スーツアクター探偵の事件簿

著者 :
  • 河出書房新社
3.09
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本棚登録 : 197
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309024752

感想・レビュー・書評

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  • 中々面白い設定でとても面白かったです。
    夢や理想を持つことはいいことですが、それを目指し続けるというのは並大抵のことではないですよね。この本に描かれている登場人物の方々には頭が下がります。

  • 気分がのるまでにちょっと時間がかかったけど、結局とても楽しんで読めた。スーツアクターって、勝手にヒーロー側と思ってたら怪獣だったから…。怪獣ものの特撮はよくわからないので、舞台裏部分にはイマイチ興味が持てなかったけど、ミステリーとして楽しめた。表紙って、椛島と太田?読み始めたイメージとイマイチ合わなくて、人物像がつかみにくかった。色々書いたけど面白かったので続編が出ればぜひ読みたい

  • スーツアクターという特撮等のきぐるみを着て演技をする俳優が現場で起きる事件を解決するお話。
    短編集。

    作者の趣味なのかわかりませんが内容の8割がた特撮(怪獣映画など)に対する熱い想いでつづられております。

    なので・・・・全く興味のない自分は半分で脱落。
    読み切ることはできず・・・。

  • 「いや、俺は怪獣しかやらない。怪獣がやりたくて、この世界に入ったんだから」
    (P.13)

  • あるアクシデントで着ぐるみを着られなくってしまったスーツアクター椛島は、そのアクシデントで知り合った太田を自分の代わりにアシストすることになりました。私は男兄弟も息子もおらず怪獣にほとんど縁がなかったので、あれを着てアクションを起こすということがどれほど大変なことなのか今回初めて知りました。彼らはいくつかの事件に巻き込まれ、解決のために頑張ります。残念ながらそれらの事件があまり気分のいいものでなく、読後感もすっきりしません。いい味出してる脇キャラもいたので勿体なかったです。是非彼がまた怪獣に入る続編を!

  • 2019.01.27
    大倉崇裕の作品を続けて3冊。偶然手に取ったものだけど、面白かった。スーツアクターに魅力を感じる人が沢山いるというのも、全く知りもしなかった。ディズニーなんかはそうなのだろうか?昨年の暮れ、訴えがあったけど、やはり過酷な仕事なんだなあ。事件解決の発想が素晴らしいと思った。

  • スーツアクター、つまり、変身ヒーローや怪獣の着ぐるみに入って演じる役者のことだが、ヒーローではなく、怪獣のスーツアクターを目指す男とその相棒のストーリー。

    椛島は、怪獣ショーの撮影中に事故にまきこまれ、命を落としかける。そのトラウマで、スーツが着られなくなるのだが、スーツアクターをやめられない。

    彼は、自分を救ってくれた作業員の太田のたぐいまれな運動能力と体力に目を付け、彼とコンビを組んで、アクターの仕事をこなしていく。

    その中で、映画撮影の現場で起きるさまざまな謎に首を突っ込まざるをえなくなるのだ。

    太田を好きでいながら、その素質に嫉妬を抱く椛島の屈折した心が悲しく、切ない。

    椛島の今後をもう少し見てみたい気がする。

  • 怪獣映画で使う着ぐるみ怪獣の中で演技するスーツアクターの椛島雄一郎は,水没事故で死にそうになり太田太一に助けられ,その後は仕事を太田に任せてアシストに専念している.監督の豆田源太郎の下で動いているが,色んな事件が起こりそれの解決に乗り出す.往年の名スーツアクターの倉持剣,少し嫌味な布施太郎,謎めいた小川特撮監督,活発な取材をする飛田富子 など特異なキャラクターの登場人物が話を盛り上げる.4つの短篇があったが,「探偵はスーツアクター」が面白かった.輪島仁深の存在が不気味で盗まれたゴズメスを取り換える算段をする椛島と布施.小川の活躍が素晴らしい.

  • 【図書館・初読・6月10日読了】

  • スーツアクターとは怪獣やヒーロー、怪人などの着ぐるみ、スーツに入って演技する人のこと。初めて知った言葉である。
    スーツアクターを目指すも事故のトラウマで着ぐるみに入れなくなった樺島は、天才的な演技力を持ちながら自覚のない天然ボケの太田のマネージャーのような形で撮影現場に出入りすることになり、そこで起こるさまざまな事件に関わる羽目に…
    監督、アクター、マニアなどそれぞれ一癖ある人々揃いで、でもみんな怪獣映画を愛する情熱は人一倍。
    ミステリ的な謎は小粒だが、それよりも着ぐるみの中の人目線の話なのでお仕事小説として面白かった。

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著者プロフィール

大倉崇裕(おおくら たかひろ)
1968年京都府生まれ。学習院大学法学部卒業。97年、「三人目の幽霊」で第四回創元推理短編賞佳作を受賞。98年、「ツール&ストール」で第二十回小説推理新人賞を受賞。2001年、『三人目の幽霊』でデビュー。代表作である白戸修シリーズ、福家警部補シリーズ、警視庁いきもの係シリーズは、いずれのシリーズもTVドラマ化されている。

「2022年 『殲滅特区の静寂 警察庁怪獣捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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