ヴィオレッタの尖骨

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著者 : 宮木あや子
  • 河出書房新社 (2017年9月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309026039

ヴィオレッタの尖骨の感想・レビュー・書評

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  • 2017/11/06

    四編からなる恋愛小説集(そんなキラキラしてない)!
    黒い方の宮木さん!
    ちょっとグエッとなる(グロくないし然程生々しくない)痛い描写や鬱々しそうな雰囲気や非常にエロry官能的な感じなどなど、明るくないところが良い小説。
    喉の奥なら〜や春狂い、官能と少女が好きな私としては得でしかなかったけど、正直んーよく分からんと思う所がちょいちょいあったのが星4の理由。
    読解力や想像力の問題かなー。判りそうで判らない感じ。そこもまた良い味の一つなんかしら。

    タイトル作のヴィオレッタの尖骨にはあまり気持ちが入らなかったけど、星の王様はワクワクした。安野モヨコが漫画にしそうな雰囲気←思っただけ。
    針とトルソーも初見読みの時は切ない…(´・ω・`)と思いつつフルフルした。
    そして紫陽花坂はぐいぐい読んでしまった。紫陽花坂と言うから紫色が頭を過るかと思ったら何故だか、ずっと苔の色みたいな深緑が付いて回った。湿気とか黴っぽさ、煙草の煙や夏の情事。むせ返るものばかりじゃね。
    紫陽花坂はもう一度丁寧に読み返したい。
    改編しまくってるとは言え、これを10代の頃に書いてたなんて…宮木さんやっぱり好き。

    個人的にフォー‼︎とテンションが上がったのは紫陽花坂に出てくる学校の美術部がハッパとハシシを所持していた所です。文学部に煙草もそうだけど、バックグラウンドにあるカルチャーが古典的でイイね!
    そういう細かい所が面白いのが宮木さんなんじゃろうな。

  • 3短編
    表題作 初出 2013「別冊文藝春秋電子増刊」
    「針とトルソー」2011幻冬舎文庫『眠らないため息』
    「星の王様」書き下ろし
    中編
    「紫陽花坂」2007新潮社ケータイ文庫

    表題作 高校の音楽科の2人の美少女は美術科の美少年の手と足の尖骨に惹かれ、級友の嫉妬で刺された瀕死の美少年から骨をえぐり取ろうとする。

    「針とトルソー」卒業したら親の決めた相手と結婚させられる少女は、デザイナーになりたい老舗呉服店の娘と高校の卒業旅行で琵琶湖に行き、自分の代わりに靴を沈める。

    「星の王様」娼家で育てられ客を取らされている2人の少女が、女将の死で自分の道を歩いていく。

    「紫陽花坂」女子高演劇部に集う不良っぽい少女たちが、惹かれ合う。

    どれも耽美的なエロチシズムが盛られている。
    「紫陽花坂」が好きだが、プロローグとエピローグはわかりにくく、あまり効果的だとは思えない。

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