沈黙を破る者

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制作 : Mechtild Borrmann  赤坂 桃子 
  • 河出書房新社 (2014年5月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309206509

沈黙を破る者の感想・レビュー・書評

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  • 地味にハンナとパウルの親父、老へーファーがいい味出している。
    元はと言えば、テレーゼがヴィルヘルムの求愛をかわすのに、"前線にいる最愛のヒト"を捏造したのが発端だよね。そりゃ、最初に画策したのはアルヴィーネだけど。
    フリートヘルム・ルビシュに自分の写真を送ったりしなければ、戦後会いに来ることもなかったろうし(でもっていきなり会いに行った相手に撲殺されるなんて、気の毒な人…)、息子ロベルトが調べに来ることもなかっただろうし。
    あれ、息子がいるってことは?
    ヴィルヘルムって、自分を撲殺しようとしたとはいえ、女房に死体を押し付け、ID奪って逃走して、また結婚したってことよね。なんじゃこの男。

  • これをミステリーで括ってしまうのは勿体ない。謎解きを抜きにしても、再読に値する読み応えだった。

    好きな人が振り向いてくれないからといって、恋敵をナチスに告発する心理が怖い。もしも6人の若者が生きたのが平和な時代だったら、ずっと後で再会して自分たちの青春を笑いながら語り明かせたかもしれない。

    ヴィルヘルムのことが読後も頭を離れない。彼の犯した罪はたしかに許しがたいけれど、テレーゼの写真と昔の身分証明書を生涯手放さなかったところに救いがあると思う。亡き父の深い後悔を知ったロベルトの心中は、想像を絶するものがある。

    ナチスから迫害されている人たちをオランダに逃がそうとするテレーゼのお父さんや、ロシア人捕虜に分け隔てなく接するへーファー老人の揺るぎない信念が印象に残った。

    ハンナの沈黙を破ったのが、「村の保安官」カール巡査で本当によかった。その後の出来事を淡々と伝えるエピローグに、著者のやさしさが見えた。

  • 結末が、こうなるとは。信じていたものが、ガラガラと崩れさる気分。戦時中は、こんな事が本当にあっていた気が する。

  • 「沈黙を破る者」http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309206509/ … 読んだ、つまんないなんだこれ。火サスいや昼ドラ?読み始めすぐあーまたうっかりナチ時代モノを選んでしまったと怯んだけど重さもなく話も薄く。日付に意味ないし。たぶん訳文にも問題がある。原文にあたりたいと何度も思った(つづく

  • イリーナ・コルシュノフの『彼の名はヤン』にかなり似ている。1940年代ドイツ、6人の青年男女、特に意識が高いとか、愚かだと言うこともなく、普通の若者たちなのだが、愛憎のもつれから、結局誰も幸せになっていないのだ。そしてそれは、もしかしたら戦争やナチスがなかったとしても、悲劇は起きたのかもしれない。にしても、スリリングで手に汗握るストーリーテリングで、いかにも映画化されそうなミステリーだった。

  • このストーリーはフィクションではない、実際に個人に、家族に、友人に、村の住民に、国民に起こったことだ、、と感じた。
    絶妙なバランスで過去と現在を積み重ね、人々の感情の機微をあぶり出し収束へと導く作者の力量に魅せられた。

  • 派手な展開ではないが、第二次世界大戦と現代を行き来しつつも、過去の犯罪と現代の犯罪が暴かれる。過去の犯罪が当時のやむを得ない状況であったことが悲しい。

  • 何がキッカケで手にすることになったか忘れてしまっていた一冊。図書館でかなり前に予約しててようやく順番が来て読みました(^^)
    感想は、最後まで犯人もよくわからず、さらに最後に現代の主役?のロベルトに驚きの事実が…
    ドイツのミステリーは世界大戦が関係するものが多く、歴史を感じながら楽しめます!!

  • ルビシュさんが可哀相。これに尽きる。

  • ドイツミステリー大賞第一位という帯に惹かれてつい購入。ストーリーとしては、現代で発見した手がかりから過去の出来事が次第に明らかになっていくという王道的なもの。ストーリーの中心は、過去の1937年のナチス下のドイツの青年らの苦悩と青春物語。この手のストーリーは好きな方だけど、少し展開が急な気も(特に終盤)。エピローグ込で243ページしかなく、もっと色々展開できたのでは?と思ってしまった。もう少し中盤から終盤にかけて色々あると、最後の結末が引き立ったかも。結末がビックリするようなものではないだけに残念。

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