彼の奥さん

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制作 : Emmanu`ele Bernheim  堀 茂樹 
  • 河出書房新社 (1997年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (153ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309202914

彼の奥さんの感想・レビュー・書評

  • 女医が近くの工事現場で働く男性を好きになるが、妻子持ちであった。彼のことを考えて、あまり深入りせず1時間15分だけの家でのデートだった。毎日彼のことを考えていた女医であったが、最後に彼には妻子がいなかったことがわかる。その途端に愛情が薄くなる。そして、別の妻子ある男性に興味を持つのだ。彼の奥さんを思い描くのが好きなだけなのか・・・。

  • 女医が語る日常生活、彼のことや彼の奥さんのこと。フランスで文学賞を受けたという作品。「新しいトーンまたは文体を生み出した」という受賞の雰囲気も感じられる。いかにもフランス風といえば、それまでだが・・。

  • いつもの様に、バーのカウンター席で、朝食を取っている際に、女医の Claire は、足の間に置いておいたハンドバックを盗まれてしまう。  住まい兼診療所に戻り、クレジットカード会社と錠前屋に電話をしてから、 Claire は、診察に入る。 
    初めの患者を診察していると、呼び鈴が鳴る。  ドアを開けると、男が待合室に入って来る。 予約表によると男は予約患者ではないようだ。 急患かしら?と Claire が思いながら、診察していると、待合室から口笛が聞こえてくる。  診察に来た患者が口笛など吹くことなど、決して無いのを知っている Claire はいぶしがる。
    診察が終わり、待合室に行ってみると、男の姿は消えており、そこのは、財布が抜き取られた彼女の盗まれたバックが置かれていた。


    以前にブログで紹介した風変わりな小説「Le Cran d'arrêt」(レビューはブログ(http://bibliophilie.blog3.fc2.com/blog-entry-75.html)をご参照下さい)の著者の他の作品が読んでみたくて手に取った一冊。 

    「Le Cran d'arrêt」と同様、平易な、読みやすいフランス語で書かれてある上、1~2ページの長さの章が大半で、一番長い章でも7ページと、1章の長さがとても短く、全部で114ページあるけれど、章の間に余白の部分がかなりあるので、正味100ページに満たないのではないかと思われる、短編小説と呼びたくなるような長さの作品です。

    きっぱりとした文章で、一歩踏み外したら、異常圏外に足を踏み入れてしまう、そんな危険性を孕んでいる女性の微妙な心理を、微妙な角度から、きっぱりとした文章で叙述した、きわめて特殊な恋愛小説。
    恋する女の心理が延々と綴られて行くのですが、ウェットな感情を、無機質な乾いた文章で、さらりと表現した、その叙述法には、恋愛小説が苦手な私でさえ、釘付けになってしまう、魅力を持っています。  

    「Le Cran d'arrêt」程ではないにせよ、作品に奥行きを持たせているラストが秀逸。

    私は、本書より、1985年に出版された処女作の「Le Cran d'arrêt」の方が面白いなぁと思いましたが、本書は、1991年のメディシス賞を受賞しています。

    本レビューは、以前ブログにアップした「Sa femme」のレヴューを加筆修正したものです。邦訳は未読。

  •  あ〜、うー。暇つぶしになりました。パリっちゅーことはフランスだよね。なかなか私にはフランス文学は分からないみたいです。クレールという主人公、『こんな人がこの世の中にはいるんだ』と思うと、気を付けなければ。お友達になりたくないという印象でした。

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彼の奥さんはこんな本です

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