待っていたのは 短編集

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制作 : Dino Buzzati  脇 功 
  • 河出書房新社 (1992年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309201887

待っていたのは 短編集の感想・レビュー・書評

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  • 脇さんのよりぬき版第二弾。第一弾の『七人の使者』は人生の取り返しのつかなさを扱った話が印象的だったけれど、本書は非合理的・悪夢的恐怖が主題の話が多め。特に表題作がなのだけれど、ひとが理不尽な酷い目にあう話がつらい。この手の恐怖にとても弱いので、ものによっては怖いばっかりで、面白さを感じるまでにはいかなかった。日々うっすらと感じているいやな気持ちを、わざわざ倍加させるようなお話が満載です。

    そんななかでわりと好きなのは、崩壊の様が映像的で息をのんでしまう「バリヴェルナ荘の崩壊」、死のにおいに満ちているのになぜか美しさを感じる「戦さの歌」、温かさや暗さや、色々なものが入り混じった「冒瀆」。あと、「クリスマスの物語」の神の存在の「ただそこにある」感じが、神道の神様みたいでおもしろかった。

  • かなり不条理な展開の話が多い中どこか考えさせられる。非常に読み応えがある

  • 日本オリジナル短篇集。15篇収録。

    何故こんなことに・・・、そんな馬鹿な・・・・といったような登場人物たちの呟きが聞こえてきそうな、不条理感漂う作品が多く、強烈。

    長々しくも、くどくどしくもないのに、登場人物の感じる不安や恐怖が我がことのように思えてくる。
    なすすべもなく・・という状況の怖ろしさったら。

  • 相変わらずブッツァーティは人を不安にさせるのが上手い。
    作品のほとんどは幻想的というか非現実的な雰囲気なのだが、思わず「あるあるw」と頷いてしまう。

    「夕闇の迫るころ」「忘れられた女の子」「バリヴェルナ荘の崩壊」はまさにあるある系。個人的には「友だち」が、すっげぇありそうで一番気に入った。

  • イタリアの幻想小説作家、ブツァーティの短編集。
    鼠が増えていく家、アパートに突然届けられる水素爆弾、見知らぬ町で理由もなく檻に入れられ、迫害されるカップル。
    「待っていたのは」というタイトルから感じる漠然とした不安感を、そのまま物語の形にしたような作品ばかりが収録されています。

  • 惜しいっ。おもしろいけど、『七人の使者』との比較で★をひとつ減らしました。
    でも、辻褄の合わない世界観は健在です。

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待っていたのは 短編集の作品紹介

現実の背後にひそむもう一つの世界。そこに仕掛けられた罠にひとたび絡めとられたが最後、もはやなす術はなく、ただ終局的な破滅を「待っている」ほかはない…。日常の裏側の世界の陥穽にはまってしまったものの恐怖と苦悩を描く表題作のほか、寓意と幻想にみちた15の物語。

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