読めよ、さらば憂いなし

著者 :
  • 河出書房新社
3.44
  • (6)
  • (26)
  • (36)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 440
感想 : 36
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309024172

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 松田青子さんによるブックガイド
    とても読みやすくて面白かった!

    特に『部長、その恋愛はセクハラです』という本について書いた文章の冒頭の《つうか、おまえが読め、おまえが読め、おまえが読めよ!と思う》に大笑い。
    私も大好きなドラマ『すいか』についての文章も秀逸だったし、今まで誰に勧められても何となく気が乗らなかった武田百合子の『富士日記』も、なんだかとても面白そうで読んでみたくなった。

    もしかして松田青子さん、小説よりエッセイ向けの人なのでは???と失礼にも思ったりした。

  • 私と作者さんの懸け橋 - 名作なんか、こわくない など - シミルボン
    https://shimirubon.jp/columns/1692388

    [book] 読めよ、さらば憂いなし | 佐藤香苗 |【東京イラストレーターズ・ソサエティ(TIS)】Tokyo Illustrators Society
    https://tis-home.com/kanae-sato/works/11042

    読めよ、さらば憂いなし :松田 青子|河出書房新社
    http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309024172/

  • 様々な媒体に発表した書評、映画評をまとめた、ずっしりと読み応えのある一冊。ずっと気になっていた松田青子さん、初読み。できれば小説から読みたいと思っていたけど、むしろエッセイデビューでよかったかなと感じるほど彼女の文章に惹かれた。
    角田光代、小泉今日子、藤田香織、斎藤美奈子…個人的に信頼している、心に響くブックレビューの書き手に、松田さんも間違いなく加わるなと思った。本のセレクト・言葉の選び方・限られたページで面白さを凝縮して伝えてくるその手腕に脱帽。押しつけがましくなく、ほどよく脱力していながら、さりげなく前向きにさせてくれる。こんな書評に憧れるなぁ~。引用したい文章がいっぱいでした。
    一部内容が重複していたりしたものの、むしろその作品の面白さを再認識できてよかったかも。とにかく紹介されている作品が膨大なため読み終えるのに時間はかかったけど、その分心が豊かになれたかなという気がする。素敵な本と出会えることは、なんて幸せなことなんだろうと。装丁もよく、かわいらしい挿絵に和みました。松田さん、今後要チェック。

  • まだまだ私の世界は狭いなぁと思いました。
    私がまだ読んだことのある本は少なくて、読んだことのない本や漫画ばかりでした。
    まだまだ私の知らない本がたくさんある。
    海外文学は数えるほどしか読んだことがないけれど、今後は読んでいきたいと思います。

  • 前半の書評が特に素晴らしい。
    人によって本の読み方はそれぞれだけど、その本の、その人にとっての本質を見つけて語ることができる書評はいい書評。

  • こういう本は、読みたい本リストがどんどん増えるので、困ってしまう。

  • 松田青子さんの本と映画のエッセイ。次に読む本の指南書となった。

  • よい、好き、読みたい観たい

    ところどころ被った内容のエッセイがあるのは少ししんどかったけど、松田さんの弾けるような言葉遣いが好きで、コロコロ笑いながら読んでいた!ハレルヤ!

  • 新しい視点をくれる本の本。フェミニズムの観点はなるほどなと思う。松田さんの文章は「読んでみたい」と思わせる着眼点とユニークさ、不思議な説得力がある。石井桃子さんや「すいか」のところは超同感。ずばり言葉にしてもらった感じ。他の紹介された本もおもしろくないわけがない。さて何から読もうか。

  • 持続可能な魂の利用のフェミニズム印象的だったというか衝撃的だったので、著者がどんな作品を見て読んで育ったのかが興味深い。エッセイを雑多に詰め込んだ感じの本なので同じ作品が何度か出てきたり内容の重複もあるが、それくらい愛が深い作品なのだなぁというのがわかる。

全36件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

作家、翻訳家。著書に、小説『スタッキング可能』『英子の森』(河出書房新社)、『おばちゃんたちのいるところ』(中央公論新社)など。2019年、『ワイルドフラワーの見えない一年』(河出書房新社)収録の短篇「女が死ぬ」がシャーリィ・ジャクスン賞候補に。訳書に、カレン・ラッセル『狼少女たちの聖ルーシー寮』『レモン畑の吸血鬼』、アメリア・グレイ『AM/PM』(いずれも河出書房新社)など。

「2020年 『彼女の体とその他の断片』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松田青子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×