断貧サロン

著者 :
  • 河出書房新社
2.92
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本棚登録 : 146
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (163ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309023304

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだ作家さんです!
    まぁ読みやすくサクサク読めました。
    貧乏神ってほんとにいるのか(笑)
    痛快なお話だったので、面白かったです。
    幼馴染とか同じ境遇の人とって、なんでも話せるのかなぁって感じで軽く読める小説でした。

  • 貧乏神を現代風にしたらこうなるのか。神感が全くない。主人公の女性が考えなしすぎて不満。よくいそうではあるが。トータルで読みやすかったけど。

  • 軽めの内容で、さくっと1時間で読めた。容姿端麗で身体の相性も良いが、自分を貧乏にさせる男と別れるまでの話。読みながら、過去に付き合っていた似たような恋人のことを思い出し、別れて良かったと再確認できた。現在の恋人に不安を感じる女性は、読んでみると踏ん切りがつくかもしれない。

  • 貧乏神といえども「神様」皆んなの心を傷つけることなく,自分自身を見つめ直すチャンスをくれたと思えば、ありがたや。

    発想が面白い。

  • あんまり共感性がなくて、サラッと読めたけど。。。という感じだった
    こんな人たちも世の中にはいるんだろうなとかなり人ごとには感じた

  • 女性が貢いでいる働かないイケメンの男性は実は貧乏神!?
    イケメンで優しいがゆえに別れられない、そんな女性のための地下組織『断貧サロン』。
    こういう発想がユニークな小説、久しぶりに読みました。
    最後のオチにもクスッとなり、そして腑に落ちました。

  • 読みやすくて面白かった。実際に貧乏神と呼ばれるヒモさんたちがいたら怖いなあ

  • 「断貧サロン」は働かない男に貢ぐ女のお話。女のもとに見知らぬ女性が声をかけてくるんですね。「あなたは貧乏神にとりつかれている」と。で、見知らぬ女性は貧乏神にとりつかれた女性を救うために活動している団体のメンバーだという。とりあえず同じような経験をしてきた女性が集まるセミナーがあるから参加してみて欲しい・・・と。
    面白いなと思ったのは貧乏神というと、髭ぼうぼうで長い髪をしている変な男性みたいなイメージがあるじゃないですか。でも今の貧乏神というのは、イケメンで優しいんですね(笑)時々、めちゃくちゃ深くて良い事を語りだす。しかし働かない、とにかくたかる、たかる(笑)
    物語における主人公の女性の目的というのは当然、貧乏神から離れて普通の幸せをつかむ、ということになるんですが、この作者、ラスト近辺で「貧乏神」がなぜ「神」なのか?ということを考えさせるエピソードを挟み込んでくるんですね。ということ何か正しいのか?という答えは曖昧なままにして、読者に考えさせるんですね。それは「屋根屋」も同様です。再読したいとも思えませんが、2冊ともそれなりに読ませる作品でした。

  • 初読み作家さん。
    題名に興味持って手に取りました。
    返報性のルールとか社会的証明の原理とか言葉にすると難しいけど説明されると納得の内容。
    一歩踏み出すには結局自分で決断しなくちゃいけないんだと教えてくれるお話。
    現代にも貧乏神は確実にいますね。

  • 2015.3.2

  • 30歳、そろそろ限界のキャバ嬢
    「モデル志望」の彼氏に貢ぎまくって借金数百万

    そんな主人公に声をかけたのが貧乏神被害者の会(BHK)

    なんと彼氏は現代の貧乏神だというのだ


    なかなか設定は面白いけれど、全体的に軽すぎて
    表面だけを滑っていく印象
    もうちょっと人間関係を丹念におえば面白かったかも

  • 彼氏に貢ぎまくって借金まみれのエリカは、貧乏神被害者の会(BHK)に声をかけられ、同じようにヒモの彼氏(貧乏神)のために貧乏のどん底だったのを克服した人が集まる「断貧サロン」に案内される。果たしてエリカは彼氏(貧乏神)と別れる事ができるのか…?テーマとしてはおもしろいものの、かなりライトなタッチで書かれているので、ササッと読了。BHKの存在も目を引くものの、あまり活かしきれていないのが残念です。おもしろくないわけではないけれど、物足りなさを感じました。

  • お金がたまらないのは付き合っている彼氏が貧乏神だから!?彼と別れたらお金もたまって幸せになれる?設定も面白く軽い感じで読みやすかった。個人的には『おしかくさま』より好きだった。

  • 貢がせる彼氏は貧乏神か?
    彼女たちを幸せにする福の神か?
    http://ameblo.jp/sunnyday-tomorrow/entry-11950607166.html

  • 面白かったです。30歳のキャバ嬢のヒロインが貢いでいたイケメンは貧乏神だったという。でも確かに、この人貧乏神じゃないかしらって人はたまにいますね。BHK(貧乏神被害者の会)なる団体も可笑しかったですが、幼馴染のブスのさえちゃんやそのおばあちゃん、いけてない同級生男子、アレハンドロなど登場人物もみんな魅力的。前作「おかくしさま」よりずっとずっと笑いました。

  • 一作目は刊行時に読んで、わりと面白く読めた記憶があったので、手を伸ばしてみた。

    ヒモ状態の彼氏は貧乏神? というあおりにファンタジーかと思いきや、帯のコメントにもあったように、所謂女が考える、田舎には帰りたくないし地方のコミュニティー嫌だし働きたくないし愛とか結婚とか子どもとかっていう、普遍的で抽象的なリアルな話題がつまってた。

    あっさり風味かなとも思うけど個人的には結構楽しめた。

  • 新聞の書評を見て読んでみた。たしかに、貧乏神がイケメンに化けて女に貢がせる「ひも」のような生活を送っていて、他方で、そういう女を貧乏神のマインドコントロールから抜け出させようとする「貧乏神被害者の会(BHK)」が活動しているという奇想天外な状況設定の中、最近流行りの地元志向とか、節約志向のようなものも織り交ぜつつ、スピーディーにストーリーが展開して、読んでいて面白いことは面白い。ただ、30歳前後の独身女性に対するメッセージがあるような、ないような、何らかの教訓を示唆しているような、していないような・・・何となく中途半端な感じがした。最後に短いオチはあるのだが、読み進みながら、BHKに関するどんでん返しを期待していたので、そこがスルーされていたのは、個人的には残念だった。

  • ホントにいるかも貧乏神。あっち行けシッシッ!と
    思うけど、貧乏神も一応”神様”だよね(たぶん)。

    もしかしたら何かを悟らせたいと思って現れたのかも
    しれない。彼女達がそれぞれ何かに気づいて、
    それに向き合えるようになった時、貧乏神の役割が
    終わったから帰って(消えて)行ったのかもしれない。

    だって貧乏神様(あえて神様と言う)が消えた後、
    彼女達みんな憑き物が落ちたようにせいせいと
    晴れ晴れとしてたから。
    一種の厄落としみたいなものだったのかな?

  • 断貧サロン 谷川直子著 第2作も奇妙な集団登場(批評家 陣野俊史) :日本経済新聞
    http://www.nikkei.com/article/DGXKZO79280110U4A101C1NNK001/

    河出書房新社のPR
    http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309023304/
    谷川直子の日記
    http://www.naoko-world.com/diary/

  • BHK「貧乏神被害者の会」がイケメン・シュウくんの虜となったあたし・エリカを救う。お金も、学も、仕事も、カッコよさも無いよりは有った方が良いのだけれど・・・。人生はそれぞれで真面目に生きているだけで百点満点ですよね。貧乏神が言った唯一正しいと思える言葉「どうなるか。それは君次第だ。」 斬新で面白いお話でした。

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著者プロフィール

1960年、神戸市生まれ。2012年『おしかくさま』で第49回文藝賞を受賞。他の著書に、小説『断貧サロン』『四月は少しつめたくて』、エッセイ『競馬の国のアリス』『お洋服はうれしい』などがある。

「2016年 『世界一ありふれた答え』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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