昨夜のカレー、明日のパン

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著者 : 木皿泉
  • 河出書房新社 (2013年4月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309021768

昨夜のカレー、明日のパンの感想・レビュー・書評

  • 軽く読めてしまった。いい感じ、の読後感もちょっとあったんだが、でも、なんだかやっぱりちょっと不満が結構残った。人気のある作家らしいし、けなし辛い気はするけれど。断片的には、いいな、と思うところもあちこちあるし。まず、よかったのは、主人公「テツコ」の、死んだ夫「一樹」に向かい合うスタンスみたいなのは、丁寧に良く伝わってきて共感。それと、もう一人の重要な登場人物「ギフ」の人物描写もコミカルで生き生きしてた。TVの配役の鹿賀丈史は、ちょっとカッコ良すぎたかな?と個人的には思った。
    全体的に、冒頭書いた通り、軽い、ってのが、まあ、最近はこういうのがいいのかな、こういうもんかな、と思う。けど、やっぱり、あちこちで、そこはそうなの?そういうもん?ちょっと辻褄変じゃない?というところが、せっかくの、「いい感じ」を随分損ねてしまった、というにが自分にとっては残念だった。
    細かい揚げ足取りだけど、テツコギフの家は平屋という設定で、何度も訪ねている「岩井さん」がそれをしらないはずがないのに、「テツコ」が2階に行ったのかな、という説明の部分。そこで感じた違和感が全体の感想に広がったかも知れない。

    でも、結局、嫌いじゃないので、他の作品も読んでみたいです。

  • ドラマを見ていたので
    話は知っていたのだけれど。

    なんだろうな。
    昨夜のカレーって、なんだか安心する言葉だなぁ。
    そこに人の営みが感じられるというかね。

    夕子さんの最期に涙が出たし
    やっぱり魔法のカードも好きだ。
    わたしはこの話のおかけで
    八木さんの詩にも出会えた。

    生きてゆくこと、営むこと。
    陳腐で些細な、取るに足らないこと。
    そのひとつひとつが愛おしくなる。

  • Perfumeのパンセを観てから、当て書きではあるけど3人にぴったりの、なんて素敵な台詞を書く人なんだろうと気になっていた木皿泉さん。この作品は小説の処女作なんだそうで。
    ドラマ観た時同様、独特の柔らかな世界観や台詞に心が鎮まっていく様な気がした。どの話も何気無い日常だけど、小さく細く繋がっている。

    また、人の死を乗り越えるというか受け入れるというか、消化する?という事はどういう事なのだろうと考えるきっかけになった。
    17/4/21

  • 初めて木皿泉さんの本を読んだ。何度か、ほろっとさせられ、ほっこりした温かい気持ちになれる。登場人物の視点からの物語が構成されており、また、セリフに所々引きつけられる。書き留めておきたくなる。

  • 2017.4.3読了
    こざっぱりした文章です
    ずっと読みそびれていた本の内の1冊。

    病気で亡くなってしまった一樹とその妻テツコと一樹の父ギフを中心とした周りの人たちの8編の短編からなるお話

    人が亡くなるってどういうことなんだろうなーと考えてしまった。
    このお話の中では一樹とお母さんでギフの奥さんにあたる夕子さんが亡くなっていて、一樹が亡くなってからもテツコは籍はそのままでギフと同じ姓のままギフと暮らしているんだけど、テツコには彼氏らしき岩井さんがいて、ギフは彼のことは知っていて、でもテツコと同居したまま…。

    う〜ん…う〜ん…。
    理解…できなくはないけど。
    テツコとギフが離れて生きて行くことは考えられないんだろうということはわかる。でもそこに岩井さんが収まりそうな図がなんかイヤ。

    フィクションだからいいんだけど、一樹は?忘れないで!って。
    死ぬということは忘れられると同義じゃないかと思うのです。だからイヤなんだろうなぁ。
    あと個人的に岩井さんが好きじゃないんだろうと。

    文体とか空気感は好きでした。こざっぱり優しい。また小説を書かれるのなら読んでみたい。

    その前にドラマ化されているので、ドラマを見てみます。

  • ほっこりとして、いい関係に落ち着いて終わります。もうちょっと刺激があったほうが好きです。

  • 夫を亡くした女性と義理の父親の程よい距離感の二人暮らしの話。

    夫が亡くなった時点で同居をやめなかったのか不思議に思っていたが、一緒に暮らすことが自然だったのだと感じられる作品。

  • 短編が7つだが,登場人物が次々に絡んできて楽しめた.テツゴとギフが中心で一樹も出てくる.岩井とテツコは微妙な関係だ.夕子の子供が一樹で彼は最初の話では死んでいるが,最後には出てくる.一樹の車で虎尾やテツコが骨を埋葬する話「虎尾」が面白かった.深津が脱テラというのが笑える.

  • 読み終わった時に温かい気持ちになる一冊。
    読み終わった最初の感想が、コトバを大事にしてる小説だな。だった。

    夫を亡くしたテツコ、一緒に暮らすギフ
    テツコの夫・一樹、一樹の幼馴染タカラ
    一樹の従兄弟虎尾、ギフの妻・夕子
    テツコの恋人岩井さん

    なんてことない、日常を描いた作品だけど、生きていく上でそれぞれが大切にしてるコトバをたくさん集めた話。

    登場人物が繋がってる、こういう短編集好き!

  • 登場人物それぞれが主役となって一話ずつ。その流れとつながりの中で家族や人間関係、どんな生活をしているのかが分かってきておもしろかった。
    皆どうにもならないことを抱えながらも生きているんだなと思う。優しさいっぱいでした。
    タカラちゃんたちのパワースポットのお話が好き。

  • 夫を亡くしたテツコと、息子を亡くしたギフとの生活とそれを取り巻く人たちの群像小説。

    一樹の幼なじみ、タカラ。
    テツコの恋人、岩井さん。
    一樹の従兄弟の虎尾。

    一樹が亡くなって7年が経っているのだが、みなそれぞれに一樹の死を乗り越えよう、次へ進もうとする。

    夫を亡くしても実家に戻らず、ギフとの生活を続けるテツコの気持ち。あそこには「生活」がある。暮らしていけるかどうか、結婚の決め手はそこなのかなぁ。

  • ドラマ「野ブタ。をプロデュース」をかいた木皿泉さんの作品。夫婦で書いているらしい。

    長さ的に読みやすかったし、世界観が独特だった。
    ほのぼのしているわけでもないけど、ちょっとゆるい感じで、ドラマにしたらおもしろそうだなと思った。

  • 「動くことは生きること、生きることは動くこと」

    「この世に損も得もありません」

    「世の中、あなたが思ってるほど怖くないよ。だいじょうぶ。」

    この本を読んだ人にはきっと、それぞれ心に止まる言葉がたくさんあるだろう。

    文章がとても心地よく、囚われているものを乗り越えようとしている人たちを身近に感じながら、よい時間を過ごせました。

  • 2016/11/15
    かえるこ姐さんのオススメだったか?
    いやーいい話だった。
    こんな家に住みたい。
    古いけど暖かい家。

  • なぜか懐かしい気がした。たいした刺激もなく、毎日が淡々と過ぎていく。でも、その背後にはそれぞれの人の色々な歴史が佇んでいる気がします。

  • ただ日々を送ることしかできないでいた彼らがほんの少しのきっかけで本当の意味で生きて行くということに気づかされる。
    その瞬間から彼らの生活に色がついていく様子が読んでいて目に見えるようで不思議だ。
    言葉にできなかったこの本の良さが「夕子」を読んで、生きていると実感できる瞬間のきらめきだとわかった。

  • 「動くことは生きること。生きることは動くこと」

    生きていると、さまざまなことに遭遇し、体験することに
    なるけれど。
    その時の自分の視点が、あたたかく、やさしく、
    慈しみをもって受け入れていられれば、
    人生は、こんなに愛情にあふれて喜びに満ちている。

    生きていくことが、嬉しくなるような
    もっともっと、人と出会い、かかわって、
    愉しく生きていきたくなる、そんな小説だった。

  • テツコとギフの温かい毎日に惹かれて一気に読んだ。

  • そこまで絶賛されてる意味が。。。?

    普通だった。

    時間が経って読み返したら良さがわかるかも。

  • 2016.10.夫を亡くしたテツコと夫の実家に一緒に住む義父のギフにかかわる話の短編集.急にうつ病になったキャビンアテンドのムムムの話,亡くなった夫の一樹の形見を飛行機に乗せ星にする話,ギフが山ガールと山登りする話,一樹の従兄弟の虎尾が形見の車を貰い最後に処分する話,テツコが付き合っている岩井さんが自殺しようとしている小学生に480万円を渡してしまう話,ギフの妻の夕子がギフと結婚するまでの話,ギフが女に騙されて家具を買う話,一樹がテツコと初めて出会った時の話.なんか,面白みに欠け今一つ.

  • ほっこりする短編集。夕子がお気に入りです。

  •  NHKのドラマを先に2度ほど視聴。とても良かった。とてもよく練られたセリフが、随所に発見される。小説を読むと、そのセリフを、自分のものにすることができます。私の場合、テツコがフィアンセの求婚を断るセリフ。「人は必ず死ぬんだからね」。ギフがムムムにつぶやく言葉。「オレ、くたくたになるまで生きるわ」です。

  • 読んでいると、どんどん登場人物のことがすきになるお話でした。人と人がなにげなく話したことや一緒にしたことが、いつまでもこころのなかに残り、かけがえのない想い出になる。ひとりの人が毎日を暮して、各年代を生きてきて、それが繋がってかけがえのない「そのひと」になる。毎日の中のふつうのできごとは、その時はなにげないことだけど、積み重ねられると、忘れられなくて尊いものになるんだな。毎日を心地よく暮らすためにも、繋がっていくという意味でも、日々のちいさなことを大事にしたい。とあらためて思いました。

  • 常に、死と隣り合わせのお話のはずなのにふしぎと心温まる本。淡々と穏やかで、ふっと笑えるところもたくさんあるのに、切なさに泣きそうなところもあったり…ふしぎな本でした。みんな精一杯悩んで精一杯生きているのだなあと、背中を押してくれるというよりはそっと寄り添ってくれるようなお話ばかり。本屋大賞二位には納得!
    ギフに会ってみたいなあ。

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昨夜のカレー、明日のパンの作品紹介

人気脚本家、木皿泉のはじめてのる連作短編小説『昨夜のカレー、明日のパン』は、第11回本屋大賞 第2位に輝き、2014年10月には仲里依紗主演でドラマ化されました。
主人公のテツコは、19歳で結婚し2年後に夫が病死してしまいます。家族でありながら血のつながらない義父との関係を軸に二人の周りの人々を丁寧に描いています。彼らの日常はどこか温かく、読者をしあせな気持ちにしてくれます。

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