気晴らしのない王様

  • 河出書房新社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309202532

感想・レビュー・書評

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  • 作者はプロヴァンス地方の田舎で生まれ育ち、全くフランスの文壇と付き合いはなかったよう。
    内容は、昔を回想してるから語り手の独断で進む。正直全然世界観が想像できなくて、風土の感じの余りに「どこでもないオリエンタル」さに、聖書の中の話なのかなーと思いながら読む。
    あとがきにフェリーニの映画が出てきて「それだよ!」と思った。あの人の映画も映像見た役者が「。。。?」と思う所あったと思う。ただ人間はありのままそこにいて、心さえ自分の物にできない。重い空気の中、正体のない狂気が世界を作っている。南米風味。

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著者プロフィール

Jean Giono.1895~1970. 
作家。プロヴァンス地方マノスク生まれ。16歳で銀行員として働き始める。1914年、第一次世界大戦に出征。1929年、長編小説『丘』がアンドレ・ジッドに認められ出版。第二次世界大戦では徴兵反対運動を行う。1939年、逮捕される。1953年の『木を植えた男』はジオノ没後、20数か国語に翻訳された。
邦訳書に『蛇座』(山本省訳、彩流社、2021年)、『純粋の探究』(山本省訳、彩流社、2021年)、『大群』(山本省訳、彩流社、2021年)、『本当の豊かさ』(山本省訳、彩流社、2020年)、『青い目のジャン』(山本省訳、彩流社、2020年)、『丘 岩波文庫』(山本省訳、岩波書店、2012年)、『ボミューニュの男』(山本省 訳、彩流社、2019年)、『二番草』(山本省 訳、彩流社、2020年)、『世界の歌』(山本省訳、河出書房新社、2005年)、『気晴らしのない王様』(酒井由紀代訳、河出書房新社、1995年)、『いかさまトランプ師の冒険』(酒井由紀代訳、河出書房新社、1997年)、『木を植えた男』(山本省訳、彩流社、2006年、他多数翻訳あり)、『屋根の上の軽騎兵』(酒井由紀代訳、河出書房新社、1997年)、『喜びは永遠に残る』(山本省訳、河出書房新社、2001年)、『憐憫の孤独』(山本省 訳、彩流社、2016年)などがある。



「2022年 『メルヴィルに挨拶するために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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