とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢 ---ジョイス・キャロル・オーツ傑作選

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309206158

感想・レビュー・書評

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  • 不安をかきたてられ、人々の濁った感情をすぐ傍に感じて嫌なのに、その先に何があるのかと思わずにいられなかった。

  • 血みどろ短編集。ミステリー、ホラー、ファンタジー、グロ。アメリカならではの神とか悪魔とか精神とかそうゆう表現が多かった。あと女の頭の悪さをわかりやすく書いてあった。ぐろくてまあ面白かった。双子の話と頭に穴開けるの面白かった。

    とうもろこしの乙女、似ても似つかぬ双子、戦争未亡人、頭蓋骨、糖尿病のパパ、グレーの猫、赤ちゃん。

  • ノーベル文学賞候補にも名を挙げらる実力派女流作家の傑作選。収められている7編はいずれも恐怖と狂気に裏打ちされたホラー小説。

    表題にも使われている最初の中編「とうもろこしの乙女 ある愛の物語」は、13歳の女子中学生がネイティブ・アメリカンの儀式に触発されて、美しい金髪の下級生を拉致監禁し、生贄に仕立てようとする話。母子家庭である下級生の母親の狂乱と没落した豪邸に住む13歳の少女の孤独なまでの狂気が交互に炸裂する。

    悪意と狂気とが共存する各ストーリーはまさにこの著者特有のもの。現代アメリカの持つ、病的なまでの人間関係への恐怖心をグロテスクにそして極端にデフォルメして描いているかのように思える。

  • オーツはいろいろなアンソロジーで紹介されているが、まとまった短編集の翻訳は珍しい。
    ダーク、ブラック、グロテスク好きな人にぴったり。
    万人にすすめられる本ではないけど。
    最後の「頭の穴」はスプラッタホラー。寝る前には読まない方がいいかも。しかし、必要もないのに頭蓋骨に穴をあけようとする人ってホントにいるんだね。その事実にも驚いた。
    人間の心が一番ミステリアスでおぞましい。

  • とうもろこしと化石がスキ。
    こめかみの穴の、ヤダ。花粉がはいったらどうしてくれるのよ!読むだけでパチパチ痛い。
    ブックデザインがサイコーにマブイ。

  • アンソロジーの常連、ジョイス・キャロル・オーツの単行本。これまで邦訳は余りなかったようだ。
    『嫌な物語』と『居心地の悪い部屋』を凝縮したような後味の悪い話が多いw
    表題作にもなっている『とうもろこしの乙女』と、『化石の兄弟』『頭の穴』が好みだった。

  • 「化石の兄弟」がすばらしい。

  • 毒キノコ「タマゴテングタケ」の話。中毒って死ぬか?

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    「有名私立中学生が一学年下の美しい少女を誘拐する表題作のほか、「私の名を知る者はいない」「化石の兄弟」「タマゴテングタケ」「頭の穴」など計7篇を収録。短篇の名手による傑作選。」

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著者プロフィール

1938年ニューヨーク州生まれ。68年『かれら』で全米図書賞受賞。著書に『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』『邪眼』『ブラックウォーター』など。近年ノーベル文学賞候補として名前が挙がっている。

「2018年 『ジャック・オブ・スペード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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