AM/PM

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制作 : アメリア・グレイ  松田 青子 
  • 河出書房新社 (2017年9月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309207353

AM/PMの感想・レビュー・書評

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  • 確かダ・ヴィンチで紹介されていて、それでチェックしていたんだと思う。あと書店で見かけた時も表紙が素敵で気になって。海外ドラマの「36歳、これから」のショート版みたいな…雰囲気でした。

    120の掌編から構成されている物語。薄いしササッと読めるだろう!と思ってチャレンジしてみましたが斬新でハードルが高かった。読んでいる時も読了しても、寂しさが押し寄せてきて手強かった。これからこの世界で一人になって生きていけるのかな私は…とか思って心細くなりました。

    全世界中どんなに“いいね”で繋がったとしても、人を数える単位は“ひとり”で、ひとに与えられた孤独は共有しようがない。どんなに切り刻んでも寂しさは消えたりしない。たくさんの人物が登場するのですが、その一人一人を空の上から、そっ~と、ただ観察している神さまになった気分になりました。時々すてきな格言、名言が登場するので付箋を貼ったりして読みました。私が好きな一文は、AM:3の “少なくともペットにとっては、自分は大切な存在なのだと言い聞かせる。” です。

    松田青子さんの訳者あとがき(あとがきというより解説なのでは?と思った)が素晴らしくって救われた。松田さんのアメリア・グレイ愛がバンバン伝わってきました。

  • 構成は面白いし文章も上手いと思うのだけど、残念ながらこの作品と接するのは私の感じ方の鈍い部分のよう。
    ただ、時間が経っても思い返すかも知れないとも思うので、後々もしかしたら感想も変わるかも。

  • Amelia Gray 『AM / PM』
    文章からなんとなく滲み出てくる雰囲気はA.ベンダーとよく似てると思う。上手いか下手は分からないけど好きか嫌いかだとわたしはとても好き。毎ページに付箋を貼りたくなる掌編集だった。

  • 他人の存在は無視できないし。ゴミ箱とかパソコンとかまで、なんとなく有機物に思えてくるし。生きているだけなのに、まわりは、うるさい。
    固有名詞を整理するのが、ちょっと大変。

  • 日常の断片。スケッチ。120の掌編。

    ありそうでないもの。ありふれた心のうつろい。ズレ。
    存在する時間から存在しない時間へと。
    でも、日常は続く。

    見開き右側がAM、左側がPM。120PMまで続く。

    時間と共にどこへ向かうのか…?この世界の中で。

    スーザン・マイノット『欲望』を思い出した。
    『欲望』よりも更なる断片とスケッチ、細部に斬り込んだ、というか。
    長編、あるいは短編を読んでみたい作家だ。

  • 読んでる最中は巻き続けた先に何があるかわからないねじ永遠に巻き続けるような感覚の本だった

  • アメリアグレイ「AM/PM」http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309207353/ … 読んだ。うーーんなんだろな、おもしろくなかった。日常や感情起伏の普遍性をこういう形で表現する作品が海外にはあまりないのか?日本だと私小説で日常を書くのは普通だし、短歌や俳句でシーンや感情を切り取って端的に濃厚に表現できてきてるしなー

  • AMとPMを1時間づづ進む超短編の小説。日常の描写や場面の一部のようと独特の雰囲気がある。大きな話の展開はないが不思議と引き込まれるシーンの数々。今後注目の作家になるだろう。

  • ごめんなさい、びっくりするほどつまらなかった…。
    120の断章からなる作品なのだけれど、正直、一編が短すぎて、何が起きているのかよくわからないというか、そこから何かをすくい取ろうとする前に次の章に行ってしまう感じ。
    終盤になって一気に不穏な空気が漂い始めてからは少し面白かったのだけれど、そこまでがほとんど入ってこず。
    ページ数(文量)の割に登場人物が多かったのもマイナス。
    訳者が松田青子さんで、『スタッキング可能』にどことなく通じるものは感じたけれども。

  • カフェ、あなたとパソコンごしに私は図書館で借りたこの本を読み、あなた、仕事中断しては私を見つめ、というのをやっていた。

    あまりにすてきな本だから、後日ふたりで買いに行った。

    ーーー
    どんな関係性においても、片方が蕁麻疹に覆われているのが肝心だって、僕は思うようになったよ。

    空き缶をつぶし、黄ばんだ新聞紙とともにまとめる。重要書類はシュレッダーにかける。切った爪は捨てる。例の写真と手紙を処分する。宿敵は厄介払いせよ。万難を排して、身軽な生活を。

    カーラはこの世には朝方と夜型の人がおり、自分はその両方だが、確実に午後型の人間ではないと気がついた。言葉がでにくくなった。彼女がどんよりとしているのに、物事は不愉快なほど明るかった。

    二人は午後の間中ずっとコーヒーショップに並んで座り、周りの世界から必要以上に意味を読み取って過ごした。ボクシンググローブをつけた男が目の前の歩道を歩いていき、それは永遠に一緒にいるという意味だと二人は思った。

    この大容量のPDFファイルは私のあなたへの愛のシンボル。図表もたっぷりで、情報が詰まってる。すべて読み込むには時間がかかり、起動中はほかの仕事ができなくなる。・・・実のところ、それはいつも私のデスクトップにある。’ゴミ箱’をからにしてもまだどこかにある。ハードドライブを粉々にしなければならないだろう、私のあなたへの愛のシンボルである、この大容量のPDFファイルのすべての痕跡を消し去るには。

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