- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309021614
作品紹介・あらすじ
70年代、雑誌連載で好評を博した「味自慢・腕自慢」をはじめ、各家庭や人を訪ね、記した衣食住のエッセンス。
感想・レビュー・書評
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各所に掲載されたエッセイをまとめた1冊。
前半はミセスに連載されたエッセイ。
食いしん坊の著者が、同じく美味しいものが大好きな人々をたずねておもてなししてもらった様子を描いています。
石井さんのネットワークゆえか、どのお宅も昭和の上流階級…といった感じ。
おしげもなくレシピまで書かれているのですが、どの方も美味しそうなものを気負うことなくさらりと作っておられることにびっくりします。
「手をかけずに…」と言いつつも、ずぼらな私には随分手がこんでいるように見えるのでした…。
全体的に品がよく、私には縁遠い暮らしの日常をのぞかせていただいたように思います。
時折ちょこっと顔を見せる著者のお茶目な一面がまるで少女のようで、思わずときめいてしまいます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文学
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2016.12.14読了。図書館で借りた。
美味しいそうなものがたくさん。そしておしゃれの話。
前半の料理の話では、今で言うセレブな方がたくさん出てくるが、遠い世界のこととして面白く読んだ。参考にして作れそうなものもあった。細かいことは気にせず、まずは作ってたべようよ。そうすれば幸せな気分になれるから。好子さんからこう言われているみたいで、もう一度料理をやる気にさせてくれる。 -
本当に出てくる方たちの生活はこよなく美しい!手間をかけた料理や、洗練されたファッション。何においても、色々チャレンジして、今の人生を大いに楽しむ事が大切ってことかしら?そして皆さんから余裕を感じる。いつも思うけど、この余裕が人として大切かと!2016/8/17完読
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著者の人生は本当に豊かだったんだなぁと感じ入る。
様々な女性との対談や、自宅を訪ねて家庭料理をご馳走になる雑誌の企画等の古いものでは特に、昭和がふくよかに香っていた。石井さんにかかれば、人生は美しく素晴らしい。 -
「ミセス」に連載されていた家庭料理の記事、資生堂のPR誌に連載されていたインタビュー記事など。
フランス時代について書いたエッセイは、やっぱりなにか「異国での生活に対する憧れ」を呼び起こす。もう50年も前の話なのに。 -
914.6
「ミセス」初出のハイソな家庭の料理のもてなしを紹介するエッセイや、資生堂広報誌?に紹介されたおしゃれなひとたち、シャンソンにまつわる話など -
思い出とは美しいもの、
思い出は美しいものだけ残る…
なんて人は言いがちだけれども、
それは本当ではないと思う。
思い出が美しく甘美なのは、
やはりその時代をそのように生きたからなんじゃないだろうか。
この本は思い出ではなく、好子さんが取材して
その当時雑誌に掲載したものがほとんどなんだけれど、
どこか思い出話を聞いてるような気持ちになって読み進めた。 -
料理上手な方を訪問する連載と、パリで歌っていた頃の想い出、おしゃれな友人の話題など。
「ですのよ」「ですわ」と話す人種っているとこにはいるんだわね…と思ったら
初出は60年代だったりする。
【図書館・初読・4/4読了】