我が名は、カモン

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 61
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309025285

感想・レビュー・書評

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  • 妙な熱を持った話。久しく演劇は見ていないけど、一時期見ていた演劇の熱を思い出しました。

  • 現役の脚本家、映画監督が、演劇を作るということを題材に書き上げた小説。

    題材は、舞台となっているが、皆で協力して一つのものを作り上げる。なかには偏屈もいれば、初めて取り組む新人さんもいる、そして主人公はその只中でリーダーとなって働くおじさん。(というところにも共感してしまう)
    それは、半沢直樹にしても下町ロケットにしても同じ。
    なにかをやり遂げる達成感。
    そして、演劇って、そんな風に作り上げてるんだというところも垣間見せてくれる(本書の作り上げ方がすべて同じとは思わないけど)。
    店舗もよくなかなか面白かったです。

  • 序盤の若い女優さんのエピソードにグッときたけど,その後は,正直その熱さについていけないというところもあったり,この人をコメディ担当にするのはいいけどちょっとわかりやすすぎと思ったり,(そう思って読んでるからだろうけど)小説家さんの本ではないなという印象。面白くなかったという感想ではないし,主人公に好感も持てる本でしたが。

  • 予備知識なく読み始め、国営放送局辺りでドラマ化しそうだと思っていたら、脚本家である著者の初小説だった。
    となるときっとドラマ化されるんだろうなと、誰が加門慶多をやったらいいかと、勝手に想像しながら楽しめた。

  • 世の中に起こってる様々な悩み事なんて
    本当はどうしたらいいかは
    決まってるのかもしれない。

    わかってることとできることは違う。


    加門慶多は積極的に解決しようとはしない
    見極めて最良の策が浮き上がるまで待っている。

    海千山千の芸能界の人々やりあう
    凡人のふりをした彼の「解決策」は
    どこか哀愁があり心地良い。

  • やっぱりブラックジョークは織り込まれているの?
    と、エキストラとして彼のドラマに一緒に出演した彼女は言った。

    いや、そんなでもない。
    でもやっぱり脚本家だな、そのままこの内容をドラマにできそうだし、中で登場する演劇話だって、そのまま舞台に使えそうだ。

    ドラマと演劇 一粒で二度おいしいって感じだな。

    そう・・・ とあまり気のない返事が返ってきた。

    うん、とても読みやすい小説だと思う
    いい 素人には
    玄人さんはどう思われるのだろう?

    彼の脚本が好きなだけにどうしても贔屓めになる。

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著者プロフィール

1960年、東京生まれ。映画監督、CMディレクター、脚本家。監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」「メゾン・ド・ヒミコ」「黄色い涙」「眉山」「のぼうの城」など。脚本作品に「大阪物語」「黄泉がえり」など。

「2016年 『我が名は、カモン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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