チャペックの犬と猫のお話

  • 河出書房新社
3.29
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本棚登録 : 45
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309202686

作品紹介・あらすじ

チェコの国民的作家で世界中でロングセラーを生み出したチャペックが贈る、ユーモアと愛情あふれるエッセイ。いたずらっ子のダーシェンカ、お母さん犬のイリス、気まぐれ猫のプドレンカなど、お茶目な犬と猫が大活躍!名作「ダーシェンカ」の原典が自筆のイラストも含めチェコ語から本邦初の完訳で登場。ダーシェンカとプドレンカの特別アルバムつき。

感想・レビュー・書評

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  • 動物エッセイ。
    チャペック作品は何も読んでいないけど、著者の人格が伝わるよう。
    動物に対して、寛大で、誠実。
    この時代は、ペットの去勢手術は行われていなかったのかな?

  • チェコの国民的作家チャペックが犬と猫のことを語ります。時代や国が異なるので、今の日本に於けるペット事情とは相容れない部分もあるでしょうが、ペットへの愛情は同じ。冷静に一歩退いて淡々と書いているように見せて、次々に生まれる子猫の貰い手を見付けるために手を尽くす様など、かなりデレデレな様子がうかがえるのが微笑ましいです。
    ユーモアたっぷりに書かれていますが、その中にも皮肉や時代(第一次大戦後)に対する警告をちらりと含ませている処がチャペックらしいです。でも基本は犬と猫のお話。巻頭の写真も自筆のイラストも実に愛らしいです。

  • 生まれた子犬を水につけて間引きしてくれる人はいませんか?

    ちょっとこのあたりに引きました。
    時代も変われば考え方も関わりあい方も変わってくると
    思っても抵抗があります。
    イラストやダーシェンカやプドレンカの写真が
    とてもかわいいけど、なんだかちょっと
    気持ちがもやっとしてしまった一冊。

  • 内容と直接の関係はないが、歴史的状況と純血種のブリーディングの関係が文章の端々から感じられて興味深い。
    それにしても、当時のチェコではレトリバー種はまだ一般的ではなかったのだろうか?

    「人間とおまえを結びつけているものは、血よりももっと不思議で繊細な何かなんだ。その何かっていうのはね、信頼と愛なんだよ。」

  • 純血種のブリーディングと歴史的状況との関連がそれとなく感じ取れ、興味深い。それにしても、当時チェコではレトリバー種はまだ一般的ではなかったのだろうか?

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