ロッパ日記代わり 手当り次第

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309023816

感想・レビュー・書評

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  •  1958—1959年に娯楽よみうりに連載された『ロッパの手当り次第』ほか、キングなどに書かれたエッセイをまとめたもの。手当り次第に感想を書くという内容で、対象として一番多いのは当時公開されていた洋画。そして演劇、小説、レストランなど。1950年代後半の東京や大阪の流行りものがわかって面白い。かつて銀座に十銭ストアというものがあり、1950年後半には阪急が八十円均一の店を展開していたこと。当時流行していたシネラマの話。ああそうなのか、と思ったのは、芸能人という言葉は戦中に使われ出したということ。「軍人や、政治家や、官僚たちが、われわれの慰問演芸を必要とし(中略)軍人官僚人たちの自分たちの体面上、芸人と交際っては具合が悪いので、体裁よくしようというんで、能の字を一字入れて、(中略)それで自分たちの世間態を、つくろっているんだ」(pp186-187)。だからいい気になるな、と一座の役者たちに注意していたそうです。「能の字を除って、能なしになる。シャレではない、能なし結構だ」(p188)。カッコいい。

  • ふむ

  • ろっぱの俳優や書籍、映画に関する忌憚のない感想が、おもしろい。
    でも記されている本は、きっと古くて絶版になってるのがほとんどなんだろうな…。

  • これはなかなか面白い。的確な映画評が読ませる。食べ物のことは分からないけれど。

  • ロッパ晩年、日記代わりのように綴られた雑誌連載の初単行本化。手当り次第に、食べ物、見たもの聞いたもの、読んだものを歯に衣着せぬに記録。

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著者プロフィール

1903年東京生まれ。喜劇役者、エッセイスト。男爵家の六男に生まれ、編集者から喜劇役者に転身、「エノケン・ロッパ」の一時代を築いた。著書に『ロッパの悲食記』『古川ロッパ昭和日記』ほか。1961年逝去。

「2023年 『ロッパ食談 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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