自転車冒険記---12歳の助走

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著者 : 竹内真
  • 河出書房新社 (2011年2月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309020242

自転車冒険記---12歳の助走の感想・レビュー・書評

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  • 子供の頃、自転車は自分の世界を広げてくれる友人でした。幼いころは家の近所と公園までが自分の世界。自転車に乗って線路を越えて、街を越えて大きな世界が広がっていった。
     この川を下っていくと海まで行けるだろうか、
     この道は山の果てのどこまで続いているんだろうか、
    小さな冒険はいつも自転車といっしょでした。

    12歳の少年北斗もまた今までと違う自分を求めて、東京から大阪まで5日間のロングライドの冒険を企てます。1日に百キロ以上を走り抜ける、自転車に慣れていても、小さな少年にとっては大変な距離ですね。

    冒険は親を説得するところから始まり、親や周辺の協力を得ながら北斗は冒険旅行に出発します。

    北斗をめぐる大人たちの姿もまたアットホームです。なにやかやと北斗のことを心配してサポートカー役を務めるなんて、子離れしない親ばかにも呆れます。そんな親の心配をよそに北斗はしっかりひとりで冒険を続けるのですが、さて、無事に大阪までたどり着けるか。

    自転車ファンであり、自分でも北海道周回の自転車旅行を楽しんでいましたので、とても共感できるお話しでした。日本橋、中原街道から丸子橋、多摩川土手から国道246に町田なんて馴染みのロードばかり。

    風を感じながら、自分の力だけでどこまでも走り続ける自転車の世界、とても楽しいです。

  • いかにも12歳男子という男の子。
    周りの大人にどれだけ守られているかとか、自分の力量とか、世間の厳しさなんか知らないままに、根拠もないのに自分は大丈夫と信じてる。
    とはいえ捻くれたところの無い真っ直ぐな子で、そのせいか凄くストレートな成長物になってます。

  • 「自転車少年記」の続編。少年記の主人公・昇平の息子で12歳の北斗を主人公にした自転車旅の物語。
    なんか題名を入れ替えたほうが良いみたいですね。こっちが少年期で前作が冒険記。
    読みやすいし、前向きでさわやか系。ちょっとしたボーイ・ミーツ・ガールもあって、結構一気に気持ち良く読んでしまいました。
    しかしどこか垢抜けない。父親のドジさと時々ネガティブに走る母親が、爽やかな雰囲気に水を指しているように感じるし、走っている少年の内心や周りの風景の文章表現が月並みで巧さを感じられないのが不満です。

  • こちらこそが少年記でした。とは言っても、大人目線の都合のいい話であることは変わりなし。年末年始に一気読みするにはいいけどなんか素人くさい。

  • 12歳の自転車好きな男の子、北斗くんのはじめての冒険旅の物語。小学校を卒業して中学校に入るまでの春休みに、日本橋を出発して大阪まで自転車旅に出る。
    小学生から大人に向かう男の子のみずみずしい感性に、はらはらしたりにやにやしながら読んでしまった。自転車だけの冒険記ではないので、自転車にそれほど興味がない人でもすっと読める気がする。ボーイミーツガールも盛り込んであるので、良いねぇと思わずにやにやしてしまうのだ。なにより、しまなみ海道が出てくるので、そっちをもっと入れて欲しかったとワガママを言いたくなった。
    冒険にしては、北斗くんというよりそれを見守るお父さんにハプニングが起こる。なので、しっかりしてよ!と思わずお母さん目線になってしまう。他の著書がいくつかあるので、冒険記はそちらに書かれているのかもしれない。また読んでみたくなった。

  • 自分ひとりで考え、不安を感じながら、でも冒険をしてみたい、してみよう、と決心した北斗。その決意がまずすごいと思った。そしてどんな困難が待ち受けていても、初めはそれをひとりで乗り越えられないか考え、無理だと思ったら誰かを頼る。これって難しいことだれど、実はとても大切なことだと思った。北斗がこの冒険を経て、いろいろなことを感じ、いろいろなものを得て、すごくたくましくなったように、わたしも何かにチャレンジして自分に自信を持てたらいいなと思った。

  • 色々出来過ぎてるけど、小説だから良いのだ!と思う。

    小学校高学年くらいの男の子が成長する話で現実的な小説というのはありそうで意外と見ないので、良いと思った。

    とくに、大人(お父さん)側からの視点があるのも面白かった。

    自転車の疾走感が良い。

  • 「自転車少年記」の昇平の息子、北斗12歳が自転車での一人旅で冒険に出かけたいと言い出した。
    冒険の夢が広がる北斗も、心配でたまらない昇平夫婦も、とても共感できて一気に読めた。読後も爽やか。
    またこの続きが読みたいと思わせる作品でした。

  • 小学校を卒業したばかりの12歳の少年北斗がマウンテンバイクで東京から大阪への旅という冒険をするというストーリー。
    冒険中の北斗の心情描写やそれを支える北斗の父、昇平など家族の心情描写がしっかり描かれていて楽しんで読めた。自分も自転車乗りなので読んだあとロングライドがしたい気分にさせられる作品でした。

  • 久しぶりの一気読み。なにか始めたくなった。当事者くらいの年代が読んだら、どうなんだろう。

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自転車冒険記---12歳の助走の作品紹介

昔、東京から日本海まで自転車で行こうとした父さんは、夜、道に迷っても北斗七星を道しるべにして走り抜いた。だから、僕の名前を北斗と名付けた。『自転車少年記』の昇平の息子・北斗が、はじめての、自分だけの旅に出た。

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