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- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309202075
感想・レビュー・書評
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戦後もずっと続いている、ユダヤ人とドイツ人の関係。デュラスはナチスとは言わず「ドイツ人」っていう。そこが重たくて好きだと思うところ。デュラスは気持ちを書く。そして、ひきつける。
若い十八歳の女性と六歳の子供の恋愛映画を見ているようだった。あれはデュラスとヤン・アンドレア・シュタイナーの化身?
ただし、デュラスは自分を過大評価しまくってるなとは思う。顔かたちのことだけど。
デュラスが指し示す方向がワタシの進む道なんだと、思ったりした。恋愛というより、小説としてなんだけど。
戦争が終わって74年。デュラスがこれを書いた時でもそうじゃない時でもきっとデュラスはユダヤ人のことをずっとずっと考えていた。ユダヤ人、すべての迫害について。
昔の作品をもっと読もう。きっとそこにも何か、拾ってみがかないといけない世界がある気がする。
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簡潔な文の重なりが美しい。
言葉が作品中の海のイメージと相まって、読みながら波に揺られている感覚をずっと味わいました。
今では日本語版は中古本しか入手できないようで残念。
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