東京 しるしのある風景

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 150
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309026336

感想・レビュー・書評

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  • 風景印、知りませんでした。20年ぐらい前は記念切手のリリースがあればそのたびに郵便局に足を運んでいたのに。とても興味深く読めた!訪問地のエッセイもちょいちょい散りばめられ…もう少し脱線してもいいから読みたい!と思うことも。
    局員さんの押し方についても細やかに書いていて面白かった。

  • 風景印集めを再開したくなった。姫路郵便局の風景印が一番いいなと思った。

  • Instagramで風景印を集めている方々の投稿を見かけたことがありますが、観光地のものという印象だったので、東京23区にもたくさん風景印があると知って興味深かったです。

    デザインになっている建物や名物については深堀りせず、郵便局員さんに関心を寄せているのは作家さんならではでしょうか。

    私は東京出身なので懐かしい地名の記憶をたどりながら楽しく読みました。
    行ったことのない公園などを訪れてみたいけれど、なにかのついでが無ければわざわざ行くことはないであろう微妙なご当地スポット。それこそ風景印目当てで散策するのがよさそうです。

    好みのデザインの切手を見るとつい欲しくなるけれど、使う機会は限られるので、こうした使い方もいいですね。
    それにしても。切手代が52円だった時代もあったなぁ。

  • 著者が東京23区の郵便局にある風景印を集めて回った記録のエッセイ。
    「風景印」なんて初めて知った。郵便局では地域縁のものを絵柄にした「風景印」を切手を貼った紙に押してくれるらしい。
    本書で紹介されている中では、p99の大森郵便局の風景印が特に好みだった。花の形の変形印に原稿用紙に万年筆。素敵だ!

  • 有名処や観光地以外の郵便局にも風景印が置いてあるとこの本で初めて知りました。おもしろい。
    ご朱印集めは自分の性には合わない気がしてあまり食指が動かなかったけど、風景印集めちょっとやってみたいと思いました。
    風景印集めはゆるい感じが自分の性に合いそう。もう少し涼しく(寒く)なったら気軽に試してみます。とてもたのしみ。

  • 東京23区と番外編の風景印を集めたお散歩エッセイ。
    実物を見ると、切手の組み合わせや押し具合がとても可愛らしい。
    風景印の考察や局員の描写、道中や食事など、とても具体的。

  • 作家で翻訳家の松田青子さんが風景印を集めてまわる記録。
    風景印そのものへの興味が深まるが、松田さんの様々な感想がとてもおもしろい。
    風景印を押してくれる郵便局員の対応、郵便局への道のりであったこと、所感など・・・。
    僕が昔働いていた日本橋小網町、その近辺の茅場町や人形町、その界隈のIBM箱崎ビルあたりは松田さんが働かれていたらしいが、あのへんの風情を思い出した。
    練馬区はアニメ発祥の地らしく、大泉学園駅には銀河鉄道999の駅長の絵があるそうだ。行ってみたくなった。

    イラストが小幡彩貴さんでとてもかわいかった。この本の雰囲気に良くあっている。

    蛇足
    笑ってはいけないのだが、免許更新を一年間違えてて失効してたというエピソードが気の毒であった。

  • 年賀状の「年賀」のところに小さく「あけましておめでとうございます」と書かれていたり、お年玉くじのところがコーギーとダックスフンドだったりで、「郵便スゴイ!」となったところにこれを読んで「風景印スゴイ!」となりました。

  • 図書館で見つけて借りてみた(^ ^)

    風景印なるものがあるんだね。初めて知りました。
    今度、郵便局行ったらお願いして見よう。

  • 風景印というものがあると知りませんでした。めちゃくちゃおもしろそう。御朱印あつめより手軽ですよね。
    郵便局のサービスだというのもあって、郵便局員さんの風景印に対する気持ちの違いも面白い。
    やたらななめってるやつとか、ぐりぐり押しでつぶれてしまっているのとか、それに対しての松田さんの心のツッコミ方もおもしろくて、にやりにやりしながら読みました。おもしろかった!

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著者プロフィール

作家、翻訳家。著書に、小説『スタッキング可能』『英子の森』(河出書房新社)、『おばちゃんたちのいるところ』(中央公論新社)など。2019年、『ワイルドフラワーの見えない一年』(河出書房新社)収録の短篇「女が死ぬ」がシャーリィ・ジャクスン賞候補に。訳書に、カレン・ラッセル『狼少女たちの聖ルーシー寮』『レモン畑の吸血鬼』、アメリア・グレイ『AM/PM』(いずれも河出書房新社)など。

「2020年 『彼女の体とその他の断片』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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