ヤン・アンドレア・シュタイナー

  • 河出書房新社
4.17
  • (3)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 21
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309202075

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 戦後もずっと続いている、ユダヤ人とドイツ人の関係。デュラスはナチスとは言わず「ドイツ人」っていう。そこが重たくて好きだと思うところ。デュラスは気持ちを書く。そして、ひきつける。
    若い十八歳の女性と六歳の子供の恋愛映画を見ているようだった。あれはデュラスとヤン・アンドレア・シュタイナーの化身?
    ただし、デュラスは自分を過大評価しまくってるなとは思う。顔かたちのことだけど。
    デュラスが指し示す方向がワタシの進む道なんだと、思ったりした。恋愛というより、小説としてなんだけど。
    戦争が終わって74年。デュラスがこれを書いた時でもそうじゃない時でもきっとデュラスはユダヤ人のことをずっとずっと考えていた。ユダヤ人、すべての迫害について。
    昔の作品をもっと読もう。きっとそこにも何か、拾ってみがかないといけない世界がある気がする。

  • 簡潔な文の重なりが美しい。

    言葉が作品中の海のイメージと相まって、読みながら波に揺られている感覚をずっと味わいました。

    今では日本語版は中古本しか入手できないようで残念。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

仏領インドシナのサイゴン近郊で生まれる。『太平洋の防波堤』で作家としての地歩を築き、『愛人(ラマン)』はゴンクール賞を受賞、世界的ベストセラーになる。脚本・原作の映画『ヒロシマ・モナムール(24時間の情事)』、『モデラート・カンタービレ(雨のしのび逢い)』、『かくも長き不在』は世界的にヒット。小説・脚本を兼ねた自作を映画化し、『インディア・ソング』、『トラック』など20本近くを監督。つねに新しい小説、映画、演劇の最前線にたつ。
第2次大戦中、ナチス占領下のパリでミッテラン等とともにレジスタンスに身を投じ、戦後も五月革命、ヴェイユ法(妊娠中絶法改正)成立でも前線にたち、20世紀フランスを確実に目に見える形で変えた〈行動する作家〉。

「2022年 『マルグリット・デュラスの食卓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

マルグリット・デュラスの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ウンベルト エー...
ポール・オースタ...
マルグリット デ...
マルグリット デ...
マルグリット デ...
レーモン クノー
マルグリット デ...
マルグリット・ ...
ガブリエル ガル...
ウンベルト エー...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×