタ多いのですが、女性が書いています。 男の子ってこんななのかな~と思いながら読みましたが、 実際に若者男子が読んだら、 「そうそう」と思うか、 「解ってない」と思うかどちらでしょうね??... 続きを読む »
芥川賞候補作品。
候補になったとき、新聞の書評でBL風とか書かれてたのでちょっと気になって読んでみた。
国籍の違う青年同士の友情についての話…で、
…コレ、作者が男性だったらBL風なんて書かれないんだろうな…と思いました。
BLって嫌悪感を抱く人も少なくない嗜好だし、安易にそういうラベル付けちゃうと手にとってもらえないだろうし。
(読者がどう捉えるかっていうのは自由だけど、新聞に書いちゃうのはどうかと。)
BLは恋愛ジャンルのいち属性(いちシチュエーション)として紹介してほしいなあ…書き手の性別で振り分けられるものじゃなくて、とおもう。
アジカンのゴッチが紹介していたので読んで見た本。
さらさらと読めてしまうが、すごく考えさせられる。
私たちが普段避けて通っていることをガツンとぶつけている。

新卒の在日韓国人と日本人の話。
がっちりとした友情を結んでいるようでも、どうしようもない溝は存在する。
2人の漫才のような掛け合いが面白い。
日本においての在日韓国人のあり方や「愛は暴力...





